BMWは高級車として多くの人々に愛されていますが、「BMWの中古車は買うべきではない」という意見も少なくありません。
一体、なぜそう言われるのでしょうか?
この記事では現役の車屋のプロが、中古のBMWを購入する際に知っておくべきリスクや注意点、さらにはおすすめの車種や購入プロセスについて詳しく解説します。
これからBMWを中古で購入しようと考えている方、すでに所有している方にも、後悔しないための貴重な情報が満載です。ぜひ最後までお読みください。
なぜ「BMW中古車はやめたほうがいい」と言われるのか
BMWの中古車を買うことについて、いろいろな意見があります。
特に「壊れやすい」とか「高いメンテナンス費用がかかる」といった話をよく聞きます。でも、それは本当なのでしょうか?
一般的なイメージと現実:壊れやすいと言われる理由
BMWの中古車は「壊れやすい」と言われることがよくあります。
でも、それは一体どうしてなのでしょうか。
まず、BMWは高級車です。高級車は、普通の車よりも複雑な機械や電子機器がたくさん使われています。それが故障する確率を高くしているという意見もあります。
当然個体差があるので故障は運的要素もあるのですが、中古車になると、前のオーナーがどれだけきちんとメンテナンスをしていたか、という点も問題があります。
前のオーナーがメンテナンスを怠っていた場合、確かに故障する可能性は高くなります。
中古車市場でのBMWの価格とその背景
BMWの中古車は、なぜか安いと思われがちです。でも、その中古車相場の安さにはちゃんとした理由があります。
まず、BMWの新車は高価ですが、一度中古車になると価格が大きく下がることが多いです。これは、高級車が新車の価格で買える人は少なく、中古車市場での需要が低いからです。
具体的な例として、新車価格2000万円近いM5が、3年で半値の1000万円を切る価格で売り出されることもある。
日本自動車販売協会(JADA)によると、高級車の中古車は一般的な車よりも価格が大きく下がる傾向にあるとされています。
次に、BMWには多くのモデルとグレードがあります。その中には、人気がないものや、燃費が悪いものもあります。これらの車は、新車時には高かった価格が、中古車市場では大きく下がることがあります。
また、燃費が悪いとされる一部のモデルは、ガソリン価格の影響を受けやすく、中古車市場での価格が下がりやすいです。
要するに、BMWの中古車が安いとされる背景には、新車の価格、中古車市場での需要、さまざまなモデルとグレードによる影響などがあります。これらの点を考慮して、中古車を選ぶ際には注意が必要です。
中古のBMWを買った人々の結果と3つの後悔点
中古のBMWを買った人たちは、その後どうなったのでしょうか。一部の人は大満足で、でも他の人は後悔しています。
後悔する人が多い理由を以下の3つに絞ってお話しします。
- 故障が多い
- メンテナンス(修理)費用が高い
- 燃費が悪い
故障が多い
1つ目は故障が多いという点です。
欧州車の故障は国産車と比べて多いのは事実です。
BMWで多い故障は
- パワーウインドウ不良
- イグニッションコイル
- 水廻り系
- オイル漏れ
部品の品質や経年劣化によるものが多い。特に樹脂やオイルシールなどのゴム製品は、日本の高温多湿に耐えられる品質ではないことがあり、オイル漏れや部品不良になりやすい。
しかし、低年式の中古車を購入して、「BMWは故障が多い!」という人もいるので注意が必要。
メンテナンス(修理)費用が高い
2つ目は、メンテナンス費用が高いことです。
BMWに限らず輸入車の場合、部品や修理は高額になることがあります。これは、純正部品がドイツからの輸入品であるため、輸送費が価格に上乗せされるからです。
またBMWディーラーの整備は専門の知識や専門のツールを使うため、国産ディーラーと比べると工賃が高く設定されています。
部品単価が高く、整備する工賃が高いので、故障修理や通常のメンテナンスをするだけでも、高額になる傾向になります。
モデルによって大幅に変わりますが、消耗品にかかるメンテナンス費用の参考価格は以下のようになります。
- オイル交換:2〜3万円
- バッテリー交換:5万円〜
- タイヤ交換:15万円〜
特に、中古車は新車よりも故障が多いので、その費用が思っていたよりもかさむことがあります。
燃費が悪い
3つ目は、燃費が悪いという点です。BMWは性能が高い車が多いので、燃費が悪いモデルもあります。ガソリン価格が上がると、その影響を大きく受けることがあります。
これらの理由を知って、中古のBMWを選ぶ際には注意が必要です。後悔しないように、しっかりと情報を集めて、慎重に選びましょう。
買ってよかったと感じる人の共通点
中古のBMWを買ってよかったと感じる人たちもいます。そのような人たちにはいくつかの共通点があります。
1つ目は、「予算に合った車を選んでいる」ことです。
BMWは新車だと高価ですが、中古車なら比較的手頃な価格で手に入れることができます。そのため、予算に合わせてしっかりと車を選んでいる人は、後で後悔することが少ないです。
2つ目は、「メンテナンスに手間と費用をかけられる」点です。
BMWはメンテナンスが必要な車ですが、それに対する理解と予算がある人は、長く快適に車を楽しむことができます。
3つ目は、「車の性能やデザインを高く評価している」ことです。
BMWは性能が高く、デザインも美しい車が多いです。そのため、それらを重視する人は、BMWに大満足することが多いです。
これらの共通点を持つ人たちは、中古のBMWを買っても後悔することが少ないと言えます。もし、これから中古のBMWを考えているなら、これらの点を参考にして、自分に合った車を選びましょう。
中古BMWのリスクと注意点
では実際に中古のBMWを買うときは、どんなことに注意すればいいのだろう?
BMWの中古車を購入する際には、いくつかのリスクと注意点があります。特に、メンテナンスと修理に関するコストは、新車に比べて高くなる可能性があります。このセクションでは、それらのリスクと注意点について詳しく説明します。
高額なメンテナンスと修理コスト
BMWの中古車を購入する際に一番気になるのが、メンテナンスと修理のコストです。BMWは高級車ブランドであり、その品質には信頼がありますが、それでも中古車は新車より故障が起きやすいことがあります。
1つ目のリスクは、部品の価格です。BMWの部品は高価であり、特に輸入車の場合、部品が国内にないこともあります。そのため、部品を取り寄せるだけでも高額な費用がかかることがあります。
2つ目は、専門のメカニックが必要な場合があることです。BMWは高度な技術を持つ車ですから、一般の修理工場では対応できない場合があります。そのため、ディーラーでの修理が必要になると、そのコストはさらに高くなります。
3つ目は、頻繁なメンテナンスが必要な場合があることです。特に古いモデルや高走行距離の車は、新車よりもメンテナンスが必要になる頻度が高くなります。
これらのリスクを理解した上で、予算計画をしっかりと立てることが重要です。高額なメンテナンスと修理コストに備えて、しっかりとした予算管理をしましょう。
故障とトラブルの可能性:部品の耐久性
BMWの中古車を購入する際にもう一つ考慮すべき点は、部品の耐久性とそれによる故障やトラブルの可能性です。
1つ目のポイントは、部品の耐久性が新車と比べて低い可能性があることです。中古車は既に一定期間使用されているため、部品の劣化が進んでいる場合があります。特に、エンジンやトランスミッションなどの主要な部品は、新車時に比べて故障しやすくなることがあります。
2つ目のポイントは、部品の交換履歴をしっかりと確認することです。中古車の場合、前オーナーがどれだけメンテナンスを行っていたかが重要です。部品の交換履歴や整備記録を確認し、必要な部品がしっかりと交換されているかをチェックすることが大切です。
3つ目のポイントは、専門の診断を受けることです。購入前には、専門のメカニックやディーラーで車の状態を診断してもらうことをおすすめします。これにより、隠れた故障や今後起こり得るトラブルを事前に把握することができます。
部品の耐久性とそれによる故障やトラブルの可能性をしっかりと考慮し、購入する中古のBMWが自分の予算やニーズに合ったものであるか確認しましょう。
保証期間と認定中古車の重要性
BMWの中古車を購入する際、保証期間と認定中古車の存在は非常に重要なポイントです。
1つ目の要点は、保証期間があるかどうかです。新車には通常、メーカー保証がついていますが、中古車の場合はその保証が切れていることが多いです。しかし、保証期間があると、万が一故障やトラブルが起きた場合でも修理費用がカバーされるため、安心して乗ることができます。
2つ目の要点は、認定中古車の存在です。認定中古車とは、メーカーやディーラーが厳しい基準でチェックした上で、一定の品質を保証する中古車のことを指します。認定中古車は多くの場合、延長保証がついているため、新車に近い安心感を得られます。
3つ目の要点は、認定中古車は整備記録がしっかりと残っている場合が多いです。これにより、車の状態が明確で、今後のメンテナンス計画も立てやすくなります。
保証期間があるか、認定中古車であるかどうかを確認することで、後々のトラブルを減らし、長期間安心して車を使用することが可能です。このような点を考慮して、自分に合った中古のBMWを選びましょう。
中古BMWの購入で考慮すべき車種と条件
BMWの中古車を購入する際には、車種選びも非常に重要です。特に、避けるべき車種とその理由、おすすめの車種と条件についてしっかりと考慮する必要があります。
避けるべき車種とその理由:7シリーズ、カブリオレなど
中古車市場でよく見かけるBMWの7シリーズやカブリオレのあるモデルがありますが、これらの車種は避けるべきでしょう。
1つ目の理由:7シリーズは新車価格1500万円を超える高級車です。しかし中古車の価格は値落ち率が高く安くなりがち。憧れの高級車が手に届くので購入を検討する人も多いと思いますが、元々は高級車なので、7シリーズはメンテナンス費用や修理費用はかなり高くなるので経済力のある方のみ推奨。
2つ目の理由:オープンカーは開放感がありBMWのカブリオレは非常に人気があります。しかし、電動のハードトップは故障が多く、故障した場合の修理費用は高額になるため避けたほうが無難です。
避けるべき車種とその理由をしっかりと理解し、自分のニーズに合った車種を選ぶことが重要です。それにより、後悔することなく、長く愛用できる車を手に入れることができます。
低年式、過走行車は避けるべき
外車の中古車購入で後悔する点は主に故障が多いことがあります。
国産車と比べ外車は故障するリスクは高く、その修理費用も高くなります。これらをなるべく避けるには、高年式、低走行の車両を購入するべきです。
中古車相場を見ると100万円を切るようなBMWを見かけますが、はっきり言って避けたほうが無難です。安い車両でも故障した場合、修理費用が数十万円かかることもよくあることです。
安物買いの銭失いにならないようにしましょう。
経験上、7年経ったあたりから故障が出始めることが多いので、できれば5年、5万キロ以内の車両を購入したいところ。
しかし、100万円以下でお得に買えた!という層がいるのも事実です。故障のリスクは承知で、故障と上手に付き合っていける人や割り切って乗る人にはこの限りではありません。
お勧めの車種とその魅力:SUV、1・3シリーズなど
BMWの中古車を購入する際にお勧めしたい車種は、SUVシリーズと1シリーズと3シリーズです。
1つ目のお勧めは、SUVシリーズです。BMWのSUVシリーズは、X1、X3、X5などがありますが、これらは実用性が高く、家族での使用にも適しています。
特に、X1はコンパクトながらも十分な収納スペースと快適な乗り心地を提供しています。また、SUVシリーズは高い走行性能も魅力で、オフロードでも安定した走行が可能です。
2つ目のお勧めは、1シリーズです。
この車種はコンパクトながらも、BMWらしいスポーティな走行性能を持っています。特に、都市部での使い勝手が良く、狭い駐車スペースでも停めやすいです。また、燃費も比較的良いため、ランニングコストを抑えることができます。
3つ目のお勧めは、3シリーズです。コンパクトながらも高級感があり、初めてBMWを購入する方にも扱いやすいモデルです。中古車市場での3シリーズは特に人気がありタマ数も多いので程度がよくお買い得な個体が多い。
これらの車種は、新車時の価格がそれほど高くないため、中古車としても手が届きやすい価格帯にあります。さらに、BMWの認定中古車プログラムを利用すれば、品質も保証されています。
お勧めの車種を選ぶことで、BMWの高い走行性能と快適な乗り心地を、手頃な価格で楽しむことができます。
中古BMWの購入プロセスと費用
中古BMWを購入する際には、どのようなプロセスを経て、どれくらいの費用がかかるのかを知ることが重要です。予算設定から総額、さらには購入後のランニングコストまで、しっかりと計画を立てる必要があります。
予算と総額:100万円以下の選択肢も
中古BMWを購入する際の予算は、車種や年式、走行距離によって大きく異なります。しかし、100万円以下で購入可能な選択肢も存在します。
1つ目のポイントは、車種選びです。例えば、1シリーズやX1などは比較的手頃な価格で購入できることが多いです。
2つ目のポイントは、年式と走行距離です。新しい年式や走行距離が少ないほど価格は高くなりますが、逆に古い年式や走行距離が多い車は、100万円以下で手に入れることも可能です。
3つ目のポイントは、購入場所です。ディーラーで購入すると多少高くなる可能性がありますが、認定中古車として品質が保証されています。一方で、個人売買や中古車専門店では、より安価な選択肢がありますが、品質には注意が必要です。
このように、予算と総額をしっかりと考慮し、自分のニーズに合った車を選ぶことが重要です。100万円以下でも十分に満足できる車が見つかる可能性がありますので、しっかりと選択肢を探してみましょう。
BMWを安く買う方法
中古車を購入する時、多くの人が新車を買うように値引きを期待するのですが、中古車では値引きをしないお店がほとんどです。
特にBMWのようなブランドイメージを大切にしている車は値引きをしないことが普通。
ですが誰もが、「少しでも安く購入したい」と思いますよね。
当サイト整備士ノートでは、車を安く購入する方法を「車屋が教える車を安く購入する方法」にて紹介していますのでご覧ください。
この記事の結論をここでいうと、今乗っている車を高額で売却するのがポイントです。これにより最終的な支払い額が減少し、その結果として車の購入コストも抑えられます。
では、どうすれば高く売れるのかというと、オークション形式の買取店に出すだけです。
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ユーカーパックの詳細を知りたい方は私が体験した記事をご覧ください。(車屋も使う買取店ですw)
以上のような方法を駆使して、査定と交渉を行うことで、中古BMWをよりお得な価格で購入することが可能です。しっかりと準備をして、最良の条件で購入しましょう。
中古BMW購入のまとめと今後の選択肢
中古BMWの購入には様々な側面があります。良い点もあれば、注意すべき点もあります。このセクションでは、それらをまとめて、今後の選択肢についても考察します。
中古BMWを買うメリットとデメリット
中古BMWを購入する際のメリットとデメリットを簡単にまとめてみましょう。
メリット:
- 高い走行性能:BMWは運転の楽しさを追求した車です。そのため、運転が好きな人には非常に魅力的です。
- 高級感:内装や外装、ブランドイメージなど、高級車としての質感があります。
- 購入価格:新車に比べて、中古車は価格が手頃です。そのため、初めて高級車を手に入れる際にもおすすめです。
デメリット:
- 高額な維持費:部品やメンテナンスが高価です。特に、故障が起きた場合の修理費用は覚悟する必要があります。
- 複雑な電子機器:最新のテクノロジーが詰まっているため、故障が起きやすい場合もあります。
- 燃費:高性能なエンジンのため、燃費が悪い場合があります。
以上が中古BMWを購入する際のメリットとデメリットです。これを踏まえて、自分のライフスタイルやニーズに合った車を選ぶことが大切です。そして、しっかりとした調査と準備をして、後悔のない車選びをしてください。
新車と中古車、どちらがおすすめか
新車と中古車、どちらを選ぶかは、人それぞれの状況やニーズによって変わります。以下に、それぞれの特徴とおすすめのポイントをまとめてみましょう。
新車のメリット:
- 保証:新車はメーカーの保証がついています。故障やトラブルが起きた場合でも安心です。
- 最新の技術:新車は最新の安全技術や環境技術が搭載されています。
- カスタマイズ:新車購入時には、色やオプションを自由に選べます。
新車のデメリット:
- 高価:新車は中古車に比べて高価です。
- 価値の減少:新車は購入後すぐに価値が下がります。
中古車のメリット:
- 価格:新車に比べて手頃な価格で購入できます。
- 価値の減少が少ない:一度誰かが所有した車なので、新車ほど価値が急激に下がることはありません。
中古車のデメリット:
- 状態不明:中古車は前のオーナーがどのように使っていたか、詳しくはわかりません。
- 保証:多くの中古車は保証が切れています。大きなトラブルが起きた場合、修理費用は全て自己負担となる可能性があります。
結論として、新車は安全性や最新の機能を重視する方、中古車はコストを抑えたい方におすすめです。どちらが良いかは、自分の生活環境や経済状況、車に求める要件によって決まるでしょう。