車の業者オークションは中古車オークション、オートオークションとも呼ばれ、全国の車の販売や下取り、買い取りを行う業者が車の売買を行うところです。
ここでは業者オークションの仕組みを解説するとともに、車を安く買う方法や、車を高く売る方法を紹介しています。
中古車の業者オークションの仕組み
中古車の業者オークションの仕組みを解説しますね。
業者はお客様に仕入れを頼まれたり、店頭に並べたい車がある場合、商品(車)をオークションで買い付けます。また下取りや買い取りした車を売却したいときにオークションで車を売ります。
こういった場を提供しているのが、中古自動車のオークション運営をしている会社となります。
今回は弊社が参加させていただいているUSS(オークション運営会社)を基準に話を進めますが、基本的にはどこのオートオークションでも同じと考えていいでしょう。
ちなみにこのUSSは全国17会場あり最大規模のオートオークションです。
- 車を売りたい業者が出品
- USS(オークション運営会社)が競りにかける
- 車を仕入れたい業者がオークションで落札
いたってシンプルな仕組みです。
また近年ではインターネットを使ったり衛星端末機を使用したりして、オークション会場に行かなくてもオークションに参加できるシステムとなっています。
これによりより多くの人がオークションに参加できるので、相場はより安定しているといえるでしょう。
たくさんの人が参加できると言いましたが、一般の人はこのオークションには参加できません。個人で業者オークションに参加できないと言う事です。USSの参加条件は以下のものです。
- 古物商許可証を受けてから1年以上を経過していること
- 常設の展示場と事務所を有し、営業活動をされていること
- 連帯保証人をご用意いただけること
- 保証金10万円を預託いただけること
引用元:USS – Used Car System Solutions
あくまで業者オークションは中古車業を営む方たちのためのオークションですから、一般の方は利用できないのです。
オートオークションで安く車の購入を考えている方は、オークションの代行業者を利用したり、ヤフオクなどの個人売のオークションを利用するほかないのが実情です。
しかし個人でも業者オークション並の金額で車を売ることは可能です。近年車の買取店では独自のオークションを開催していることろもあるんです。
そのような買取店に出品することで業者オークション並に高く売ることが出来ます。
>>業者オークション並に高く車が売れるオークション型の車買取店はこちら
なぜ業者オークション並に高く売れると言い切れるのかと言いますと、私自身が体験しているからですね。体験した記事は別記事に書いていますので興味ある方はご覧ください。
中古車オークションの流れ
それでは話を業者オークションに戻します。車好きな一般人は利用できないと言う事なので、どんなシステムなのかとか気になりますよね?説明していきます。
全国にあるオークション会場では定期的にオークション(競り)が開かれますがその開催日や回数は会場によって異なります。
また出品台数も会場によって異なりますが多い時には1日で1万台以上の取引があることもあります。実に数十秒に1台取引されています。
車を売却したい業者が車を出品する
ディーラーや中古車販売店は、自社の在庫車や買い取った車を現金化するために業者オークションへ出品します。
- 出品一般のユーザーから下取りした車
- 自社で代車として使用していた車
- ディーラーなどからは登録しただけの車(新古車)
- ディーラーなどで使われていた試乗車
この他、ボロボロの車や事故車も出品されます。
出品者側は少しでも高く売りたいので、高く売れるように様々な工夫をします。
たとえば
- 車の外装を綺麗に見せるためにピカピカに磨いてくる
- 内装はクリーニングする
- 不具合箇所を隠して出品
業者同士(プロ同士)のだまし合いになることが日常茶飯事ということです。
実際の出品表はこちらです。
赤丸は総合の評価点と内装の評価点。総合的な評価点で新車はS点、6点となりますので、この車は内装は最高のA、評価点5点と言う事で中古車としては極上車となります。
バンパーに小キズ、その他の報告等がこちらに書かれます。
出品車両の評価とは
USSの検査員が評価しますがその車両に対しての総合評価を10段階で評価するとともに、内装の具合や外観のキズや凹み事故歴などもしっかり評価されていきます。
というのは結構建て前的なことです。
各会場などによって評価の点数がバラバラだったり、検査員の見落としなどがあるのも事実です。
買う側はその辺を加味してしっかりと現車チェックを行い、経験と勘で買い付けを行わなければなりません。
データベース
オークション会員専用のサイトがありそこから全国の出品車両のチェックができるようになっています。写真付画像で欲しい車の評価点や内外装の程度、走行距離やグレードなどなど詳しい情報が見れます。
また過去のデータから同じ年式やグレードなどの車の落札額も情報として見れるのでおおよその相場がわかるようになっています。
出品者側の値段設定
出品者側は出品車両のスタート価格や希望落札価格を設定できます。単純に下取り100万円の車を90万円で売ってしまったら赤字になっちゃいますからね。
そうならないためにも売る側が最低落札価格を決めれるようになっています。
買い手側(仕入れ側)
買い手側は、店頭に置く商品として仕入れる場合や、ユーザーからの頼まれで仕入れることもあります。
中古車の下見や相場チェックが重要になってきます。
買い手側の下準備(リストチェック)
買い手側(バイヤー)は事前にデータベースで出品車両のリストをチェックし、購入予定の車両をリストアップします。
車の詳細は先ほどの出品表をチェックします。
この時、相場をあらかじめチェックし、どのくらいの金額で購入出来て実際の乗り出しまでいくらくらいかかるのか計算することも重要です。
お客さんから「プリウスを乗り出し200万円で買いたい!」などの依頼もあるため、かかる経費をあらかじめ計算し、逆算してプリウスの仕入れにいくらまで出せるかを把握しておかなければなりません。
現車確認
オークション開催日にその対象車両の下見をしっかりします。現車チェックでは外内装のキズや汚れのほかに各部の機能チェック、エンジン廻りチェックなど細かく見ます。
先ほども言ったように出品車両はだまし合いなのでどんな不具合がある車両かもしれません。ここではバイヤーは腕の見せ所でもありますね。
もちろん重大な欠陥があった場合には後日クレームとして受け付けてくれます。
中古車のオークション
実際の競りは数十秒で終わってします。
あっけないものです。
数百万円の取引が数十秒ごとに次々に落札されていきます。
会場での競りは大きなモニターに出品車両が表示され「スタート」の合図で始まります。買い手側(バイヤー)は落札までボタンを押しますがボタンを押すたびに数千円づつ上がっていく仕組みです。
ある程度まで金額が競りあがると出品店側が売った!という意思表示の「売り切り」というサインが出ます。
これは競りが流れることなく確実に売買が成立しますので、買い手側も慎重にボタンを押していく瞬間です。
逆に買い手側の人数があまりいないと高値がつかないと判断されると、今回の競りは取りやめという意味の「流れ」となる事もあります。
出品者側は無事に出品車が落札されたら、落札価格から出品料と成約手数料を差し引かれた金額が、USS(オークション運営会社)から支払われ、落札側は落札額と消費税、落札手数料を支払います。
後日車検証などの書類が送られてくるというのが全体の流れです。
一般ユーザー目線での中古車オークション
ここまで業者オークションがどんなものでどんな流れなのか少し理解できたと思うが、ここからはお金の話を書いていこうと思う。
オークションへ出品することを前提とした下取りやオークションで落札した車両がいくらくらいで販売されるかを書いていく。
オークションの相場と下取り額(売る時)
車屋として下取り額を決めるのが一番難しい事ではないかと思う。安すぎる提示額だとお客さんを逃がしてしまうし、高い提示額だと赤字になるリスクがある。
車屋はオークション相場をもとに下取り額を決めている。オークション相場とはいわばその車の価値そのもと言っていいだろう。
たとえばオークション相場100万円のプリウスがあったとしよう。ユーザー側は100万円に近い金額でなるべく高く下取りしてもらいたい。逆に下取りをする業者(車屋)は安く下取りしたい。
車屋の実情としては、相場100万円のプリウスを100万円で下取りしてしまったら赤字です。経費や利益を考え70万円くらいで下取りを提示するだろう。
では経費とはどんなものがあるか?
- オークション会場への陸送費
- 名義変更などの手続き
- オークションでの出品手数料
- 動いた分だけの人件費
これだけの経費を考えても結構な金額になりそうだよね?
そこにオークション相場100万円ってことは最悪90万円で落札される可能性だってある。また事故車を見抜けなかったらもっと低い金額になってしまう!
その辺を考えると下取り額も高くしてあげられないのが現実だ。
逆に110万円で売れることもあるが、それは車屋が余分に儲かるだけで一般のユーザーには関係ない話ってことになる。
利益についても当然考える。
車屋をやっている目的は利益を得るためにやっている。
これはどの業種でも当然で当たり前のことだ。
車屋はNPO法人(非営利団体)ではない。
整備の技術や車の売買で利益を得てご飯を食べていることを忘れてはいけない。
と言う事で下取り額は思ってた以上にガクンと落ちるわけです。
しかしこれはケースバイケースで車の販売と同時に下取りをする場合、車の販売でかなり値引きしてある場合や、新車販売でそこそこ利益が出ている場合などで下取り額も変わってくる。
総合的に見なければ一概に高い安いが言えないと言う事もある。
オークション落札でした車の販売価格(買う時)
ではオークションで落札された車は実際どのくらいの金額で販売されるだろう?
オークション代行業者に頼む人は必見だ。
まずオークション会場でプリウスを100万円で落札したとしよう。
このまま100万円でプリウスに乗れるのかと言ったら大きな大間違いだ!
一般の人は落札額だけをみて安い!
と思っちゃうけど実際はここに各種税金や経費、お店の利益分などがガツンと乗ってきます。
経費や利益など次の通りです。
- 消費税
- 落札手数料
- 名義変更手数料
- 自動車税
- リサイクル料金
- 環境性能割
- オークション会場からの陸送費
- 車検費用、整備費用
- 落札から納車まで動いた人の人件費
- 車屋の利益
以上がかかってくる。
車屋から言わせれば当たり前の経費ですが、それにしても税金が多い。
消費税
言わずと知れた消費税です。100万円の車にはR5年4月現在の税率で10万円かかります。
落札手数料
オークション運営会社へ支払う金額です。おおよそ1万円前後ですが一般ユーザーへの請求では人工賃も入れて3万円前後請求する場合もあります。これは車屋によって違います。
名義変更手数料
名義変更にかかる手数料です。車庫証や印紙代、人件費を含めて2万円前後です。
自動車税
これは購入した月や車の種類、排気量によって異なります。
自動車税.infoで月割りの自走車税が調べれます。
リサイクル料金
リサイクル料金とは何かはここで詳細を書くことは控えるが、30系のプリウスの場合およそ¥13000となる。
環境性能割
自動車取得税に変わって新しく導入されている環境性能割
オークション会場からの陸送費
車検が無い車を落札した場合は当然走行できないので、積載車などでお店まで運ばないといけないのでその費用だ。これはオークション会場からお店までの距離によって金額が違う。
また車検の有効期限が残っている場合は、落札した車両の試乗チェックも兼ねて自走してくる場合もあるが、これもまた人件費として上乗せするケースもある。
車検費用、整備費用
車検切れの場合は当然車検を取ることになるがその費用だ。小型車の場合は10万円前後だろう。
車検がある場合でも消耗品をチェックして必要な箇所を整備し悪いところは部品交換をしなければならない。新しく購入した中古車のタイヤがツルツルだったら嫌だよね?
販売してからすぐのトラブルが無いように車屋側はきちんと整備するわけだけど、その分の経費が販売価格にそのまま乗っかります。
当然仕入れた車の状態(程度)によってかかる整備費用が変わってくる。
落札から納車まで動いた人の人件費
これは次にあげる利益と重なるところがあるかもしれないが、経費という位置づけできちんと分けて考えることとする。
よく中古車を頼まれてオークション会場まで買い付けに行くわけだが、お客さんのリクエストによってはなかなか見つからないこともしばしばあります。
やっと希望の車が出品された!なんて場合は遠いオークション会場へ行く時もあるわけだ。会場が遠いと交通費や時間もかかるため、いつもより経費もかかる。
たまに「わざわざ買いに行ってもらうのが申し訳ない」と言うお客さんもいるが、動いた分はしっかりと車両の方へ代金が上乗せされているわけだから申し訳ないも何もない。
当然納車までに動いた分はすべて人件費として計算されている。
車屋の利益
最終的な車両の販売価格は当然利益も上乗せされている。
これは単純に利益だけではなく保証という観点から上乗せされる意味合いもある。
たとえばあなたが中古車を購入してすぐにエンジントラブルになったとしたら、当然買ったお店にクレームとして言うだろう。そして無償で直してもらいたい。
保証付きで販売している場合は販売店側はもちろん無料で直さなければならない。しっかり納車前に整備していてもどうしてもわからない故障はあるものだ。
その保証分を考えるとやはり車両販売価格に上乗せする必要があるわけだ。
そしてこの上乗せ分の金額はそれぞれの車屋が自由に設定できる。実に知り合いの外車メインで取り扱うお店では仕入れ価格にプラス100万円は必ず上乗せするらしい。
店頭販売で安い価格設定だと逆に怪しまれて売れないそうだ。これは極端な例だがこういったことも事実なので頭に入れておこう。
ここまでを踏まえて100万円のプリウスをオークションで落札した場合はいったいいくらの乗り出し価格になるのか概算で計算してみる。自動車税と自動車取得税は入れません。
諸経費 | 15万円 |
車検代 | 10万円 |
利益 | 15万円 |
車両価格 | 100万円 |
支払い総額 | 140万円 |
仕入れ価格から40万円も上乗せされています!!!
利益は15万円なのにね。
でもこれが普通です。
車屋のシステムはこういうものです。
車を安く買うには?
さてオークションのシステムやお金の流れをここまで理解できても、やっぱり車を安く買いたい!と思うのが人情です。
仕入れ価格を見てしまうとその他の経費を払いたくないですからね。
車を安く買う方法として、オークションの代行業者に頼む場合や、ヤフオクなどの個人売も選択としてある。
しかし保証なし整備なし現状渡しでは、はたして安心安全で乗れるだろうか?
特に個人売買はトラブルも多いのでオススメしない。
個人的にはしっかり整備された車がいいと思う。そして現車を見て買うのが一番いいのではないか?
オークションで人任せで買うのは悪いとは言えないが、よっぽどの信頼が必要になってくる。
買い付け後のキャンセルはほぼきかないからね。
しかし狙い目の中古車屋だって存在しないわけではない。薄利多売をしている所がズバリ狙い目だ。
月に1台しか売れない中古車屋より、月に50台の売れている中古車屋の方が販売車自体にのっかている利益が薄い可能性があるからだ。
やはり店頭に台数を並べてあるところは狙い目かもしれない。在庫を常に多く持っていて車を実際に見れるってとこもいいですよね。
でも考え方を少しずらしてみると賢い車の買い方が見えてくる。
購入時の車の値段ばかり気にしていると落とし穴に落ちますよ!
購入する店で車を安く下取りに出すと結局高く車を購入することと同じじゃない?
車を下取りして出している時点であなたは負け組みなのです。。。
業者オークション並みに車を高く売るには?
ここまで業者オークションの仕組みを説明しましたので理解はしていただいていると思いますが、車屋に下取りを出すと恐ろしく安い金額で買い取られることがわかるだろう。
下取りしてもらうことは負け組みなんですよ!
車を売るときって高く売りたいですよね?
ではどうするのがベストなのか!
ここまでクッソ長い文章を読んでくれたあなたにだけに、車を高く売るその方法を教えますw
先ほどオークション相場100万円のプリウスの下取りは70万円くらいになるといいましたよね?気持ち的にはどうですか?100万円で売りたくないですか?
業者オークションの相場と同じレベルで買い取ってくれる買取店があるんです!
↓
「ユーカーパック」という買取店なのだが、従来の「買取査定して金額提示」とは違うシステムです。違いははオークション形式になっていますので買取価格が業者オークション並みの買取金額となっています。
通常の中古車流通は以下のようになります。
一方ユーカーパックでは中間業者を省くため、ユーザーに利益が還元されるシステム
オークションは最大で8000社の買い取り業者から入札されます。
流れも簡単です。
- ユーカーパックに申し込み
- 無料査定を実施
- オークション開始
- 売却するかしないか判断する
そんな「ユーカーパック」の特徴はこんな感じ
- オークション形式で高く売れる
- 一括査定のように電話攻撃はなし
- 査定は1度のみ
従来の一括査定では電話が頻繁に鳴ったり、何度も査定を受けたりとうんざりした方もいるかも知れません。
ユーカーパックはそんな心配がないのもいいですよね。
それともう1つポイントがあります。
ユーカーパックは無料査定してくれますので、今すぐ売る予定がなくても今乗っている車の査定をすることも可能ですしオススメします。
あなたの今乗っている車の価値をあらかじめ知っておくことで車の買い替えの計画を立てやすくなります。車検を通すべきかか、乗り換えるべきかとか決めやすいですよね。
また新車の見積もりをしてもらう場合でも下取りの金額が高いのか安いのかを判断できる様になるんです。これって交渉する上で大切ですよね。足元を見られた安い下取り額を見極められるんです。
この様にとりあえず無料査定してもらって、自分の車の価値(金額)を知っておくというのも十分メリットがあるわけです。
1度試してみてください。
無料査定はこちら
↓↓↓
でもユーカーパックって本当に業者オークション並みに高く売れるの?って思いますよね?
「本当に高く売れます」
だってこの私が実践して立証しましたから。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。業者オークション相場以上に入札されています。