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オイル漏れのまま走行したら危険?最悪なシナリオもあり得る

例えば駐車場にオイル漏れのような跡があった場合、あなたはどうしますか?

「オイル漏れも軽度っぽいからそのまま乗っても大丈夫でしょ!修理は面倒だし、お金掛かかるしね。」

なんて思うかもしれませんね。

ところがそんな安易な考えですと後悔するかもしれません。

というのも、オイル漏れをしたまま車を走行させると、重大事故につながるような可能性があるからです。

今回は現役自動車整備士の私が、オイル漏れの車をそのまま走行させる危険性についてお話しします。

今オイル漏れの疑いがある車をお乗りの方はご覧ください。

目次

オイル漏れのまま走る危険性

車両火災

オイル漏れの車を走行させ、1番怖いのは車両火災です。

車両火災になる原因は、配線ショート、燃料に引火、などいろいろありますが、オイル漏れから車両火災になることも十分に考えられます。

具体的には漏れているエンジンオイルがマフラーへ落ちて引火するケースです。

エンジンオイルは第4石油類に分類され、引火点は「200℃以上250℃未満」とされています。参考:出光HP

マフラーは走行中高温になり、エキパイ付近では800℃まで上昇すると言われていますので、エンジン付近のマフラーにエンジンオイルが垂れ続けると車両火災につながることが分かると思います。

エンジンの焼き付き

次に懸念されるのがエンジンの焼き付きです。

エンジンオイルの役割は冷却・潤滑・防錆・気密・清浄とあるのですが、エンジンオイルが不足している状態では冷却効果が低下するのでエンジンが異常に高温となり結果、焼き付きを起こします。

オイル漏れ自体が引き起こすのではなく、オイル不足によって焼き付きが起こるわけですね。

エンジンが焼き付きを起こすとエンジン自体が異常高温になっていますので、先述した車両火災の原因になる可能性もありますし、そうならなくてもエンジン自体は損傷するので多額の修理費用が掛かります。

ちなみにエンジン載せ替え費用はこちらの記事を参考にしてください

自走で修理工場へ行ってもいい?

オイル漏れのまま走行すると危険なことが分かったと思いますが、これも程度によることです。

オイルのにじみ程度でしたら過度に心配をしなくてもOKです。

しかし以下のような症状の場合は自走をやめた方がいいのでチェックしてみてください。

  1. 駐車場にオイルが溜まっている
  2. 10分のアイドリングでオイルが垂れてくる
  3. 焦げ臭かったり煙が出ている

以上の症状の場合はオイル漏れがかなり進んでいることが予想されます。

早急に修理工場へ持ち込んで修理しましょう。持ち込む場合はレッカー車などで搬入させるのが望ましいですが、自動車保険に付帯しているロードサービスが無料なのでオススメです。

オイル漏れは修理が必須

さてオイル漏れをしている車は、最悪車両火災やエンジンの焼き付きなど重大なトラブルになりますので必ず修理するようにしましょう。

と言うのもオイル漏れの場合自然に直ることはありえないからです。

オイル漏れの原因

ではオイル漏れってどんな原因でなるのでしょう?

大きく分けて2種類の原因があります。1つは「人為的ミス」もう1つは「経年劣化によるシール類の不良」です。

人為的ミスで多いのがドレンボルトの締め忘れです。

ドレンボルトを手で締めて工具を使って本締めを忘れたというパターン。これはドレンボルトが緩み外れると一気にオイルが漏れだしますので大変危険です。

またドレンパッキンを新品に交換していない場合もドレン付近からオイル漏れします。

自分でオイル交換をしてからオイル漏れをしている方はチェックしてみてください。

またエンジンには様々なオイルシールが使われており、エンジン外部へオイルが漏れださないような構造になっていますが、このシールが劣化するとオイル漏れを起こします。

オイル漏れの修理方法

シール類からのオイル漏れは部品の交換が基本になります。

漏れだす箇所は

  • ヘッドカバーパッキン
  • クランクシャフトオイルシール
  • フロントカバーパッキン
  • オイルパン

などが定番です。

気になる修理費用ですが、車種やオイル漏れの場所によって修理金額が違います。1万円程度の比較的安い修理から10万円前後かかる大掛かりな場合もあります。

修理金額の目安は「【高額確定?】オイル漏れ修理の費用はいくら?修理の期間は?」で解説していますので参考にしてみてください。

また高額修理になりそうな場合は、チェン家財を利用するのもありですね。

エンジンオイルに混ぜる漏れ止めのケミカルや、漏れてる箇所に直接スプレーしてオイル漏れを止めるものもありますので、低価格で直したい場合や一時的に直したい場合などに「利用しましょう。

オススメのオイル漏れ止め剤の添加剤を紹介している記事はこちら

日ごろの点検でオイル漏れの重症化を防ごう

エンジンオイル漏れを起こしている車の走行は、車両火災など危険な場合があります。

オイル漏れは日ごろの点検で予防できますので、法定12か月点検などをしっかり受けてメンテナンスをしておきましょう。

漏れていなくても「オイルにじみ」の段階で消耗品を交換したり、オイル交換の頻度を上げることも効果的です。にじみのレベルでしたら添加剤を早めに入れておくのがいいですね。

またユーザー自身ができるオイルレベルチェックなど、日常点検も定期的に実施するのもいいですね。

オイルの状態やオイル量も把握できますし、冷却水も見ればオーバーヒート予防にもなります。

オーバーヒートになると、エンジン焼き付きほどではありませんが、そこそこの修理費用が掛かります。

参考記事:オーバーヒートする原因と修理にかかる費用

高額修理の場合は買い替えの検討も

もしオイル漏れを発見した場合は、整備士さんと打ち合わせをして早めの修理がいいですね。

しかし高額修理になりそうであれば、オイル漏れ修理せずに車の乗り換えを検討するのもありですね。

走行距離や年式、車検の残存などいろいろ考慮して、修理するのか乗り換えをするのかを決めましょう。

車の乗り換えにはお金がかかるので修理すると判断をする方も多いと思いますが、オイル漏れをするということは今後その他の故障も今後出てきますので、今が乗り換えのタイミングともいえるかもしれません。

オイル漏れ修理にお金を掛けたのに、次場オーバーヒートの修理のまたお金がかかる!なんてならないように車の乗り換え時期を見誤らないようにしましょうね。

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