車種情報、症状
DBA-LA300S
ダイハツ ミライース
H24年式 4万キロ
eco IDLEのランプ(オレンジ色)が点滅するので見てほしいと入庫です。現車確認しますがご来店時にランプは点滅をしていました。朝方に点滅をしてしばらくすると消えるそうです。
最初に書きますがeco IDLEのランプ(オレンジ色)が点滅のほとんどがバッテリーが弱くなると点滅をするということです。
ランプの点滅を消す方法は、バッテリーを交換をしてフューズを抜くという簡単な作業をすればランプ点滅の消去をできますのでこの故障は自己解決できる事例です。
eco IDLEのランプ(オレンジ色)が点滅がバッテリーの劣化による点滅であれば慌てて修理工場へ持ち込まなくても大丈夫です。
この記事でeco IDLEのランプ点滅の消去方法を詳しく解説しています。
eco IDLEランプ点滅を消去方法
eco IDLEランプの点滅とは?
まず、eco IDLEのランプの説明を簡単にします。eco IDLEのランプの詳細は簡易的な取扱説明書があり、そこに詳しく書かれています。
オレンジ色のランプ点滅は
- eco IDLEのシステム異常
- バッテリーが交換時期になっている
という表示です。詳しく調べましょう。
バッテリーを診断する
まずバッテリーが怪しいので専用のテスターで診断します。結果は5段階評価で1番低い「劣化、要交換」と出ました。バッテリーはいずれにせよダメみたいですね。
バッテリーテスターが無い方は使用年数で判断してください。約3年ほど使用している場合は寿命になっている可能性が高いので交換しましょう。
次にスキャンツールで診断してみると「P1602 始動時電源電圧低下異常」と出ました。
これは車が「バッテリーが弱い!」と10回連続で判断したらコンピュータで「P1602 始動時電源電圧低下異常」を記録しeco IDLEのランプが点滅をするようにしています。
要はこの故障コードはバッテリーが弱いってことえお示しています。今回の車両ではバッテリー不良で間違いなさそうです。
バッテリーを交換しますがこの車に使用されているのはアイドリングストップ専用のM42(L)です。
バッテリー交換とeco IDLEランプ点滅の消去方法
ずばり今日の要点はここです。
バッテリーが弱くて故障コードとしてeco IDLEのランプが点滅するのですが、単純にバッテリーを交換してもランプの異点滅は消えません。
スキャンツールを使っても「P1602 始動時電源電圧低下異常」のコードも消えません。eco IDLEランプの点滅も消えません。
消す方法は
「ECU-Bヒューズ(10A)とリレー ブロック内にあるBACK UPヒューズ(15A)を60 秒以上(常温)抜き取る。」
2つのフューズを抜けばいいんです。
※良品なバッテリーに必ず交換してください。古いバッテリーのままフューズだけ抜いてもランプは消えません!
2つのヒューズを抜き取るんですがこれが非常に不親切な位置にあります。
ECU-Bヒューズはグローブボックス奥なのでグローブボックスを取り外します。
場所の詳細は写真にある通りです。一番左の列の上から5番目にあります。
※車種によってフューズの位置が違いますので取扱説明書等でご確認ください。

ラジペンでつまんでる10アンペアヒューズ「ECU-Bヒューズ」ね。

バックアップヒューズ15アンペアはエンジンルームの右奥にあります。
ほぼ中央にある15アンペアのフューズです。
この二つのフューズを60秒以上抜き取り、再度差し込みます。これであとはランプとダイアグをチェックしてOKならば作業終了です。
今回の入庫はミライースでしたが以下の車種にも同様です。
※フューズの場所が車種で違う可能性があります。
タント L375S、LA600系
タント エグゼ L455系
ムーヴ コンテ L575系
ミラ ココア L675系
ムーヴ LA100系
ブーン M600 系
[the_ad id=”6315″]
バッテリー交換後の注意点
バッテリー交換後の注意点を2つ挙げていきますね。
バックアップを取らなかった場合や、すでにバッテリー上がりなどの時はあらゆる不具合が出る可能性がありますので説明します。
パワーウインドウの学習
パワーウインドウのオート、挟み込み機能が効かなくなりますので学習をする必要があります。
学習方法は以下の通り
ガラスを全開→全閉、全閉状態でスイッチupを一定時間保持
これでパワーウインドウのオート機能が使えます。
レーザー停止の警告表示
レーザーブレーキ搭載車はバッテリーを外すと「レーザー停止14E」とエラー表示が出てしまいます。しかし、慌てなくてもOKです。
バッテリー交換後、そのまま通常通り走行していれば学習されエラー表示は消えます。
本来は細かい学習(走行)方法がありますがここでは詳しく説明はしません。普通に直進を走行すれば消えるので細かい方法を試さなくてもいいからです。

M42っていうアイドリングストップ車用バッテリー
バッテリーが弱くなったら知らせる機能としてはいいのですが、バッテリーをユーザーが交換できない(eco IDLEランプ点滅が消せない)とはやさしくない作りですよね。電子制御が進む中仕方のないことでしょうか。
ただこの方法を知っていればバッテリー交換は自分でできると思います。
今回の車ではアイドリングストップ用バッテリーのM42というサイズを使用しますが、今までの40B19のサイズと比べるとかなり高い金額設定になっています。
値段が高い理由はアイドリングストップで何度もエンジンを再始動しなければならないのでバッテリー自体の耐久性を高くし頑丈な作りとなっているためです。
実際に持って観るとかなり重いです。
M42の表記はL端子。R端子はM42Rと表示されています。購入前にはバッテリーの適合や端子位置をよく確認してくださいね。
車種別のバッテリー適合は以下のサイトが見やすいです。
ちなみに今回のミライースはL端子なのでM42(L)を取り付けています。
アイドリングストップ機能がついている車にはこのM42がついている場合が多いですね。弊社で現在使用するバッテリーはGSユアサのエコ.アールという商品を使っています。
弊社での価格は工賃込で¥14000です。結構高いですね。でもネットで買うと結構安いんですよ。
こういった車の消耗品を自分で交換して節約したい人は、部品の仕入れもネットを活用するのもいいですよね。
以上ダイハツのエコアイドルランプについての記事でした。
この他車検を安く受ける方法などを書いた記事などがありますのでご覧ください。

