ウォッシャー液が出ないので見てほしいとのことで入庫しましたが、実際にはワイパーも動かない状態でした。
今回はワイパーが動かず、ウォッシャーも出ない車の修理のレポートです。
車両情報
- 車両:ホンダ エリシオン
- 年式:H19
- 型式:DBA-RR1
- 距離:7万キロ
現車の確認
ウォッシャー液がでないとのことだが、実際車両を確認すると
- フロントのワイパー不動
- フロントウォッシャー液がでない
- リヤワイパー不動
- リヤウォッシャー液がでない
以上の不具合が確認できました。
ウォッシャー液が出ないだけなら軽度な故障だが、ワイパーが作動しないのは事故につながることも考えられるので、とても危険です。
すぐに修理が必要だと言う事を伝え、さっそく修理に入ります。
故障診断
ウォッシャーのモーター音も聞こえないことから、ワイパー系の大部分が作動しないってことがわかってます。
真っ先に考えられるのは「ヒューズ切れ」
案の上ヒューズは切れていました。
新品のフューズを入れるとすべての機能が正常復帰しますが、しばらくするとまたヒューズが切れる・・・
これはどこかショートしている可能性がありますね。
ヒューズをブレーカー付きのものに切り替えます。
このブレーカーのヒューズは既定の電流値以上の電流が流れた場合にブレーカーが飛ぶようになっていて、何度でも再使用が可能なもの。
今回のような故障診断では、新品ヒューズを無駄にすることなく車両チェックができるので助かる工具の1つなんです。
チェックを繰り返しましたら、リヤワイパーを動かすとブレーカーヒューズが落ちることがわかりましたので、この辺りが故障の可能性濃厚ですね。
リヤワイパーモーターの診断
リヤワイパーモーターを動かしてみると、動きが明らかにおかしかったので。ほぼリヤワイパーモーター不良で間違いないかと・・・。
とりあえずトリムを取り外し、リヤワイパーモーター単体にしてみます。
いろいろ測定
この状態にしたら焦げたにおいが!
12Vを流したら一瞬動くけどすぐに真っ赤に焼けて止まります。
さらに分解して~
絶縁を測定するのは「メガテスター」なるものを使うらしいですが、通常のテスターで導通あったらダメですよね?
と言う事で原因はリヤワイパーモーター内部のコイルのショートでした。
修理
修理は残念ながらワイパーモーターASSY交換となってしまします。
モーターのみの部品供給が無いためです。
最近はこんな感じで部品もアッセンブリーという形で交換することが多くなっています。
修理費用
さて今回の修理費用をみてみましょう
リヤワイパーモーターASSY:14000円
交換工賃:5100円(0.6H)
故障診断:サービス
部品代 | 工賃 | 合計 |
¥14000 | ¥5100 | ¥19100 |
以上となりました。
発売当初の部品代は約¥10000ですが、年数が経つと部品の値段がどんどん上がっていきます。
執筆現在は実に1.4倍の値段です。
古い車には何かと厳しいんです。
まとめ
今回は比較的に簡単に故障の答えまでたどり着くことが出来ました。
約2万円の修理でしたが、年式や不具合の箇所からいって「直さ無い」っていうのも1つの選択肢ですよね。
リヤワイパーは使う機会が少ないので、「リヤワイパーモーターの交換をせずにカプラーだけを抜いてリヤワイパーだけを使えなくする」なんてことも出来ましたが、今回はきっちりと修理をする方向にしました。
古い車にあまりお金を掛けたくないですしね。。。
低年式車はこのようにあらゆるトラブルが出てきます。
車の故障が増えてきたなと思ったら、早めに車の乗り換えを検討するのがいいですよ。
トラブル続きだといろいろ大変ですから。
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自分が乗っている車の値段が実は結構高かったなんてことは良く聞きますからね。
車の乗り換えのメドもたちますよ。
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