点検時に冷却水漏れ(クーラント漏れ)がありましたので修理しましたのでレポートします。
冷却水漏れ箇所はウォーターポンプという部品からで、この車両では定番の修理となります。
ここの記事ではウォーターポンプの交換の様子とエア抜きのバルブの位置の紹介、ウォーターポンプの交換費用を書いています。
車両情報
- ABA-ME14
- BMW ミニ
- H21年式 6万キロ
ウォーターポンプの交換
ウォーターポンプとは
エンジンの冷却に使われる冷却水を強制的に循環させるポンプです。
ウォーターポンプが故障した場合、冷却水が潤滑しなくなりエンジンはオーバーヒートして致命的なダメージを与えてします。
今回はこのウォーターポンプからの冷却水漏れが確認されましたので、交換することとします。
冷却水漏れはウォーターポンプの故障と同様にオーバーヒートの原因になります。
冷却水漏れの確認
MAXの位置に合わせてから2ヶ月でMINの位置まで減っています。
リフトアップして下から見た画像です。
写真ではわかりずらいですが、ウォーターポンプからの冷却水漏れが目視で確認できます。
ウォーターポンプの取り外し
クーラント(LLC)を抜きます。ラジエターのドレンが無いのでラジエターホースを外してクーラントは抜きます。
ファンベルトを取り外すために、ヘッドライトを取り外しメンバーのカバーをずらします。
まずウォーターポンププーリーの固定ボルトを緩めます。(ベルトテンションがかかった状態で緩めた方が作業効率がいいです。)
テンショナーに工具を動かすスペースが確保できたら、21ミリのメガネでテンショナーを動かしピンを差し込みファンベルトが緩んだ位置で固定します。
ファンベルトの取り外しは、摩耗ホイールという部品のつまみを引っ張りホイールを下側に移動させファンベルトを外します。
摩耗ホイールはエンジンマウントとブラケットを切り離し合計3本のボルトを緩め取り外します。
マウントを切った方が作業はやりやすいので自分はこのやり方を選択しました。BMWミニはスペースが狭く作業性はよくはないですね。
余談ですが摩耗ホイールは、フリクションホイールとかフリクションプーリーとも言うらしいです。
またガラガラと異音が出る定番の故障もあるために、予算の余裕があればウォーターポンプ交換のタイミングで予防整備として交換するのもありですね。
ちなみに部品の値段は¥20600です。(執筆現在)
さらに余談ですがフリクションホイールには機械式と電動式の2種類あり、冷間時にウォーターポンプを回さない仕組みになっているようです。
クランクプーリーを取り外しウォーターポンプがようやく取り外せます。
ウォーターポンププーリーの表面が劣化してひび割れをするみたいですが、今回の車両は大丈夫ですね。
ちなみにウォーターポンププーリーの取り外しは、ファンベルトを取り外す前のテンションがかかっている段階でボルトを緩めておいた方がいいです。
取り外したウォーターポンプ。
新旧比較。
対策品になっています。
ウォーターポンプ取り付け
取り付けは逆の手順でいいのですが、今回は社外品のウォーターポンプを使用したせいなのか、多少形状が違っていたのでウォーターポンププーリーがボディと干渉して素直に取付ができませんでした。
先端の長さの違いが分かりますか?1ミリほど新品の方が飛び出ています。この1ミリが取り付け時に苦労させられました。
エンジンマウントを切り離しエンジンを傾かせてようやくプーリーが入ります。
後は元通りに組み付けてエア抜きして終了です。
R56の冷却水エア抜き作業
今回この車の作業は初めてだったのですが1番苦労したのがこのエア抜き作業です。
エアが抜けづらいという情報はあったのですが、一向に抜けないので調べてみるとエア抜きのバルブが1カ所ありました。
場所はサーモスタットハウジング近くです。ドライバーが刺さっている位置です。
黒くてプラスのバルブね。
横からみたらこんな感じであります。
ここを緩めて最初のエア抜きをします。
このバルブを探すのに苦労しました。
それでもエア抜きにはかなりの時間がかかりましたので、エアがなかなか抜けない構造なんでしょうね。
しっかりエアーを抜かないとオーバーヒートな原因になりますので慎重に作業はしていきます。
ウォーターポンプ交換費用
今回の修理の費用を紹介しますね。
- ウォーターポンプ(社外品):¥10000
- ウォーターポンプ交換工賃:¥17000
- LLC(クーラント):5×¥1400
部品代 | 工賃 | 合計 |
¥17000 | ¥17000 | ¥34000 |
以上となりました。
ウォーターポンプは社外品を使用しましたので多少修理費用安いですが、純正品だと部品代だけで¥37300と高額です。
また摩耗プーリーも交換するとなるとプラス¥20600、サーモスタットも追加だとプラス¥19600となっています。
サーモスタットの交換は今回は見送りましたが、サーモスタットからの冷却水漏れも定番みたいなので今後注意が必要なのと修理費用の覚悟も必要です。
下記に作業した記事があるのでご覧ください。
さらにミニの定番故障はたくさんあります。
まとめ
BMWミニの定番の冷却水漏れですが、ウォーターポンプだけではなく関連部品も交換すると高額になります。
8年落ちなのでぼちぼちいろんなトラブルが出てきてもおかしくない年式ですね。
水漏れを指摘された場合はそれなりの修理費用の覚悟は必要になってきます。
水漏れの発見が車検時だった場合などはさらに金額がかかるので、車の乗り換えも視野に入れた方がいいかもしれません。
今の車にどのくらいお金をかけるのかを決めるのはユーザーさん自身の決断でなので、損をしないようにしたいものです。
修理するか買い替えを検討するかは悩むところですよね。以下の記事を参考にしてくださいませ。
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