「ミニクーパー、やめとけ」という言葉を耳にしたことはありませんか?
この小さくてかわいらしい車には多くのファンがいますが、一方で
- 故障が多い
- 維持費が高い
といったネガティブな意見も少なくありません。
そこで今回は、これまでミニクーパーの整備をたくさんしてきた、筆者510がこの「ミニクーパーやめとけ!」という言葉に対して記事にしてみます。
本記事では、ミニクーパーの魅力と問題点、中古車選びのコツ、維持費の実態などを徹底解説します。
購入を検討中の方はもちろん、すでにミニクーパーのオーナーである方も、この記事で新たな発見と解決策を見つけられるでしょう。
ミニクーパーは大きく分けて2種類ある
大前提としてミニクーパーには、大きく分けて2種類の系統があります。
それは「ローバーミニ」と「BMWミニ」です。
ローバーミニは、イギリスの自動車メーカー、ローバーが製造していたミニクーパーで、クラシックなデザインが特徴です。一方、BMWミニは、ドイツの自動車メーカーBMWが製造している新しいタイプのミニクーパーです。
ローバーミニは、レトロな外見とコンパクトなサイズが魅力で、多くの人々に愛されています。しかし、古い車なので、故障が多かったり、部品が手に入りにくいというデメリットもあります。
一方で、BMWミニは、最新の技術と快適な内装が施されており、運転の楽しさも格段にアップしています。ただし、その分、価格も高く、維持費もかかるという点があります。
まず「ミニクーパー」といっても2種類あるので、この前提を理解しておこう。そしてこの記事では主にBMWミニについて言及していきますが、オールドミニ(ローバーミニ)についても少しお話ししています。
そしてBMWミニですが、以下のように世代別で分かれていますので、基本情報としてお伝えしておきます。
- 初代(2001年 – 2006年) R50/52/53
- 第2世代 (2006年 – 2016年) R55/56/57/58/59/60/61
- 第3世代 (2013年 – ) F54/F55/F56/F57/F60
「やめとけ」と言われる5つの理由と見解
ミニクーパーはかっこいいデザインや楽しい運転性能で多くの人々に愛されています。しかし、「ミニクーパー、やめとけ」と言われる理由も少なくありません。以下で、その主な5つの理由とそれに対する見解をご紹介します。
故障しやすい
「ミニクーパーやめとけ」と言っている方の大半は、この故障が多い点を挙げるのではないでしょうか?
では実際にはどうなのでしょうか?
現役整備士の私が感じることですが、BMWミニの特に初代や第2世代のモデルにおいて、故障が多いです。
水周り系が弱く、エンジン不調もそこそこの頻度で入庫してきます。
以下は弊社での作業事例と修理費用の目安です。
症状 | 故障個所 | 修理費用 | 作業例 |
---|---|---|---|
冷却水漏れ オーバーヒート | サーモスタット | 5万円~ | 作業例 |
冷却水漏れ オーバーヒート | ウォータポンプ | 4万円〜 | 作業例 |
チェックエンジン点灯 エンジン不調 | ラムダセンサー | 3万円~ | 作業例 |
チェックエンジン点灯 エンスト エンジン不動 | カムシャフトセンサー | 1万円~ | 作業例 |
チェックエンジン点灯 エンジン不調 | イグニッションコイル | 1万円~ | 作業例 |
他のユーザーは、エンジンやトランスミッション、電子制御部品、タイミングチェーンなど、多くの部分でトラブルが報告されています。この辺は高額修理になる案件です。
症状 | 原因 | 修理費用 |
---|---|---|
チェックエンジン点灯 エンジン不調 エンジン異音(ガラガラ) | タイミングチェーン | 10万円~ |
チェックエンジン点灯 エンジン不調 エンスト | 高圧ポンプ | 20万円~ |
加速不良 | タービン | 30万円~ |
このような故障の多さは、ミニクーパーが高性能で複雑な構造をしているため、部品の耐久性が低くなる場合があるからです。また、過去のモデルでは部品の品質自体が低いように感じます。
また、ローバーミニはさらに故障が多いので注意が必要。
- オイル漏れ
- ライトが点灯しない
- クラッチケーブルが切れる
などのトラブルは日常茶飯事。ある程度自分で整備できる人ではないととても所有できる車ではない。
購入を検討している方は、特に中古車の場合、事前に整備記録をしっかりと確認することが重要です。故障が多いとされる部品の交換履歴や修理履歴をチェックし、可能であれば専門の診断を受けることをおすすめします。
値落ちが早い(リセールが悪い)
ミニクーパーは新車価格が高い一方で、中古市場では価格が急激に下がることが多いです。
輸入車市場は国産車市場よりも小さく、ニッチな市場とされています。これがリセール価格が低くなる一因です。
また会社は維持費が高く壊れやすいイメージがあり、これが需要を低下させ、中古車価格を下げる傾向にあります。
維持費が高い
ミニクーパーを一般的な国産車で言えば、フィットなどコンパクトカーにあたるので、それらの国産車と比べると高いとされています。
自動車税、自動車保険、燃費など若干ミニクーパーのほうが高いですが、それほどびっくりするような維持費ではありません。ガソリンがハイオク指定なのがデメリットと感じる人もいます。
しかしメンテナンスは少し高額になる傾向です。外車ディーラーなどの整備では工賃も高くなりますし、部品代も高額です。
このような高いメンテナンス費用は、ミニクーパーが高性能であり、特殊な部品を多く使用しているためです。そのため、ただでさえ高い新車価格に加えて、維持費も考慮する必要があります。
ビギナーには不向き
ミニクーパーは、その高性能なエンジンと特異なハンドリング特性から、初心者やビギナーにはあまりおすすめできません。特に、高速道路での安定性や市街地での取り回しには慣れが必要です。
この車は元々、スポーツカーとしての性能を重視して設計されているため、運転には一定レベル以上のスキルが求められます。そのため、運転経験が少ない人がいきなりミニクーパーを運転すると、予期せぬ事故やトラブルを引き起こす可能性があります。
小回りが利かない
ミニクーパーは見た目がコンパクトでかわいらしいため、小回りが利く車だと思われがちです。しかし、実際にはそのステアリング特性やホイールベースの長さから、狭い場所での取り回しが意外と難しいです。
この特性は、ミニクーパーが元々高性能な走行を目的として設計されているためです。そのため、市街地での狭い道や駐車場での取り回しには注意が必要です。
特に、初めてミニクーパーを運転する場合や、狭い場所での運転が多い場合は、この点を考慮する必要があります。試乗時には、狭い道や駐車場での運転も試して、自分自身でその取り回しの難しさを確認することをおすすめします。
結論:「ミニクーパーはやめとけ!」は本当?現役の車屋の意見です!
「ミニクーパーはやめとけ!」という方の主な意見は、全てのミニクーパーに当てはまるわけではありませんが主に以下の5つでした。
特に低年式のモデルは、故障が多く修理費用が高額になる可能性が高いです。そのため、低年式のミニクーパーはおすすめできません。
一方で、高年式のモデルは品質が向上しており、故障のリスクも低くなっています。もしミニクーパーを購入するなら、新しい年式のものを選ぶことをおすすめします。
ではどのくらいの年式を購入すればいいの?と思われますよね。
私の経験上、新車から7年経ったミニは故障が出てきます。もちろん個体差はあるので一概には言えません。となると中古で購入する場合は最低でも5年落ちまでにして、できるだけ新しい年式のものを選びのがベスト。
要するに、「ミニクーパーはやめとけ」と一概に言えないのです。
年式や状態によっては、十分に楽しめる素晴らしい車もあります。ただし、その選び方には注意が必要です。特に初めての購入の場合は、しっかりと情報を集めて、できれば専門家の意見も聞いてから決断することが大切です。
ミニクーパーそれでも乗るべき4つのメリット
さてこれまでミニクーパーがやめとけと言われる原因など少しデメリットに近いお話をしてきましたが、当然メリットもあるわけです。4つほどご紹介しますね。
運転が楽しい
ミニクーパーの最大の魅力の一つは、その運転の楽しさです。
先ほど「ビギナーには不向きだよ」とお伝えしましたが、スポーツカーとしてのDNAをしっかりと受け継いでいるこの車は、アクセルを踏み込むだけで心地よい加速を感じることができ、車好き、運転好きにはたまらない車です。
コーナリング性能も高く、曲がる楽しさを十分に味わうことができます。
このような運転の楽しさは、ミニクーパー独自のハンドリングやサスペンション、エンジン性能によるものです。特に、スポーツモードを選ぶと、さらにレスポンスが良くなり、運転が一層楽しくなります。
もし、運転が好きで、車をただの移動手段としてではなく、楽しみたいと考えているなら、ミニクーパーはその期待を十分に満たしてくれるでしょう。
走行安定性が高い
ミニクーパーは、そのコンパクトなボディサイズとは裏腹に、非常に高い走行安定性を持っています。これは、車の底面が低く、重心が地面に近い設計になっているためです。その結果、高速道路での走行でも、車体が安定していて揺れにくいのが特徴です。
高速走行での安定感は欧州車特有ですよね。
また、ミニクーパーはフロントとリアのバランスがよく取れているため、急なカーブでも安定して走行できます。これは、特に長距離ドライブや山道、雨天時など、安定した走行が求められる状況で非常に有用です。
このような走行安定性は、ドライバーが安心して運転できるだけでなく、乗っている人全員が快適に過ごせるというメリットもあります。ですから、安全性を重視する方や、家族でのドライブを楽しみたい方にも、ミニクーパーはおすすめ。
デザインがおしゃれ
ミニクーパーの外観デザインは、多くの人々に愛されています。モダンなデザインは、見る人を引きつける魅力があります。特に、丸いヘッドライトや独特のグリル、そしてコンパクトながらも力強いボディラインは、他の車とは一線を画しています。
このおしゃれなデザインは、車を所有する楽しさをさらに高めてくれます。車を選ぶ際、外観デザインは大きな要素の一つですが、ミニクーパーはその点でも多くの人々を満足させています。
また、内装も非常にスタイリッシュで、高級感があります。高品質な素材が使われており、細部までこだわりが感じられる作りとなっています。これらのデザイン要素は、ミニクーパーがただの移動手段でなく、一つのライフスタイルを提案しているかのようです。
もちろんオールドミニクーパー(ローバーミニ)も、そのコンパクトながらも洗練されたデザインで、永遠のクラシックとも言える美しさを持っています。シンプルながらも個性的なフォルムは、多くの人々を魅了し、今でも多くのファンを持つ理由です。
おしゃれな人、デザインにこだわりたい人にとって、ミニクーパーは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
カスタマイズの自由度が高い
ミニクーパーは、カスタマイズの自由度が非常に高い車です。
多くのオプションやアクセサリーが用意されており、自分だけの特別な一台を作ることができます。例えば、ホイール、シートカバー、エクステリアパーツなど、多岐にわたるカスタマイズが可能です。
社外品でもたくさんもパーツがあるのでカスタマイズの自由度が高く、車をよりパーソナルなものとして楽しむことができる大きなメリットです。
自分の好みやライフスタイルに合わせて、ミニクーパーをアレンジすることで、より愛着を持って長く乗ることができるでしょう。
ミニクーパーの中古車選びと購入ガイド
ミニクーパーはその個性的なデザインと走行性能で多くの人々を魅了しています。
しかし、新車で購入するには高価なため、中古車を検討する方も少なくありません。ただし、中古車選びには様々なポイントがあり、注意が必要です。
このセクションでは、中古のミニクーパーを購入する際の大原則をご紹介します。これを参考に、あなたにぴったりの一台を見つけてください。
中古車選びの7つの大原則
中古のミニクーパーを選ぶ際には、いくつかの大原則があります。これを守ることで、後悔の少ない購入ができるでしょう。
試乗は必須
車のコンディションをしっかりと確認するためには、試乗が必須です。特にミニクーパーは運転感覚が独特なので、自分に合うかどうかを確認しましょう。
しかし車検のない中古車は試乗ができない。その場合はエンジンを暖気するまでかけエンジン音などチェックしよう。
整備記録簿の確認
整備記録簿をしっかりと確認し、定期的なメンテナンスが行われているかをチェックします。また交換部品のチェックや、タイヤのコンディションもチェックしたいところ。
外装・内装のチェック
キズやへこみ、内装の汚れなどもしっかりと確認します。特にインパネの傷は後から修理することが困難なため傷が許容範囲がを見ておこう。これらは後から修理するとなると、思った以上に費用がかかる場合があります。
価格とのバランス
あまりにも安い中古車は、何らかの問題が隠されている可能性があります。逆に高すぎる場合は、その価格に見合った価値があるのかをしっかりと評価しましょう。
相見積もりをするなどして相場を把握することも大切です。
年式と走行距離
年式が古いまたは走行距離が多いと故障リスクが増えます。 年数がたっていると部品劣化の懸念、走行距離が多いと、それだけ機械部分の摩耗も進んでいます。
年式は前述した通り、5年以内のもの、走行距離もなるべく少ない個体を選びましょう。
信頼できる販売店
中古車を購入する場合、信頼できる販売店から購入することが重要です。
できればディーラーの認定中古車が望ましいです。整備が行き届いていることもありますし、保証形態も整っています。また、専門のショップでも同様に信頼できると思います。
最後は直感:
全てのチェックを終えた上で、最後は自分の直感を信じて購入することが大切です。何らかの違和感を感じたら、その車は避けた方が無難かもしれません。
以上の7つの大原則を守ることで、中古のミニクーパー選びで失敗する確率はぐっと低くなるでしょう。
値引き交渉のコツ
中古車の場合、新車とは違い、値引き交渉は非常に難しいものがあります。
中古車はその車自体の状態や販売店の独自の価格設定が影響するため、一概に値引きができるわけではありません。
特にミニクーパーのような外車の場合、値引きの余地が少ないことが多いです。ですので、値引き交渉よりも、車の状態や整備記録、保証内容などをしっかりと確認し、その上で納得のいく価格で購入することが重要です。
ミニクーパーを安く買うコツは?
値引きが難しいからといって、手を引く必要はありません。現役の車屋の筆者510が、お得に購入するための秘訣をお伝えします。
ポイントは考え方を変えること。
具体的には
現在所有している車を高値で売却すればいいんです。
中古車自体も諸費用も値引きされないのが普通ですから、あとは下取り額を高くしてもらうしかない。しかしこの下取り額も「安く買い叩く」というのが車業界の常識です。
何も中古車を買うところで車を下取りに出す必要は全くない。
高く売れるところで売ればいいだけの話なんですね。
ではどこで売ればいいの?と言うと、
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ミニクーパーの維持費は高い?
では実際にミニクーパーを所有して、どのくらいの維持費がかかるのでしょう?
維持費の内訳
ミニクーパーの維持費は、一般的な国産車と比べてそれほど高いわけではありません。
主な維持費の内訳としては、ガソリン代、保険料、税金、車検費用、そして定期的なメンテナンス費用があります。国産のフィットハイブリッドと比べると以下のようになります。
項目 | BMWミニ (クーパー) | ホンダフィット (ハイブリッド) |
---|---|---|
自動車税 | 36,000円 | 30,500円 |
任意保険 | 約40,000円 | 約40,000円 |
燃費 | 14.9km/L | 20km/L |
車検代(参考値) | 約150,000円 | 約100,000円 |
ガソリン代は、ミニクーパーのエンジン性能によっても変わりますが、国産のハイブリッドと比べるとは高めです。ハイオク指定も考慮が必要です。
保険料は保険内容によって変わってきますが、国産車とさほど変わりません。
車検費用はディーラーなどでは工賃が高い傾向になるため、一般的な国産車と比べて高い場合があります。
定期的なメンテナンスについても、特に部品代が高いため、その分維持費がかさむことがあります。例えば、タイヤやブレーキパッドの交換、オイル交換などがあります。
以上のように、ミニクーパーの維持費は多岐にわたるため、購入を検討する際には、これらのコストも考慮に入れる必要があります。
ミニクーパーのオーナー層と口コミ
ミニクーパーはその独特のスタイルと性能で多くの人々を魅了していますが、一体どのような人たちが実際にオーナーなのでしょうか?
また、オーナーたちはこの車に何を感じ、どのような口コミをしているのでしょうか。このセクションでは、ミニクーパーのオーナー層と、実際のオーナーたちがどのような評価をしているのかを紹介します。
乗っている人はどんな人?
ミニクーパーに乗っている層は幅広いです。
おしゃれな若い男女、スポーツ走行を楽しみたい50代以上の男性などなど。
運転が楽しいと感じる人、高い走行性能を求める人、そして何よりも車のデザインにこだわりを持つ人たちが多く乗っています。
また、ミニクーパーは都市部でよく見かける車でもあります。そのコンパクトなサイズとスタイリッシュなデザインが、狭い都市部でも活躍するためです。
さらに、ミニクーパーはカスタマイズが容易であるため、自分だけの特別な車を持ちたいという人たちにも選ばれています。多くの専用パーツやアクセサリーが存在するため、オーナーそれぞれが個性を出しやすい車とも言えます。
このように、ミニクーパーのオーナー層は多様で、それぞれが車に求めるもの、期待するものが異なっています。ですから、一概に「このような人が乗っている」とは言えませんが、共通していえるのは、何らかの形で車に対する情熱やこだわりを持っている人たちが多いということです。
口コミと評判
ミニクーパーについての口コミや評判は、一言で言うと「賛否が分かれる」です。
多くの人がそのデザインや運転の楽しさを高く評価しています。特に、スポーツカーに近い走行性能と、個性的な内外装が人気の理由とされています。
- かわいい
- 加速が良い
- カスタムできて最高
- 故障が多い
- ハイオク指定
- 部品高い
- 税金高い
口コミを見る限り、ミニクーパーは「個性的で楽しいが、その分リスクも高い」という印象を受けます。ですから、購入を検討する際には、自分自身が何を求めているのか、どれだけのリスクを受け入れられるのかをしっかりと考える必要があります。
ローバーミニは買ってはいけない?
ではここで、ローバーミニ(オールドミニ)に焦点を当ててみましょう。
故障は当たり前!
ローバーミニは故障は日常茶飯事で当たり前です。
設計が古く部品精度も低いため、現在の車では考えられない箇所が故障します。
具体的には
- 振動によるヒューズ切れによる各電装品の故障
- 燃料漏れ
- オイル漏れ
- メーター類の不良
- アクセル・クラッチワイヤー切れによる操作不良
ほんの一部の故障事例ですが、現在の車では考えにくい故障に見舞われます。
「簡単なトラブルであれば自分で直す!」くらいの覚悟がないと追っても乗っていられるような車ではない。
工賃や部品代が高額
故障する上に部品代や工賃が高いのがローバーミニです。
ミニはエンジンルームが狭く整備性が悪い。そのため基本の工賃が高くなってしまいます。専門ショップの車検基本工賃は国産車の倍くらいするところもあるほど。
消耗品の交換も今では高額になってしまいました。エンジンオイルの交換も2万円を超えるところもしばしばある。
また部品代も国産車と比べると高い傾向にある。
ローバーミニの所有を考えるのなら、このあたりの「整備費がかかる」は頭に入れておきたい。
レトロな中古車は高額
10年くらい前は50万円以下で購入できるローバーミニはゴロゴロあったが、程度がよくしっかり整備された個体はかなり高額で販売されている。
- 一般的な中古車販売では50万円〜300万円
- ローバーミニ専門店では300万円〜500万円
しっかり整備された個体を購入したいところですが、国産車の新車が買えてしまう値段になっているので、慎重に検討したい。
結論:素人は手を出すべきではない
車や目線での結論ですが、よほどこのだわりがあり「ローバーミニが絶対欲しい!」と固い決意がある人以外は避けたほうがいいのが結論です。
確かに唯一無二のデザインで所有する喜びや走りを楽しむ事ができる最高にいい車ではあるが、度重なる故障と高額な維持費をどこまで許容できるかは人それぞれです。
どんなに憧れて愛情を注いでも、故障が続くと最終的には嫌になってしまいます。
まとめ:ミニクーパーを買うべきか、やめとくべきか
ミニクーパーはその魅力的なデザインや運転の楽しさで多くの人々を引きつけています。しかし、その一方で維持費の高さや故障の多さなど、購入をためらう理由も少なくありません。
最終的に、ミニクーパーを購入するかどうかは、あなた自身のライフスタイルや価値観によるところが大きいです。維持費や故障についてのリスクを受け入れられるのであれば、その魅力を十分に楽しむことができるでしょう。特に、運転が好きな人、デザインにこだわりたい人にはおすすめです。
一方で、初心者や予算に限りがある人、手間をかけずに車を持ちたいと考えている人には、他の選択肢を検討した方が無難かもしれません。
低年式モデルは故障が多く、修理費用が高額になる可能性があるため、低年式はオススメしません。高年式モデルならば多くの問題が改善されている可能性が高いので、そちらを選ぶことをおすすめします。
最後に、ミニクーパーは賛否が分かれる車ですが、その個性と魅力は他の車にはないものがあります。購入を検討する際は、しっかりとリサーチして、自分自身にとって最適な選択をしてください。