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パレットのエアコンが効かない!エバポからの漏れだが

「エアコンの効きが悪い」とのことでご来店

結果的には今回の車エバポレータからのエアコンガス漏れと判断しましたが、修理はお金を掛けたくないとのことでエアコンガスの補充のみの修理となりました。

今回はエアコンが効かないパレットについて解説します。

目次

エアコンが効かない故障診断

室内を快適にするエアコンは色々な部品が使われており、一言に「エアコンが効かない」と言っても故障原因は多岐にわたります。

お客さんから情報をもらい、故障の目星をつけて診断にかかります。

今回は2回目の修理と言う事と、エアコンは効いているが冷えが悪いことからすぐに疑うべきはエアコンのガス不足です。

ガス量を測定するとガス不足であることが確認できました。

補充して冷えるようになってOKってわけにはいきません。2年前はそうやって修理(?)しての再発ですからね。

今回のケースは必ずどこかの部品から漏れていますのでそのチェックをします。

蛍光剤を入れ各部リークテストするもエンジンルーム内は漏れた形跡がでません。

となると怪しいのは室内にあるエバポレータという部品です。

ガスの検知器でエバポレータ付近に反応が出ましたから、エバポレータからのガス漏れで間違いないようです。

エバポレータの保証延長

実はこのエバポレータからのガス漏れは、過去にメーカーから保証延長になっています。

ワゴンR、アルトラパン、パレット エアコンのエバポレータの保証期間延長について

エアコンのエバポレータが高温多湿の環境下で腐食しやすいため、冷媒が漏れてエアコンが冷え不良となる場合があります。
当該現象が発生した車両については、下記の通り保証期間を延長します。

【従来の保証期間】

新車を登録した日から3年間ただし走行距離6万kmまで

【変更後の保証期間】

新車を登録した日から9年間

引用:スズキ

※保証延長の発表は2015年9月です。

通常3年の保証が倍の9年になっているのです。

今回の車両ではフレーム番号は該当していて対象車種だったのですが、9年を数か月過ぎており保証が受けれないこととなりました。

残念なのは2年前にガス漏れで入庫してきた車両を、保証延長されている車だと知らず修理者はガス補充だけしていたことだ。(2年前も同じエバポレータからのガス漏れと仮定した話)

もしこの修理の時に保証延長の対応をしていれば、お客さんは無償で修理を受けれたわけなので余分な出費をしなくて良かったと推測できます

  • ケース1:ディーラへ修理依頼→保証延長で無料修理
  • ケース2:保証延長を把握している整備工場→保証延長で無料修理
  • ケース3:保証延長を知らない整備工場→有料修理(ガス補充1万円もしくはエバポ交換5万円)

上記にケースを見ると明らかにユーザーが損をする場合がありますね。我々整備工場は常にアンテナを張って有益な情報を把握しておかなければならない。

お客さんとのトラブルになるからだ。

さてこの保証延長だがワゴンR、ラパン、パレットが対象車種ですが、そろそろ保証延長も切れる車が大半です。

保証延長の切れた車は当然ですが実費修理となり、エバポレータの交換には約5万円ほどかか離ますります。

またパレットではエアコンコンプレッサーから異音がする修理をしていますので、あわせてお読みください。

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