ABARTH(アバルト)595のエンジン不調で入庫したのでレポートします。
車両は4年経ってますので残念ですがメーカー保証の無い車となり、症状としましては「アイドリングが高い」で、入庫も症状は出ていました。
常に回転数が高いわけではなく突然高くなることもありかなり危険でした。同じ症状の方は速やかに修理することをオススメします。
この記事では
- アイドリング高い原因
- 修理費用
をご紹介しますので、アバルト595オーナーの方で、事前に故障を知っておきたい人や同じ症状の方に観ておきたい記事となっています。
エンジン不調の症状
アイドリングが高い症状は具体的に約1800回転と通常の2倍で、クルマに詳しくない素人でも異常とわかる感じです。
ABARTH(アバルト)595は正常の状態でもマフラー音が大きいので、1800回転となるとかなりうるさいレベル。
うるさいだけならいいのですが、入庫時にアバルトを動かそうとバックしていると突然回転数が上がりちょっと怖い思いをしました。
想像してください。
バックしてる途中にいきなり勝手に回転数が上がり、それと同調して速度が上がるとプチパニックになりますよ。
幸い現車はマニュアルミッションだったのですぐにクラッチを切りブレーキング、事故にはなりませんでしたがATだったら暴走して事故になってかもしれません。
こんな感じでしたが症状は確認できましたので、原因を調べます。
原因は?
とりあえずアイドリングの回転数を正確に測定するために簡易的な診断機をつなげます。
OBDⅡコネクタはハンドル右側のカバーを外すと出てきます。
詳細な数値は暖気後のアクセルペダルを踏まない状態で1739回転でした。
この写真を観て整備しの方ならわかると思うのですが、スロットル開度の数値がおかしいことに気づくと思う。その数値は14.9%と表示されています。
アクセルペダルは踏んで無いのですから0%じゃないとおかしいところです。
この変に今回のアイドリング不良の原因がありそうですね。
弊社では残念なことにアバルトに対応する診断機が無いため、汎用の簡素な診断機でOBDⅡによる診断を行ったところ以下の異常が検出された。
「P0120 スロットルペダル・ポジションセンサA回路の異常」
どうやらこの変に原因があるみたいですね。
修理
さて修理の方ですが、今回はフィアットディーラーに投げました。
外注にした理由は
- 専用の診断機がない
- マニュアルがない
以上2つの理由ですが、とても情けない。
診断で出たように原因はスロットルペダルセンサーが濃厚だと思います。
しかし仮にセンサーを交換した場合、アダプテーション(学習)の必要があるのかも不明、そして専用の診断機がないためアダプテーション(学習)が不可能ということで、設備の揃っているディーラーさんへお願いした次第です。
そして出てきた修理見積もりは以下をご覧ください。
想像通りアクセルペダルのセンサー不良でアクセルペダルASSYので交換となります。
センサーの単体点検で良否判定できないので「交換してみないとわからない」といった修理になることが多いのですが、取引先のディーラーでは他のクルマのアクセルペダルと交換してテストして良否判定をしたみたいです。
これはたくさん在庫を持っているディーラーならではですね。真似できません。
費用
そして気になる修理費用ですが、総額で4万円くらいでした。(写真は業販の値引きがあるので3.8万円ですが、一般ユーザーは4万円オーバーとなります)
保証はないの?
今回は新車から4年を迎えた個体でしたのでメーカー保証が切れた状態でした。要するに自腹修理ですね。
修理費用は4万円と比較的安価(?)な修理となりましたが、これがイタリア車のクウォリティですかね?
できれば保証内で修理しときたかったところですね。
ちなみにアバルトには保証延長がありますが(新車から5年まで保証)価格設定が微妙。
新車購入時:2年延長114480円
車検時:2年延長181440円
保証延長新車購入時に2年延長プランに加入してなかった場合は181440円もかかります。
2年間の間に18万円以上の修理をしないと元を取れない計算になります。
超絶微妙な価格設定ですね。
メーカー保証の3年を超えた4〜5年の2年間の保証のために20万円弱を支払うのにはちょっと躊躇しますよね。
まあ、今後は高額修理が無いことを祈りますがこのような故障が増えていくかもしれません。その際にはまたレポートして情報を共有しますね。
さてフィアットアバルトも販売されてからそこそこの時間が経っています。そろそろ乗り換えしようかな?と思っている方もいるかもしれません。
今回のような故障があると
また、いつ故障するかわからなく不安だ!って方も多いと思います。
そこで最後に車屋からのおせっかいアドバイスとして、フィアットアバルトを高く売る方法を教えておきますね。
以下の記事を参考にしてみてください。