新型スイフト(ZCDDS型)にETC車載器を取り付けました。今回はETC本体の固定に加えて、オーディオパネルの取り外し方と、オーディオ裏24ピンカプラーからの電源取り出し方法を、実際の整備写真を使って紹介します。
特にオーディオ周辺のパネルは予想以上に硬く、取り外しに苦労しました。同じ作業をする方が迷わないように、作業時のコツや注意点をまとめています。
車両情報と今回の取り付け内容

車種:スズキ スイフト/型式:ZCDDS/作業:ETC車載器取り付け/電源取り出し:ディスプレイオーディオ裏の24ピンカプラー。ETC車載器には三菱電機製を使用し、スズキ純正用品の関連部品(写真の品番:9909E-83SF2-M07)を用いています。部品の適合は車台番号・仕様によって確認が必要です。
取り付け前に準備したいもの
内張りはがし、養生テープ、プラスドライバー、配線接続用工具、テスター、車載器付属の配線・固定部品を用意します。
作業前に、車両およびETCの取付説明書を確認してください。電源の接続・脱着は、指定された安全手順で行い、ショートや誤接続を防止します。
新型スイフトのオーディオ・ナビの外し方
① インパネに養生テープを貼る
まずオーディオ周囲に緑色の養生テープを貼ります。内張りはがしの支点になる部分は特に傷が付きやすいので、工具が当たる範囲を広めに保護しました。

② パネルの端から、てこの原理で少しずつ浮かせる
まずはオーディオの上側の奥のパネルを外します

このパネルはかなり硬めです。今回は写真の位置から内張りはがしを差し込み、てこの原理を使って少しずつ浮かせました。勢いよくこじるとインパネが変形・破損するおそれがあるため、養生した位置で支えつつ、力を少しずつかけるのがコツです

③ 上部のパネルを外して固定位置を確認する
上部のパネルを取り外すと、オーディオ本体の固定部にアクセスできます。外したパネルの裏側を見ると赤いクリップが複数あることがわかります。外す前にクリップの位置を把握しておくと、こじる場所の目安になります。


④ オーディオ本体を取り出して背面カプラーを確認
固定部を確認してネジなどを取り外し、本体を慎重に引き出します。背面の配線を無理に引っ張らず、コネクターにアクセスできる状態にしてください。写真には装着されていたナビゲーション本体の背面が写っています。

オーディオ裏24ピンカプラーからACC・常時電源を取り出す
今回のETC取り付けでは、オーディオ裏の24ピンカプラーから電源を分岐しました。作業車両で確認した配線情報は次のとおりです。
【今回の作業車両の情報】ACC電源:水色の配線/常時電源:写真左上の薄緑色の配線/アース:ナビゲーション本体側のアース接続箇所。

ACC電源(水色の配線)
ACC電源は、ACC ON時に電圧が供給される電源です。今回の車両では水色の配線から分岐しました。配線色だけで判断せず、テスターでOFF・ACC ONの電圧変化を確認してください。
常時電源(写真左上の薄緑色の配線)
常時電源は電源OFFでも供給される回路です。今回は写真左上に写る薄緑色の配線を使用しました。車載器の仕様によって常時電源の要否は異なるため、機器の配線図を優先してください。
アースはナビ本体側から
今回はナビゲーション本体側のアース接続箇所を利用しました。接続部の導通と固定状態を確認し、振動で緩まないようにしてください。
【注意】同じ車種でも年式・グレード・オーディオ仕様によって配線が異なる場合があります。また、分岐先回路の容量、使用する接続端子の適合、追加する機器の消費電流、ヒューズ保護を必ず確認してください。
運転席下部にETC本体を取り付ける
① 運転席下部のパネルを取り外す
ビス2本を取り外し運転席足元のパネルを取り外します。ETC車載器の固定部分にアクセスします。

② ETC本体をパネル側に固定
ETC本体を純正用品の取り付け部品でパネル側に固定しました。写真の取り付け状態を参考にし、固定後に本体のガタつきやカードの挿入・取り出しを確認します。

ETC取り付け部のふたをカッターなどで切り取ります。

③ パネルを戻して動作を確認する
配線はペダルやステアリング機構の動きを妨げない経路に通し、確実に固定します。パネルを元に戻したら、ETC本体の電源が正常に入るか、警告がないかなどを確認します。ETC利用には車両情報に合ったセットアップが必要です。
ドラレコの取り付けでも役立つ電源取り出しの考え方
オーディオ裏からのACC・常時電源の取り出し方法は、ドライブレコーダーなどの電装品の取り付けを検討する際にも参考になります。ただし、ドラレコに必要な電源、駐車監視の有無、電流容量などは製品ごとに違います。写真の配線へ無条件で接続できるという意味ではありません。
まとめ|硬いオーディオパネルと24ピンカプラーがポイント
新型スイフト(ZCDDS型)のETC取り付けでは、オーディオ周辺の取り外しと電源の取り出しがポイントでした。インパネを養生したうえで、硬いパネルをてこの原理で慎重に浮かせること、赤いクリップの位置を確認することが大切です。電源は今回の車両で水色=ACC、薄緑=常時電源を確認しましたが、作業の際には必ずテスターと整備資料で最終確認してください。
SEOタイトル:新型スイフトのETC取り付け方法|ナビの外し方・電源取り出しも解説【ZCDDS】
メタディスクリプション:新型スイフト(ZCDDS)のETC取り付け方法を現役整備士が写真12枚で解説。硬いオーディオパネルの外し方、24ピンカプラーからのACC・常時電源の取り出し、ETC本体の固定方法を紹介します。

