ミラココアのエンジン警告灯(チェックランプ)が点灯し、アクセルを踏んでもエンジンが吹けない。そんな症状の車両が修理に入庫しました。
実際に確認してみると、アクセルを踏んでもほとんど反応せず、まともに走行できない状態でした。
結論からいうと、今回の原因はスロットルモーターリレーの故障です。
- 車種:ダイハツ ミラココア
- 症状:エンジン警告灯点灯・アクセルを踏んでも吹けない
- 故障コード:P2102
- 故障原因:スロットルモーターリレー不良
- 修理内容:リレー交換
- 当時の修理費用:6,350円
私は普段、自動車整備の仕事をしています。今回は実際の故障診断から部品交換までを、診断機の画面やリレーの写真を交えて紹介します。
なお、エンジン警告灯が点灯したミラココアがすべて同じ原因とは限りません。この記事は実際に修理した1台の事例です。
ミラココアのエンジン警告灯が点灯!アクセルを踏んでも加速しない症状
飛び込みで来店されたお客様から、次のような相談を受けました。
「アクセルを踏んでもエンジンが吹けない」
現車を確認すると、お客様のおっしゃる通りでした。アクセルを踏み込んでもエンジン回転が思うように上がらず、普通に走行できる状態ではありません。
さらに、メーター内にはエンジン警告灯が点灯していました。
今回修理した車両情報
- 車種:ダイハツ ミラココア
- 型式:DBA-L675S(当時の記録)
- 年式:平成24年ごろ(推定)
- 走行距離:約70,000km
- スロットル方式:電子制御式
入庫時に車検証が手元になかったため、年式など一部の車両情報は正確に確認できていません。
エンジン警告灯が点灯したら走行を続けてもいい?
今回のようにアクセルを踏んでも加速しない場合は、無理に運転を続けないでください。
交差点での右折や合流中に加速できなくなると、事故につながるおそれがあります。
安全な場所に停車し、整備工場やロードサービスへ相談することをおすすめします。高速道路などで停止した場合は、車外への避難も含め、周囲の安全を最優先にしてください。
なお、エンジン警告灯が点灯する原因はさまざまです。点灯の有無だけでは原因を特定できないため、故障コードや現車の状態を確認する必要があります。
故障診断でP2102「スロットルモーターリレーOFF異常」を確認
まずは故障診断機を接続して、エンジンコンピューターに記録されている故障コードを確認しました。

表示された故障コードは、P2102「スロットルモーターリレーOFF異常」でした。
別のOBDⅡ診断表示でも確認してみます。

こちらでは「スロットルアクチュエータA制御モータ回路の信号が低い」といった内容で表示されています。
診断機によって説明文が異なることはありますが、今回の車両では電子制御スロットルのモーター電源系統を調べる必要がありそうです。
P2102はどんな故障コード?
P2102は、電子制御スロットルのモーター駆動に関係する異常を示す故障コードです。
ダイハツの関連する技術資料では、スロットルモーターリレーをONにする指令が出ているにもかかわらず、モーター側に必要な電源電圧が出力されない状態を検出するコードとして説明されています。
ただし、P2102が表示されたからといって、リレーそのものの故障が確定するわけではありません。
リレーだけでなく、ヒューズ、電源回路、配線、接続部分なども点検対象になります。
配線図を確認してスロットルモーターリレーの故障を特定
故障コードの内容がわかったところで、メーカーの修理書と配線図を確認しました。
私たち整備士も、すべての車の制御システムを覚えているわけではありません。車種や年式ごとの修理書を参照し、電源や信号の流れを理解しながら故障箇所を絞り込みます。
実は今回、最初に確認した修理書が現車と合っていませんでした。
電子制御スロットルの車なのに、ワイヤー式スロットルの資料を見ていたんです。
「スロットルモーターリレーってどこにあるんだ?」と、しばらく悩むことに……。
車両の仕様に合う資料を確認し直したところ、ようやく目的の回路が見つかりました。

実際に行った3つの点検
- ヒューズの点検:正常
- リレーまでの電源確認:正常
- リレー単体の点検:異常あり
ヒューズに問題はなく、リレーまで電源が来ていることも確認できました。
しかし、リレー単体を点検すると正常に作動していません。
ここまでの点検結果から、今回の故障原因はスロットルモーターリレーの不良と判断しました。
故障コードだけを見て部品を交換するのではなく、回路を確認して原因を絞り込むことが大切ですね。
ミラココアのスロットルモーターリレーの場所と交換作業
原因が特定できたので、スロットルモーターリレーを交換します。
今回の車両では、エンジンルーム内のヒューズ・リレーボックスにリレーが配置されていました。


リレーの表記は「E-THRTL」
ここで少し注意したいのが、リレーの名称です。
修理書では「スロットルモーターリレー」と呼ばれていますが、今回の車両のリレーボックスでは「E-THRTL」という表記になっていました。
最初からこの表記を知っていれば、もう少しスムーズに探せたかもしれません。
リレーは差し込み式の部品なので、今回の交換作業自体は比較的簡単です。
ただし、同じミラココアでも年式や仕様によって配置や部品が異なる可能性があります。DIYで交換する場合は、適合する部品番号とリレーボックスの表示を必ず確認してください。
また、リレーを交換すれば必ず直るというものではありません。電源や配線などの診断を省略して交換することはおすすめしません。
ミラココアのエンジン警告灯修理にかかった費用は6,350円
今回の修理費用は次のとおりでした。
| 作業・部品 | 当時の費用 |
|---|---|
| 故障診断 | 4,250円 |
| スロットルモーターリレー | 2,100円 |
| 合計 | 6,350円 |
合計6,350円での修理となりました。
※これは記事で紹介した修理当時の実績であり、2026年現在の見積金額ではありません。部品価格、診断料、工賃などは整備工場や時期によって変わります。
今回は比較的安価なリレーの交換で済みましたが、同じようにアクセルが反応しない症状でも、故障箇所によって修理費用は変わります。
そのため、費用が気になる場合はまず故障診断を依頼し、原因を特定してから見積もりを取るのがおすすめです。
ミラココアのエンジン警告灯・故障に関するよくある質問
Q. エンジン警告灯が点灯したら、必ずスロットルモーターリレーの故障ですか?
いいえ。エンジン警告灯はさまざまな異常で点灯します。今回の車両ではP2102が記録され、回路点検の結果からリレー不良と判断できました。警告灯だけで原因を決めつけることはできません。
Q. P2102が表示された場合、リレー交換だけで直りますか?
必ずしも直るとは限りません。P2102は電子制御スロットルのモーター電源系統に関係する異常なので、ヒューズや配線なども含めて診断する必要があります。
Q. アクセルを踏んでも加速しない場合、そのまま整備工場まで走っても大丈夫ですか?
今回のようにほとんど加速できない状態なら、自走は避けたほうが安全です。周囲の安全を確保し、ロードサービスなどによる搬送を検討してください。
Q. ミラココアの持病として多い故障ですか?
今回の整備事例だけで、ミラココア全体に多い故障や持病だと判断することはできません。ただし、同様の症状が出ている車両では、診断結果に応じてスロットルモーターリレーや電源回路の確認が必要になる場合があります。
まとめ|ミラココアのエンジン警告灯と加速不良は故障診断が重要
今回は、ミラココアでアクセルを踏んでもエンジンが吹けなくなった故障事例を紹介しました。
- エンジン警告灯が点灯し、アクセルを踏んでも加速しない症状が発生
- 診断機で故障コードP2102を確認
- ヒューズと電源回路は正常、リレー単体点検で異常を確認
- 故障原因はスロットルモーターリレー
- 当時の修理費用は合計6,350円
今回の修理ではリレー不良が原因でしたが、最初に症状を確認したときは、どこに問題があるかすぐにはわかりませんでした。
故障コードを確認し、配線図を調べ、電源と部品を順番に点検する。そんな基本的な診断が大切だと改めて感じた修理でした。
エンジン警告灯が点灯し、アクセルの反応まで悪くなっている場合は、無理に走らず早めに点検を受けてくださいね。
ダイハツ車の警告灯トラブルについては、こちらの記事も参考にしてください。


