車検引取りの帰り道に悪路での走行でガタガタ!っと足回りから異音がするので、工場へ着いたらすぐにリフトアップをし下廻りからチェック!
なんとスタビリンクロッドの取り付けのナットが緩んでいた!
ご覧のようにナットがここまで緩んでいる。
このスタビリンクロッドは交換履歴が無く新車から付いている純正のものだ。
事故歴もなくこの足回り付近を外したこともなく整備士などによるミスではなさそうだ。
考えにくいが新車組み付け時のトルク不足で緩んだのだろうか?
初めての経験で緩んだ原因ははっきり言ってわからない。
しかしここまで緩んでいたらあらゆる状況で車体から異音がしていただろうに、ユーザーさんは何もいていなかったことに驚く。
車種情報
- スズキ エブリ
- EBD-DA64V
- H23年式 7万キロ
スタビリンクロッドとは
スタビリンクロッドとはスタビライザーリンクロッドの略です。
スタビリンクロッドの交換の前にスタビリンクロッドとは何かを簡単に説明をします。
車体を安定させるスタビライザーと、地面からの衝撃を和らげる役割を担っているショックアブッソーバーとをリンクしている(繋いでいる)ロッドです。
スタビライザーの角度を変化させ、車の横揺れを軽減させる部品です。
スタビリンクロッドのボールジョイントの中は、グリスで満たされていてブーツで覆われていますが、このブーツが破れると車検は通りません。
またボールジョイント自体が摩耗すると、左右にハンドルを切る時や車が傾いてどちらかに荷重がかかるとスタビリンクロッドから異音がするようになります。
ブーツの破れや異音などは定番のトラブルであり、車検時にはチェックが必須な項目でもあります。
スタビリンクロッドの交換
今回はスタビリンクロッドを交換する。
ナットは緩み止めが付いているものだ。取り外しには二つの工具を使用する。
センターの六角にレンチを入れボルト側を固定しナットを緩めます。
写真のように可動範囲が狭いのでギヤレンチを使用すれば作業効率も上がります。
スタビリンクロッドの交換作業に関しては首ふりの機能があるラチェットを使用するのが使い勝手はいいです。
取り外したスタビリンクロッドを見てみるとねじ山が削られている。
新品のスタビリンクロッドです。ナットも同梱されています。
スタビリンクロッドを取り付けて作業は終了です。
簡単に外れれば15分ほどの作業になります。
中にはボルトが錆びていてなかなか外れないこともありますが今回はすんなり外れました。
スタビリンクロッドの交換費用
今回は社外品を使用しました。
スタビリンクロッド:2×¥2450
交換工賃:0.5(作業工数)×¥8500(レバーレート)
部品代(左右) | 工賃 | 合計 |
¥4900 | ¥4250 | ¥9150 |
交換の費用は以上のようになりました。
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