エンジンがかからない原因は多岐に渡ります。
車の故障の場合もありますが、案外ケアレスミスで簡単なことかもしれません。
現役の車屋がエンジンかからない原因や対処方法を書いていますので、今まさにエンジンがかからない方は落ち着いてご覧ください。
エンジンがかからない原因と対処法
エンジンがかからない原因は大きく分けて4つあります。
- ドライバーの人為的ミス
- バッテリー上がり
- キーレスの電池切れ
- 車の故障
またエンジンがかからない時の対処法は3つです。
- 行きつけの車屋に連絡をする
- JAFや自動車保険についているロードサービスを使う
- 自分で直す
車屋さんやロードサービスに連絡するにしても、現状を伝えなければならないので落ち着いて車の状況をあなたが把握しなければなりません。
今まさにエンジンがかからないあなたは、焦らずに次のことから確認してください。
この記事通り順番に確認していけば、「エンジンがかからない状況」からどう対処すればいいのか、わかるようになっています。
落ち着いて確認作業をしてみてください。
最初に確認することは人為的ミスです。
人為的ミスをまずはチェック!
エンジンがかからないといった状況ですと、人為的ミスの可能性もありますのでまず確認しましょう。
この人為的ミスは意外に多いですよ。
私もレスキューに行って良く経験しました。エンジンがかからなくて焦るのは分かりますが、落ち着いて1つずつ確認してくださいね。
以下の条件ですとエンジンがかかりませんので、該当していないか確認してください。
- セレクトレバーはPもしくはNレンジか?
- ブレーペダルは踏んでいるか?
- クラッチペダルは踏んでいるか?
- カギ(スマートキー)は手元にあるか?
- ガソリンは入っているか?
- ハンドルロックはされていないか?
セレクトレバーの位置の確認
セレクトレバーはPレンジもしくはNレンジでないとエンジンはかかりません。「Rレンジになっていた」なんてことは良くあります。
ブレーキペダルは踏んでいるか?
しっかりブレーキペダルを踏んでください。特に年配の方に多いのがブレーキペダルの踏み忘れです。
クラッチはペダルは踏んでいるか?
クラッチペダルも安全のため踏んでいないとエンジンはかかりません。こちらも脚力が弱くなった年配の方に多いです。
カギ(スマートキー)はもっているか?
スマートキーが普及してからは、「いつもカバンやポケットに入れているのでカギは常に持っている」と思い込んでいる可能性もあります。
あるのが当たり前みたいな・・・。1度確認してください。
ガソリンは入っているか?
気が付いたらガス欠になっていた!なんて可能性もあります。こちらは走行中のエンストっていうパターンが多いですね。
ハンドルロックはしていないか?
ハンドルロックをしていると、そもそもエンジンスタートの位置までスタータが回りません。(キータイプの場合)スターターが回るか回らないか確認してください。
ハンドルロックの解除はハンドルを左右に回しながらキーを回します。
人為的ミスのまとめ
実はこれらの人為的ミスは意外に多いです!
慌てて車屋に電話して「カギを持ってなかったです」とかね。
恥ずかしいことにならないために電話をする前に確認したいところです。
ガス欠の場合はロードサービスを活用しましょう。故障場所までガソリンを持ってきてくれます。(ガソリン代は実費)
さて人為的ミスの確認をしてOKならば、いよいよ車のトラブルでしょう。自分で対処できるものなのか、レッカーなどの依頼が必要なのかを判断しなくてはなりません。
バッテリー上がり
エンジンがかからない原因で最も多いのがこのバッテリー上がりです。
バッテリー上がりは突然来ますので、「朝は調子良かったのに」とかは関係ありません。
また、ルームランプが点灯していてもスターターが回るだけの電力がない場合もあり、バッテリーが原因の場合は十分にあります。
バッテリーの良否判断
バッテリーの良否判定は専用のテスターを用いるのが一般的ですが、整備工場でない限り持ち合わせていないですよね?
なので現場での確認はエンジン始動してセルモーターの勢いで確認します。
いつも通り勢いよく回ればバッテリー正常です。
途中で勢いが止まる場合や「キュルキュル」ではなく「カリカリ・カチカチ」という音ではバッテリー上がりが濃厚となります。
対処方法
バッテリーが原因の場合はブースターケーブルで対処できます。(オルタネータの不良は除く)
救援車と故障車をブースターケーブルをつなぎエンジン始動すればエンジンがかかるはずです。
注意点はバッテリーはすでに寿命もしくは充電不足なので、エンジンが始動できてもすぐに止めてしまうと再始動できなくなります。ある程度走行してバッテリーへ充電する必要があります。
セルモーターの故障
セルが勢いよく回らない場合はセルモーターの故障も考えられます。
バッテリーはOKだがセルモーターが故障をしていればセルが回らずエンジンがかかりません。
確認方法
セルモーターの故障確認も音での確認です。
一見バッテリー上がり?とも思えますがセルモーターが故障するとこんな音になります。
対処法
荒業で「セルモーターを軽くたたく」なんてことでエンジン始動できる場合もあります。しかしすべての車のセルモーターが叩きやすい位置にあるわけではないので、目視して叩けそうな場所にある場合は試すのもいいでしょう。
叩いても改善しない、叩けない場所にある場合は、素直にロードサービスへ頼むのがイイでしょう。
カギ(スマートキー)の故障
最近ではスマートキーの車が多くなっていますが、このスマートキーが故障もしくは電池切れなどをした場合はエンジンはかかりません。
しかし電池切れの場合は対処法があるので試してみてください。対処法は車の取扱説明書に記載されていますのでそちらを確認してください。
ここでは日産のインテリジェントキーを例に出してみます。
インテリジェントキーの電池が切れたときや、使用環境によりインテリジェントキーと車両の通信が正常に行われないときには、次の手順でエンジンを始動してください。
- セレクトレバーを P に入れます。
- ブレーキペダルを踏み込みます。
- インテリジェントキーをエンジンスイッチに接触させます。(ブザーが鳴ります。)
- ブザーが鳴ってから10秒以内に、ブレーキペダルを踏み込みながらエンジンスイッチを押します。エンジンが始動します。
手順3を行なった後、ブレーキペダルを踏まずにエンジンスイッチを押すと、エンジンスイッチはACCに切り替わります。
どのメーカーもほとんどがこの対処法で行けると思います。
「エンジンスタートボタンに直接カギを付けて始動する」
これでもまだエンジンがかからない場合は、カギの故障もしくは車の故障が考えられます。
盗難防止のイモビライザーが付いている車のキーの紛失はお金と時間が掛かります。
車の故障
今までの全てを確認したけどまだエンジンがかからない場合は、車の故障が考えられます。
車の故障で考えられえる要因は多岐にわたるため、整備工場でみてみないとわからないことから、すぐにロードサービスなどで対応しよう。
故障でエンジンがかからない原因
- 燃料ポンプ不動
- 点火系不良
- イモビライザー不良
- 圧縮不足などのエンジン本体不良
- キースイッチ不良
エンジンがかからない原因のほんの一部だが紹介しました。
これらの故障はその場で解決させることは不可能なので、ロードサービスを及びすぐに整備工場へ入庫させよう。
ロードサービスの頼み方
さて自分で解決できなかった場合は、「JAF」「保険会社付帯のレッカーサービス」「行きつけの車屋のレッカーサービス」などに頼む必要があります。
頼むところによって金額に大きく差が出る可能性がありますので、自分の状況と照らし合わせてベストマッチなところに依頼しましょう。
まずはJAFに入っているかいないか、自動車保険(任意保険)にロードサービスが付帯しているかどうかを確認してください。
あなたはどれに当たりますか?
ベストマッチ | 連絡先 | |
JAF会員の場合 | JAFを呼ぶ | JAF:0570-00-8139 |
JAF非会員の場合 | 保険のロードサービスを呼ぶ | 契約している保険会社へ連絡 |
JAF非会員かつ 保険にロードサービスが付帯していない場合 | JAFを呼ぶまたは 行きつけの車屋に連絡 | JAF:0570-00-8139 |
料金表は以下の通りです。
保険のロードサービスは各会社よって違いますので以下の表は「損保ジャパン日本興亜」のロードアシスタンスを例に挙げています。参考にしてください。
JAF会員 | JAF非会員 | 保険ロードサービス | |
---|---|---|---|
けん引 | 15kmまで無料
(15km超過1km毎に720円) | 12880円 ※部品・油脂・燃料代は実費 ※けん引料は1km毎に720円 | 無料
(距離無制限) |
バッテリー上がり | 無料 | 12880円 | 無料
(30分程度で完了する応急処置) |
燃料切れ | 無料
(燃料代は実費) | 8230円
(燃料代は実費) | 無料
(10ℓまで) |
表には入れていませんが車屋に直接レッカーを頼んでもおそらくJAF非会員並の料金はかかると思います。
エンジンがかからない原因と対処法まとめ
エンジンがかからない原因を分けることで、どう対処していいのかが変わってきますが、なかなか判断できない場合もあるかと思います。
そんな時には素直にプロに頼むのがベストです。
ロードサービスを頼んで修理工場へ運ぶ流れが一般的なので、いつでも頼める準備をしておきましょう。
上記の表を見てもらうとわかりますが、自動車保険に付帯しているロードサービスはかなりお得です。しかし当然デメリットもあります。
損保ジャパン日本興亜のロードアシスタンスは30分の簡単な作業は無料ですがそれを超える作業は有料となります。
JAFではしっかりとしたサービスが受けれますが年会費6000円かかります。一長一短でどちらがライフスタイルにあっているかで選ぶべきでしょうね。
心配性なあなたはJAFの入会をオススメします。
自動車保険の付帯のロードサービスは各会社によって細かく違いますがほとんどのところでロードサービスが使えます。便利になりましたね。
と言う事は
自動車保険さえ入っていれば、故障や事故などで困ってもそこそこの安心感は持てますよね。そしてせっかくなら自動車保険も安い方がイイにきまってます。
自動車保険を見直しをしていない人は節約するために見直ししてみるのもいいと思います。私はそれで安く数万円安く提示されましたからね。
自動車保険も一括で見積もりが出来るサイトがあるってご存知です?
こういったものを活用して日々節約したいですよね。
私も実際に自動車保険の見直しで格安の見積もりが出ましたので記事にしています。
よかったらご覧ください。
私が利用した保険一括見積サイトは「保険スクエアbang!」というサイトですが、このサイトの良かったところは煩わしい営業電話がかかってこなかった点と私の場合は3万円保険料が安く提示されたことですね。
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さて本題のエンジンがかからない問題は解決したでしょうか?この記事が役に立った!と感じた方はぜひSNSでシェアしてくださいね。よろしくお願いします。