エンジンオイル漏れ修理
フィットのオイル漏れの修理です。
場所はクランクシャフトのオイルシール。
修理金額は¥9770でした。
内容を見てみよう。
車種情報
- DBA-GE6
- ホンダ フィット
- H21年式 3万キロ
通常の車検で入庫のフィットですがエンジンオイルが漏れています。
オイル漏れの場所の特定
下廻りから見た状態です。
オイルがしずくになっているのでにじみという表現より漏れという表現の方が適切です。
オイル漏れをしている車は車検には通りませんし、それよりも危険な状態。
当然修理しますっていう方向になる。
オイル漏れの修理をするわけだけどオイル漏れの修理で一番難しいのは場所の特定だとおもう。
ここを誤診しちゃうと時間をかけて修理をしても直っていない!
なんてこともなっちゃうし、二度手間三度手間で工賃がもらえない!ということもありうるので慎重にやらなければなりません。
またオイル漏れの場所が100%特定できないってことも場合によってはあるだろう。その場合はお客さんに事情をよく説明をしてから修理に取り掛からなければならない。
では実際にどのようにオイル漏れの場所を特定するのか?
写真で見てもわかるように今回のオイル漏れは比較的エンジン廻りがきれいだ。汚れている場合はパーツクリーナーやスチーム洗浄などをしてオイル汚れをキレイにする必要がある。
そうでないとどこから漏れてきているか判断できないためだ。キレイになったらエンジンをかけしばらく様子見をして漏れてくる場所を特定する。
アイドリングで漏れが確認できない場合は走行したりすることもある。
オイル漏れの度合いにもよるがそう簡単に特定できないところがオイル漏れ修理の難しいところ。
特定にも時間がかかるため多少の工賃は一般の方にもご理解いただきたいところだ。
今回の車両は幸いすぐにオイル漏れの場所が特定できた。
クランクシャフトのオイルシールからで間違いがないようだ。
写真で見ればわかるがオイル漏れがオイルシールではなくオイルパンの可能性もある。そこの見極めがとても重要になる。
フロント側クランクシャフトオイルシールの交換
オイル漏れの箇所が特定できたのでオイルシールの交換作業に入る。
- 1本物のファンベルトを取り外し。
- クランクプーリーの取り外し。
- クランクシャフトのオイルシールの交換。
- 外した部品を元通りに組み付け。
- 試乗してオイル漏れの完治を確認
作業は終了です。
クランクシャフトオイルシール交換費用
今回の車両で実際にかかった費用です。
部品代 | ¥420 |
工賃 | ¥9350 |
合計 | ¥9770 |
以上のように請求させていただきました。
オイル漏れの度合いにより別途パーツクリーナー代やスチーム洗浄代などがかかる場合もあります。参考になれば幸いです。
またオイル漏れがリヤ側でミッション脱着が必要な場合は工賃が大幅に上がります。
そういた場合オイル漏れ止め剤などのケミカルを使用する場合がありますが弊社がオススメするのがこちらです。一度試してください。
これを使えば必ずオイル漏れが止まる!なんてことはありませんが、中には止まった車もあります。止まればラッキーなくらいでの使用をオススメします。
そもそもなぜオイルシールからオイル漏れをするのか?
答えはオイルシールの劣化です。
オイルシールの材質はゴムなのでゴムの劣化ということになります。
今回、興味深かったことは走行距離!3万キロにもかかわらずエンジンオイル漏れが発生してしましました。
うちのお店ではこの型式のフィットは10台ほど管理していますが、今回がオイル漏れの修理は初めて。ほかの車両はこの車よりも走行距離では多い車がほとんどなのに…。
年式と乗り方がやはり影響があるのかなと。定期的に乗られてる車の方が今回みたいなトラブルが少ないのかもしれません。
新車から8年ほどが経っていますのでこれからどんどんトラブルが出てくる可能性もありますので注意が必要です。