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フィットの故障まとめ

私はこれまでにホンダのフィットの故障を数多く整備してきましたので、ここで1つまとめてみたいと思います。

良くある故障となると少し違うかもしれませんが実際に合った故障事例として捉えてくれればよろしいかと。ユーザーさんいわかりやすくするために修理金額を概算ではありますが載せておきます。これはあくまで弊社整備工場の場合となりますので参考に程度にとどめておいてください。

フィットと言っても初代フィットGD1からGP5まで幅広くありますが、この記事では1つにまとめることとします。

目次

電装系の故障

ラジエータの電動ファンが回らない(GD3)

「ラジエータの電動ファンが回らない」と言った不良はエンジンのオーバーヒートにつながりますので、故障を発見した場合はすぐに修理をする必要があります。

修理代金は5万円前後となった事例です。

ドアミラーが格納しない(GE6)

ドアミラーが格納しない事例はフィットに限らずよくある故障です。格納しないだけならばそのまま修理しないといった選択もありますが、モーターが回りっぱなしで異音がずっとしている場合もあります。この場合は修理金額を抑えるためにドアミラーの格納を諦めて配線カットなどで異音を止めることもあります。

もしくはドアミラーASSYの交換もしくはリペアキットでの修理となります。

私が行っている事例ではターンセットと言われるリペアキットの交換です。修理金額は1.5万円ほどとなっています。

「スマートキーシステム点検」点灯(GP5)

インパネにスマートキーシステム点検と出てしまう不具合。エンジンスタートスイッチの不良で2万円くらいの修理費用

エンジン系の故障

チェックランプ点灯で速度が無い(GE8)

チェックランプ点灯は様々な故障が考えられますが、20km/hほどしか速度が出ないといったものです。速度が出ないのはフェイルセーフ(エンジン保護のための制御)が原因ですが、そもそもの故障の原因はスロットルボディについているスロットル開度センサーでした。スロットルボディの交換が必要で概算ですが5万円ほどの修理代がかかります。

アイドリング不調、エンストする(GE6)

アイドリング不調だったり、エンストしたりするなんていったらすぐに修理したくなりますよね。交差点でエンストしたら大事故につながりかねないです。

私が整備した車はGE6で、予防整備の一環として「ISCVの清掃」をしていますが、新しい方は電子制御のスロットルボディになっていますので、スロットルボディのバタフライ部の清掃となります。基本的には同じなのでアイドリングがおかしいな?って感じたときは見てもらいましょう。

清掃自体は1万円前後だと思われます。

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イグニッションコイル不良による加速不良

フィットに限らずこれは定番の故障です。

イグニッションコイルとは火花を飛ばすプラグに必要な電気を供給する役割ですので、コイルが壊れると正常な点火ができずエンジンが不調となります。

軽自動車の場合は3気筒のうち1気筒が死んでしまうので、エンジンがガクガクと大きな揺れがするほどです。また加速時には息つきやパワー不足と言った症状が多いですね。

症状が出た場合にはすぐに修理が必要な故障事例です。私がコイル不良の修理をした記事ではフリードですが同じエンジンなので当然フィットにも当てはまります。

社外品を使い、スパークプラグを交換した修理金額は4万円前後です。

オイル漏れ

オイル漏れと言っても経年劣化で様々なところから漏れてきます。これはフィットに限らずどの車も一緒です。

数百円のオイルシールなどを交換すればオイル漏れは止まりますが、その場所によっては高額修理になる可能性のある故障です。

私が修理したGE6のフィットではオイル漏れの定番箇所である「クランクシャフトのオイルシール」からの漏れでした。

参考価格:1万円

オイル消費

エンジンオイルが減るといった症状があります。それはエンジンオイルが燃焼室で燃えている可能性があります。

このような症状の場合高額修理が予想されますが、保証延長している可能性もあるためチェックしてみてください。無料で修理を受けれるかもしれません。

保証延長は部品の不良などがある場合、その保証期間をメーカーが延長してくれることです。

詳しくは記事をご覧ください。

駆動系の故障

クラッチのオーバーホール

クラッチディスクの摩耗による滑る、クラッチが切れないなどの症状は故障ではないが、一般のユーザーにとってみれば故障と同じようなものですよね。なのでここでも挙げてみました。

クラッチ機構がある車なので当然MT車となります。上記のような症状が出た場合クラッチのオーバーホールの実施が必要になってきます。交換する部品はディスク、プレート、ベアリングなどの3点セットが基本。

オーバーホール費用は約7万円でした

ハブベアリング異音(GD3)

ハブベアリングが摩耗してくると走行時にゴーっと異音がしてきます。かなりうるさいです。しかしそれを放置してしまうとベアリングは焼き付き走行不能状態となります。

音がしている段階でかなりの摩耗がありますので即修理案件です。私が修理した事例では前後のベアリングを交換していますが、やはり高額修理となっています。

修理金額:約8万円(4輪)

その他

その他記事にはしていませんが思いつく修理といえば、「ヘッドガスケットの抜け」といったものもあります。これはGD1のフィットで何台か症状が出た車を見ましたが、どの車も修理には至りませんでした。

その理由はとても高額になるということです。

ヘッドガスケットの交換はヘッドの脱着をしますのでまず工賃が高いということと、タイミングチェーンの脱着もありますので、ついでに交換したい部品も高額で部品点数が多いってことで、結果超高額修理になるんですね。

なので修理せずに乗り換えるって結果が多いんですね。そもそもヘッドガスケットが抜けているということは年数も経っている、走行距離も多いしね。

まとめ

私が故障修理などをしてきたものをまとめてみました。保証延長や対策してあるものもあったりしますので情報を収集しながら修理したいところです。

そして古いフィットは高額修理になるパターンが多いですね。壊れる部分が高額な部品でもあるし、また工賃が高い。

こうなると車の買い替えも検討した方がイイ場合があると私は考えています。

また車の買い替えには賢く買い替えたい!って方には「車を高く売る方法」について書いている記事もありますので良かったらご覧ください。

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