新聞に「車の整備士なり手不足」という記事がありましたので、ふと考えさせられました。
記事の内容を見ると、少子化の上、若者のクルマ離れにより自動車整備士が不足しているとのこと。ディーラーなどは人材確保に苦労していて、今後の自動車の電動化が進みより高度な整備が必要になり、整備士不足は安全に関わることだと懸念されている。
- 確かに若い子は車に興味がない。(様な気がする)
- 少子化なのでそもそも若い子が少ない。
でも自動車整備士不足はそれだけの理油じゃないでしょ?
どのくらい車整備士が減っている?
専門学校の整備科の入学志願者は半分になっているそうです。
2003年には約2万人いた自動車整備士の専門学校入学志願者は2017年には約1万人を切っています。(日本自動車整備振興会連合会、文部科学省調べ)
専門学校では「定員割れ」をしている学校が相次いでいるとのこと。
現場で働く人たちは?
H29年度の自動車分解整備業実態調査では自動車整士数は約33万人で、前年度と比較すると1700人増えています。(0.5%増)
しかしH24年度以降は減少傾向が続いていましたので単純には喜べないのが現状でしょうね。
ちなみにですが自動車整備士の平均年齢も見てみよう。
整備要員の平均年齢
整備要員平均年齢はなんと、45.0歳と思っていたよりもかなり高いです。
私も40代ですが後輩がいません。。。
車整備士不足解消の策
こんな状況なのでディーラーなどもただ黙ってみているわけではなく、優秀な人材確保に努力をしているようです。
- 整備工場にクーラーを設ける
- 入社後は車を貸与する
- 給料を上げる
- 外国人を増やす
職場環境の改善や待遇、さらには外国人を増やしてその場しのぎの対応をしているところもあるようです。
ディーラーだけではなく国(国土交通省)も昨今の自動車整備業界の状況を把握しており、自動車整備士の環境改善や人材確保、育成に取り組みをしているようです。
- 労働環境の改善
- 外国人の活用
- 専門学校の奨学金制度拡充
- 自動車整備士資格の魅力向上
詳しくはこちらをご覧ください
整備士不足の原因
でもね。
なんだかんだ言って、現場の声で言えばこんな感じだと思う。
「給料がめちゃくちゃ安い」
結局ここだと思うんです。
車は好きだ!
車をいじるのも好きだ!
でもそれを仕事にしようと思わない。
なぜなら安月給では自分の車をいじれないから。
または「車にそもそも興味がない」って言うのもわかります。
今は昔と違い、良い車を乗ることがステータスみたいな感覚ではなく、、車は道具だっていう人の方が多くなったように思います。
時代だ!って言われればそうなんでしょうけどね。
でもね
そもそも車に興味がないから自動車整備士って不足している?
例えば消防士になりたい人の理由って
「火事が好きだから」「火事を消すのが好きだから」ではないはずだ。
「人の役に立ちたい」「災害現場で人を助けたい」などと言った信念がある。そして公務員の給料は安定している。といったことも消防士を選ぶ要因になっているはず。
私は自動車整備士と言う仕事は、命に関わる大切な仕事だと思ってます。
ブレーキ関係を整備したりもするし、ホイールナットの締め付けを忘れただけでも走行中にタイヤが外れ大きな事故の原因になります。
こんな感じで車社会では大変重要な役割があると言える自動車整備士。
なぜ「命に係わる大切な車の整備の仕事に就きたい」と思えないのか?
「整備士不足の原因」の答えはって給料を含めた待遇が、他業種と比べて良くないからじゃないですか?
- 土日休み
- 有給制度あり
- 月給30万円~
なんて求人があったら車興味ない人だって整備士なっちゃおっかな~って思うんですよ。
「命に係わる大切な車の整備の仕事に就きたい」って思えちゃうんですよ。
整備士ってどのくらい給料が安いのかは、以下の記事で書いていますので合わせてお読みください。
整備士不足のまとめ
今後は給料を含めた車業界の働く環境が改善されることを願います。
また車もハイブリッド化から電気自動車、自動運転と次から次へと新しい技術と移り変わっていますので、頭の固くて古い自動車整備士も時代と共にどんどん勉強していかなくてはなりませんね。
もし私の子供が自動車整備士になりたいと言ったら
「自動車整備士は給料もいいし、やりがいのある仕事で将来性もある。頑張って整備士になれよ!」
なんて言う日が来るのでしょうか?
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