今回はプラグホールのオイル漏れの修理をご紹介します。
ホンダ:バモス
型式:ABA-HM1
H23年式 10万キロ
ここではプラグホールにエンジンオイルが溜まるという車両のオイル漏れ修理の様子とその修理にかかる費用を書いています。
プラグにエンジンオイルが付着していた時はこの記事を参考にしてみてください。
オイル漏れ箇所
バモスはプラグホールからのオイル漏れは定番で、プラグにべったりとエンジンオイルが付着してしまいます。

このまま放置しているといイニッションコイルからの電気が上手く伝わらずリークしてしまう可能性があるので早期の修理が望ましいと思います。
10万キロに近づいた車は結構な確率で漏れていますのでタイミングベルト交換時にはぜひとも交換したいところです。
場所はパーツリストの19番のOリングからです。

このOリングの交換はカムホルダーキャップを取り外すことになります。
タペットカバーのパッキンの可能性も否定はできませんが、何台もの車両を見た感じですと、残念ながらこのカムホルダーキャップのOリングの不良の方が圧倒的に多いです。
オイル漏れ修理
このカムホルダーキャップからのオイル漏れ修理の手順は
- ヘッドカバーの取り外し
- カムホルダーの取り外し
- Oリングの交換
となります。
今回はターボ車なのでエンジンは縦置き
縦置きの場合はヘッドカバーをとり外すのに周りの部品が邪魔をしますので、どんどんバラしていきます。

私の場合は
- イグニッションコイル
- インジェクター
- エンジンハーネス
邪魔にならない程度にを取り外します。
ヘッドカバーが取り外せました
オイル管理はよさそうですね
きれいです

カムホルダーキャップをごっそり外します。
バラバラにならないようにワイヤーで細工をします。まー左右しっかり抑えながら取り外せばこんなことしなくてもいいんですけど。。。私ビビリなのとバラバラになったときのめんどくささを考えまして・・・。

エンジン側はこんな感じでカムシャフトやオイルシール、タイミングベルトが見えます。

カムホルダーキャップの裏側に問題のOリングが3つ出てきます。

カムホルダーキャップの修道面もついでにチェック
きれいですね

Oリングはペッタンコです。

ポキっと折れるくらい硬く、Oリング本来の役目を果たしていません。
これではオイル漏れをするわけですよね。

新品の部品はご覧のように弾力があります。
このOリングにまたしっかりとオイルを止めててもらいます。

カムホルダーキャップの取り付けは以下のような順番で取り付けます。
締め付けトルクは22N・mです。
カムシャフトの摺動部ですから必ず規定トルクで締め付けが必要です。

あとはヘッドカバーを取り付けますが、ココにもゴムパッキンを使用していますので新品に交換します。
作業は以上です。
修理費用
作業工数:2時間
部品代:Oリング3×130、ヘッドカバーパッキンセット1×1780
部品代 | 工賃 | 合計 |
¥2170 | ¥17000 | ¥19170 |
※レバーレートは¥8500で計算
部品代はOリングとパッキンなのでかなり安いですが、意外と面倒な作業なので工賃がやや高めの設定ですね。
まとめ
バモスもぼちぼち古い車となりますから、無理に修理せずに車の乗り換えも検討したいところですね。これから高額修理にどんどんなっていきますので買えどきを見逃さないようにしたいところ。

バモスの故障まとめはこちら
