電動ドアミラー（サイドミラー）が格納しない！戻らない！と困っている方に向けて記事を書いています。
ドアミラーの調子が悪いと
- すぐに直るの？
- 修理費用はどのくらい？
- 対処法は？
など気になりますよね？
実際のドアミラーの故障修理をしましたので、紹介しながら解説します。
ドアミラーが格納しない（戻らない）原因
ドアミラーが格納しないもしくは、正常な位置へ戻らないターン異常や、ドアミラーからモーター音が鳴りやまない異常音など、故障の種類は様々です。
そのドアミラーのターン異常は、ドアミラー内部のターンセットが原因です。
まれに室内のスイッチの接触などあるかもしれませんが、整備士の肌感ですと90％以上がターンセット異常で間違いないです。
ホンダですと部品名は「ターンセット」といい、部品設定がありますので、ターンセットを交換すれば直ります。
そして部品交換以外には直らない事がほとんどなので、速やかに整備工場へ持ち込み修理を依頼することをオススメしたします。
「モーター音が止まらない」という異音が出ている場合は、ドアミラーの接続カプラー外す、もしくはオートターンのみの配線をカットするなどの処置をすることで、異音を応急的に止めることができます。
ドアミラーが格納しないときの対策
しかしドアミラーが格納したままの走行は危険です。
整備工場まで走行する緊急手段として以下の応急処置をしましょう。
- 一度エンジンを切り再度エンジンをかけてみる
- ドアミラーを手で起こす
モーターの接触が悪く一時的にオートターンができなかったということも考えられます。一度エンジンを切り再度エンジンを始動してみよう。オートターンが復帰するかもしれない。
それでだめなら手でドアミラーを強制的に起こしてあげましょう。
内部のモーターとドアミラーの位置がずれた形となるので、多少のグラつきが出る可能性があります。しかし、あくまでも応急処置としてなので速やかに修理するようにしましょう。
格納しないドアミラーの修理
では格納しないドアミラーの実際の修理をご紹介しましょう。
症状は以下のような状態の車
- 左のドアミラーが格納しない
- 異音はなし
異音がある場合は内部で部品が破損している場合が多いですが、今回は異音なしの車両。
ドアの内張りを取ってドアミラーへ行っている電源を確認→ＯK
電源が来ていますので、原因はドアミラー内部にあると思われます。ドアミラーを取り外し分解して内部を確認します。
怪しい部品は写真中央の10番の「ターンセット、Ｌオート」です。
まだ原因がわからないのでさらに分解してみましょう。
分解してみると写真中央のプラスティックの部分が割れています。
これが導通不良の原因です。
交換作業は新品の部品を付け替えて元通りに組み付けるだけです。作動確認をして作業終了です。
ドアミラーターンセットの交換費用
みなさん気になるのはドアミラーの修理費用ですよね。
上記のようにターンセットを交換すると一体いくらくらいの修理代になるのかをご紹介しますね。
今回の修理費用は以下の通りです。
| 部品代 | \12600 |
| 工賃 | \5100 |
| 修理費用 | \17700 |
これは、ホンダのモビリオという車両だったのですが、ホンダの場合「ターンセット」という部品設定があるので、このような交換修理が可能となっています。
メーカーによってはドアミラー内部の部品設定がない車両もあります。その場合修理はドアミラー本体を交換することになります。
ドアミラーを分解して修理する場合とドアミラーアッセンブリーで交換する場合では修理金額が大幅に違う場合があります。
ユーザー目線での整備では、圧倒的に今回の修理のような内部の部品交換がお得ですが、部品設定がない場合はどうすることもできませんからね。
また近年ではドアミラーの中にカメラがあったり、センサーがあったりと、ドアミラーの本体交換だと高額になる傾向にあります。
修理代を安くするには中古部品をうまく活用するのも手ですよね。
メーカーや年式によっては部品設定がない場合がありますので、一度通われている修理工場へお問い合わせください。
また高額修理になった場合、そろそろ車の買い替えを検討してもいい時期かもしれませんね。
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