一般整備

オーバーヒートする原因と修理にかかる費用について

車にとってやっかいな故障がオーバーヒートです。

なぜ厄介かといいますと

エンジンがオーバーヒート状態になってしまうと、車を動かせない状態になってしまったりするし、修理にかかる費用も高額になるケースが多くなるからです。

オーバーヒートにならないためには日々の予防整備は重要ですが、万が一オーバーヒートになっても重症化しないための処置もありますのでこの記事で紹介していきますね。

「もしかして自分の車、オーバーヒート?」

と不安を感じてる方や

「オーバーヒートになっちゃたけど、どう対応すればいいの?」

って方は御覧くださいませ。

オーバーヒートとは?

まずオーバーヒートとはどんな状態なのでしょう?

簡単に言うとエンジンが高温の状態になることをオーバーヒートと呼びます。

車のエンジンはガソリンと空気の混合気を爆発させて動力を得ていますので、エンジン自体が高温になります。

エンジンは高温にすぎると正常な働きをしませんので、冷却水を循環させたりエンジンオイルを循環させたりして冷却し適度な温度を保っています。

この冷却装置がなんらかの原因で正常な働きをしないと、エンジンが異常に高温になってしまい本来の力が発揮できないばかりか、エンジン自体を傷めてしまう状態となります。

これがオーバーヒートです。

オーバーヒートの症状は?

オーバーヒートの症状を知っておくことで、エンジンの致命的なダメージを減らせますので覚えておきましょう。

エンジンがオーバーヒートすると以下のような症状が出ます。

  1. 水温系の上昇、警告灯の点灯
  2. エンジンのパワーダウンや異音
  3. エンジンルームからの異臭や白煙

水温系の上昇、警告灯の点灯

まず車の計器類ですが、水温計の上昇または水温警告灯が点灯します。

車の水温は暖気後、90℃前後が正常値となり、水温計はC(クール)とH(ホット)の中間に針がきます。

水温が高音になると針がHに触れ、ドライバーに水温の異常がわかるようになっています。「水温計が高い=オーバーヒート」ではありませんが、水温が高い状態が続くといずれオーバーヒートとなります。

水温計がないの車の場合は水温警告灯(赤いH)が備わっており、水温が高くなると赤いランプが点灯します。

エンジンのパワーダウンや異音

オーバーヒート状態で運転を続けると、違和感を感じます。

具体的には

スムーズに加速しなかったり、パワー不足だったり、エンジンの回転数が不安定になったりもします。

またエンジンから「カンカン」「キンキン」と金属の打音がしたりもします。いわゆる異常燃焼をしているノッキングの症状です。

エンジンルームからの異臭や白煙

エンジンルームから異臭や白煙が出ることもあります。

これは冷却水漏れやオイル漏れをしている可能性があるためです。

オーバーヒートしたときの対処法

ではオーバーヒートをしてしまった場合の対処法を理解しておきましょう。

オーバーヒートの症状が出た場合は以下の手順に従って対処するのがベストです。

  1. エンジンを止める
  2. レッカーを呼ぶ
  3. 修理工場に任せる

まずはエンジンのダメージを軽減するためにすぐにエンジンを停止しましょう。

できればイグニッションONの状態にしてラジエターファンモーターを回しっぱなしにしてエンジンを冷却するのが望ましいです。

それから行きつけの修理工場へ連絡をして指示を仰ぐのがいいでしょう。

自分で何とかしようとするのはやめておきましょう。

オーバーヒートになった状態の車は異常に高温になっており、車の整備をしたことのない素人がヘタに作業すると大変危険だからです。

冷却系統の異常ですと水温は100℃を超えている可能性があるので、間違ってラジエターキャップを開けてしまうなんてことをしたら、沸騰した冷却水があふれ出し大やけどになってしまします。

また「冷やせばいいんでしょ」なんて安易な考えで、エンジンに水をかけてしまったら、エンジン本体が歪んでしまいエンジン自体の重大な損傷につながります。

さらにオーバーヒートになる原因を現場で特定し対処するのはなかなか困難ですし、オーバーヒートの故障を現場でサクッと直せることはまずありません。

このように大けがやエンジン損傷のリスクがあるため、修理のプロにお任せするのが1番です。

まずはエンジンを止めて、行きつけの車屋があれば連絡。状況を説明し指示を仰ぐのがいいでしょう。

レッカーの手配は自動車保険のロードサービスが無料なので活用しましょう。

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原因は?

ではオーバーヒートする原因はどんなものがあるのでしょう?

これを理解することでオーバーヒートの予防整備を実施することができますし、中古車購入時の参考にもなると思います。

主なオーバーヒートになる原因は冷却系統に問題があることが多い。

  1. 冷却水漏れ
  2. サーモスタットの故障
  3. ヘッドガスケット抜け

冷却水漏れ

まず、オーバーヒートの原因で1番多いのが冷却水漏れです。

冷却水が漏れて少なくなると「エンジンを冷やす」という本来の目的が果たせない為、オーバーヒートになってしまいます。

車の冷却系統は様々な部品が使われていますが、経年劣化に伴い各部から冷却水が漏れます。

具体的には、

  • ウォーターホースの破れ
  • ラジエター、ヒーターコアからの漏れ
  • サーモスタット、ウォータポンプの取付部

などですね。

ウォーターホース、サーモスタット、ウォータポンプなどは年数や距離数で定期交換を推奨。ラジエターは高価なので定期的な点検でヒビ割れや漏れをチェックしたい。

サーモスタットの故障

サーモスタットの故障でもオーバーヒートの原因となります。

サーモスタットの役割は、冷却水の温度調整です。

エンジン始動時はエンジンや冷却水を温めるため、弁を閉じてラジエターへの循環を止めています。

そして冷却水が高温になると弁が開き、冷却水をラジエターへ循環させ冷却水の温度を下げます。

しかしサーモスタットの故障により弁が開かないと、高温になった冷却水がラジエターまで回らず、冷却水の温度が下がらず結果オーバーヒートになります。

サーモスタットは機械式の安価なものや、電動式の高価なものまであります。

ヘッドガスケット抜け

画像引用:ウィキペディア

ヘッドガスケット抜けもオーバーヒートの原因です。

「ヘッドガスケット抜け」とはシリンダー内の圧縮圧力が吹き抜けてしまうことです。

ヘッドガスケットはシリンダーブロックとシリンダーヘッドの間にあるガスケットですが、シリンダー内の圧縮を、冷却水、エンジンオイルを他へ流入させない役割があります。

このヘッドガスケットが抜けてしまうと、冷却経路に圧縮圧力が入ってしまい、LLCがエア噛み状態となり冷却水が循環せずオーバーヒートとなってしまいます。

一昔前のホンダバモスではよくある故障でした。

修理方法や修理にかかる金額は?

それではオーバーヒートすると、いったいどのくらいの修理金額が掛かってしまうのでしょう?

それはオーバーヒートによるエンジンの損傷具合と、オーバーヒートの原因によって大きく異なってきます。

一番ひどい場合ですと、エンジンが歪み再利用不可となりますので、でエンジンの載せ替えが必要となり、修理金額は20万円~が目安となってきます。

またラジエターホースなど比較的安価な部分からの冷却水漏れで、エンジンに損傷がない場合は、数千円程度の修理費用で済むでしょう。

このエンジンの損傷具合はオーバーヒートの原因を一度修理してからではないとチェックできない場合もあるので少し厄介です。

修理に関しては整備工場の方とよく打ち合わせをするのがいいでしょう。

まとめ

万が一オーバーヒートになってしまったら、エンジンのダメージを少しでも軽減できるようにエンジンをすぐに止めましょう。

あとはプロにおまかせするのがベストです。

最悪エンジン損傷となってしまうのがオーバーヒートなので、日々の点検で冷却液の確認をしたり、定期点検をプロにお願いしたり、消耗品の交換をしておくことがいいですね。

冷却水(クーラント)の交換の必要性や交換方法について書いた記事はこちら

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またオーバーヒートをしてしまって、「エンジンの損傷が激しく廃車です」と車屋さんい言われてしまった場合車の買い替えを検討することになるでしょう。

この場合オーバーヒートが原因でエンジン損傷した車はタダ同然で引き取られてしまうが相場です。

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