高齢者の方々にとって、車は自立と自由を保つために重要な存在です。
しかし、年齢を重ねるにつれて身体の変化や運転の難しさに直面することもあります。家族にとっても心配の材料ではありますよね。
そこで、この記事では高齢者の方への車の買い替えに関するポイントと注意点、さらにはオススメの車をご紹介します。
適切な車の選択することにより、高齢者の方々が安全で快適なカーライフを送るためのヒントをお伝えします。
補助金はある?
まず高齢者の車の買い替えを検討すると補助金はないの?と思う方もいるかと思います。
以前は「サポカー補助金」という補助金の制度があったのですが、2021年で終了しており、現在は高齢者向けの補助金制度はありません。
しかし高齢者向けではありませんが、EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド)にはCEV補助金があります。
対象車両が限られますので、EV購入を検討している方は参考にしましょう。
高齢者の方への車買い替えのポイントと注意点
では高齢者の方が車を買い替えるときのポイントを押さえましょう。現役の車屋である筆者は次のことを挙げます。
- ライフスタイルにあった車選び
- 安全装備の充実性と運転のしやすさで選ぶ
- 利便性の高い
- 乗り降りがしやすい
- 維持費が安い
ライフスタイルにあった車選び
高齢者にかかわらずですが、ライフスタイルに合った車選びは重要です。
普段人を乗せることがないのに7人乗りのミニバンは必要ありませんし、荷物をたくさん載せるのにコンパクト軽では不便です。
具体的には以下のことをチェックします。
- 何人乗せる?
- 孫など子供を乗せる?
- 荷物はどれくらい載せる?
- 通勤などで毎日使う?
- 長距離運転はする?
- 狭い道は通る?
- 坂道は多い?
- 予算はどのくらいかけれる?
- あと何年車に乗るのか?
どのような目的で車を使うのか、必要なサイズはどのくらいなのかを決めましょう。
普段乗せる人数や荷物の量などが決まれば必然的に、選ぶべきボディサイズが決まってきます。
長距離運転が多い場合や坂道が多い場所では、軽自動車よりもパワーがある小型乗用車以上がいいでしょうし、狭い道wを通るのであれば、小回りの利く軽自動車がいいでしょう。
ライフスタイルは人によって違ってきますので、自分のライフスタイルに合った車選びが重要です。
安全装備の充実性で選ぶ
高齢者となると安全装備は充実したものを選んでおきたいですよね。
しかし車の安全装備と言っても様々な種類があります。大きく分けて次の3種類です。
- 事故を未然に防ぐ運転支援
- 事故を起こした際に被害を軽減させる衝突安全機能
- 快適に運転できるための運転支援
この中でも高齢者には「事故を未然に防ぐ運転支援」や「事故を起こした際に被害を軽減させる衝突安全機能」が充実していてほしいところですよね。
具体的に自己を未然に防ぐ運転支援運転支援には以下のようなものがあります。(ホンダ)
衝突軽減ブレーキ機能
誤発信抑制機能
車線はみだしアラート
画像転載:ホンダ
衝突軽減ブレーキはいわゆる自動ブレーキと言われるものです。ステレオカメラや単眼カメラとミリ波レーダーと併用して先行者・歩行者との衝突回避・被害軽減を支援してくれます。
誤発信抑制機能は急なアクセル操作での急発進を抑制してくれます。
事故を起こした際に被害を軽減させる衝突安全機能は以下のようなものがります。(トヨタ)
セカンダリコリジョンブレーキ
SRSエアバッグ(サイド・カーテンシールド)
画像転載:トヨタ
セカンダリコリジョンブレーキは被追突時に、二次衝突被害を軽減してくれる自動ブレーキシステムです。
これらの安全装備などは年式が新しいほど、グレードが高いほど高性能であるため、予算がある場合はぜひとも充実させたいところです。
運転のしやすさで選ぶ
運転のしやすさも車選びでは重要です。
運転のしやすさのポイントはボディサイズと視認性です。
必要以上にボディサイズの大きな車の場合、車幅の感覚が分かりにくく、ドアミラーをぶつけたり巻き込みなどで車をぶつけてしまいます。
前方が長い車も感覚もつかみにくく運転しずらいですよね。
乗りやすさは当然個人差がありますが、今まで乗って車と比べてサイズが違う場合は注意が必要です。
また車の視認性も重要な要素。いわゆる見やすさですよね。
前方ではフロントガラスの大きさやピラーの角度などが影響しますし、後方の視認性もチェックしたいところです。
購入前には1度ドライバーの席に座ってみて、どのように見えるか確認したい。その際シートの高さ調整などをしましょう。
乗り降りがしやすい
乗り降りのしやすさもチェックすべきポイントです。
乗降しにくい車の場合、腰や膝を痛めてしまったり乗り降りの際にドアをほかの車ににぶつけてしまったりするリスクも出てきます。
何よりも乗り降りが大変な車ですと、車に乗ることが嫌になり出不精になってしまいますよね。
そんなことにならないように、乗りやすく降りやすい車を選ぶようにしましょう。
では乗りやすくおりやすい車とはどんな車でしょう?
それは乗降時に腰の位置がなるべく変わらない車です。
軽自動車ならスーパーハイトワゴン、小型乗用車ならシエンタのようなコンパクトミニバンが乗り降りはしやすいでしょう。
逆にSUVなどは車高が高く、そしてセダンなど車高が低くても高齢者にとっては乗り降りが大変です。
利便性の高い
できることなら利便性の高い車を選びたいところ。
自動で開くスライドドアは買い物の時の荷物を入れるのにとても便利ですし、スマートキーはバッグに入れておくだけなので紛失するリスクも低い。
オートハイビームは安全性も向上しますし、駐車支援機能があるものや、標識の見落としがないように知らせてくれる便利なものもあります。
維持費が安い
最後は維持費の安いものを選びたいですね。
とはいえ、国産の小型車や軽自動車であれば、さほど維持費もかからないので気にする必要はないと思います。
燃費の良いハイブリッド車や電気自動車も気になると思いますが、車両価格が高いので燃費だけでは元が取れないことも考えられます。街乗り程度の使用ならハイブリッド車ではなくてもOKです。
それよりも排気量の小さい車、故障リスクが低い新しめの車を選ぶといいでしょう。
高齢者にお勧めする車
では具体的にどんな車を買えばいいの?と悩む方もいらっしゃると思うので、実際に弊社で購入された方が満足している車を例にご紹介してみますね。
シエンタ
軽自動車だと「走りも荷物を載せるのも物足りない!」という方にはシエンタがオススメ。
トヨタの安全装備セーフティセンスも装備されており、安全面でも安心。
コンパクトなボディなので運転もしやすく、ドライバーズポジションも低すぎないので乗り降りがしやすい。
助手席にはターンチルトシートの設定もできるので、高齢者を助手席に乗せるというご家庭にもお勧めの車。
スタンダードグレードのGのガソリン車で、車両本体価格230万円~、ハイブリッドのZで287万円~となっている。
N-BOX
軽自動車であれば軽スーパーハイトがオススメ。
中でもN-BOXは国内販売台数1位になっている人気車種です。その使い勝手のよさやスタイリッシュなデザインが評価されています。運転席からの視点が高いので視界もよく、小回りも聞くため運転しやすい。
ホンダの安全装備はホンダセンシングと言われその内容は充実しています。
燃費も平均すると18Km/Lくらいは走るので、十分ではないでしょうか。
価格帯は1,468,500円~2,288,000円となっており、ターボのハイグレードだと余裕で200万円を超えるので軽自動車の中では少々お高めの車です。
ワゴンR
ワゴンRも適度なボディサイズで小回りも効き運転しやすい車です。乗り降りもしやすく高齢者にオススメの車。
価格も121万円〜180万円と幅広いので、自分にあったグレードをチョイスできます。スーパーハイトワゴンと比べると安いのがいいですよね。
モーターでアシストするマイルドハイブリッドですと、25.2km/L(WLTCモード)と燃費が良いのが特徴。
車の買い替え時に損をしない秘訣!プロが教えます!
車の買い替え時には「今乗っている車を高く売りたい」と誰もが思いますよね。
そのままディーラーの下取りや、中古車屋に下取りしてもらうと安く買い取られる可能性大です。
そこで当サイト筆者、現役の車屋510がオススメする方法は2つ
- 一括査定の活用
- オークション買取で売却
一括査定の活用
一括査定では以下のようなメリットがあります。
- 複数の買取店が競合して高い買取をしてくれる
- 査定は無料
- 自分の車の相場がわかる
必要事項を入力すると買取できる業者が選べるようになりますので、選択した業者のみ連絡が来るシステム。なの電話が一斉になるなんてことはありません。
入力に手元に車検証があると便利です。
複数の買取店が競合するので、買取額が高くなります。
査定は全て無料なのでサクッと申し込めます。
オークションでの売却
さらに当サイトがイチオシしているのが、オークションでの車買取のユーカーパックです。
車買取のユーカーパックでは、オークション形式を採用していますので以下のようなメリットがあります。
- 中間マージンを削り、とにかく高く売れる
- 業者とのやり取りは1社のみ
- 無料査定
- 自分の車の相場がわかる
私も個人的に活用したのですが、業者オークション並みに高く売れる可能性が高いです。
一括査定ではどうしても競合がいるので、複数の業者とのやり取りは必須。少しわずらわしさがありますが、ユーカーパックでは1社のみのやり取りなのでスムーズで楽です。
査定は無料で、必要事項を入力すると簡易的な査定額を教えてくれますので参考になります。
まとめ
高齢者にオススメの車の紹介や、ポイントを書いてきましたが、弊社の経験では高齢者の車の買い替えには家族と意見が合わずトラブルになっているケースもしばしば見受けられます。
家族としては健康面から「できれば運転を控えてほしい」、経済面では「価格の高い新車にしなくてもいい!」といった声が多いです。
周りの大切な家族の意見もしっかり聞き入れながら、話し合いをして車の買い替えをするようにしてくださいね。