車検で入庫したGP5フィットハイブリッドの、ブレーキオイルの交換手順が特殊だったのでここで紹介をします。
他にGP5,GP6、GR6のフィットハイブリッド、RU3のヴェゼルも同じ要領であることを確認しています。
ブレーキオイル交換時の注意点
- ブレーキオイルは純正品を使用しDOT3、DOT4を使用すること
- 化学変化防止のため銘柄が異なるブレーキオイルは使用しない
- ブレーキオイルの交換はPOWERスイッチをONモードで行うため、ブレーキオイルの減少により電動サーボブレーキ警告灯が点灯する。警告灯はブレーキオイルの交換後にペダルを踏み込んで3秒間保持することで消灯することができる。
目次
フィットハイブリッドのブレーキオイル交換手順
準備
- リザーバータンクからキャップとフィルターを取り外しブレーキオイルも吸い取ります
- リザーバータンクにブレーキオイルをMAX(上限)線まで注ぎます
ブレーキフルード交換手順
- POWERスイッチをON(イグニッションON)にしてから、フロント右側→フロント左側→リヤ左側→リヤ右側→の順番で通常通りにブレーキオイルを交換します(ここではタンデムモータシリンダ内のブレーキオイルを交換しています)
- POWERスイッチをOFFにして3分待つ(ここからブレーキオイル交換が終わるまでドアの開閉とブレーキペダルの操作は行わない!)
- 3分経過したらフロント右側→フロント左側→リヤ左側→リヤ右側→の順番で通常通りにブレーキオイルを交換します(ここではペダルフィールシュミレータ内のブレーキオイルを交換しています)
- 電動サーボブレーキ警告灯消去作業を行う。POWERスイッチをON(イグニッションON)で、ブレーキペダルを踏み込んで3秒間保持します。
作業2のドアの開閉とブレーキペダルの操作禁止の理由としては、電動ブレーキシステムをシャットダウンしたいために3分間の放置をしているので、これらの動作をしてしまうと電動サーボシステムが起動しペダルフィールシュミレータ内のブレーキオイルを交換がうまくできなくなる可能性があるためです。
以上の作業手順です。
実際にブレーキオイルの交換作業をやってみた感想
ブレーキオイルの交換をフロントの右側から行うという、整備士には何とも違和感のある作業だが、ここはマニュアル通りにしっかりとやっていく。
またこの作業は車を2周します。
これは通常のブレーキオイルの交換の2倍の作業で、使用したブレーキオイルの量も実際2倍使用しました。
エア噛みしないように注意が必要です。
またブレーキオイル交換後予告通りインパネのインフォメーションに警告灯が付きました。
指示通りにやれば警告灯は消えますがスキャンツールを使ってみると履歴が残ってしまいます。
ブレーキオイル交換後にはスキャンツールを使用してしっかり消去した方がよさそうです。
関連記事
フィットの故障まとめ | 整備士ノート
私はこれまでにホンダのフィットの故障を数多く整備してきましたので、ここで1つまとめてみたいと思います。 良くある故障となると少し違うかもしれませんが実際に合った故…