車両データ
LDA-CV1W
H29年式 7000キロ
三菱 デリカD5
この車はDPFの付いたディーゼル車なので専用のオイルを使用します。
デリカD5のエンジンオイル交換をしたので記事にしていますが
DPFってなに?
ディーゼルの専用エンジンオイルって何?
って方のために軽く解説している記事となっています。
DPFとは?
DPFとは「ディーゼル・パティキュレート・フィルター」の略で日本語言うと「ディーゼル微粒子捕集フィルター」となります。
最近のディーゼル車は黒煙とか排気ガスでないですよね。
それはこのDPFのおかげなんです。
簡単に言うと
ディーゼル車の排気ガスをクリーンするためにDPFというフィルターが取り付けられている
と言う事でです。
車メーカーによって「DPR」や「DPD」と呼ばれることもあります。
DPFの役目はディーゼル車の排気ガス中の粒子状物質(PM)を大気放出させないようにすることです。
そしてDPFは使用しているうちにフィルターが詰まってしまうので、セルフクリーニングをしてPM(スス)を燃焼させます。これによりフィルターの目詰まりを防止しているのです。
トラック系の車はDPFをクリーニングするスイッチがあり手動で出来ますね。
またフィルターが詰まるのはエンジンオイルが燃焼してしまってできちゃう「硫酸灰分」という物質も原因となります。この「硫酸灰分」はセルフクリーニングで取り除けませんのでフィルターの目詰まりの原因となってしまうのです。
ディーゼル車専用エンジンオイルとは?
このDPFが搭載されている車両は専用のエンジンオイルを使用することとなっております。
DPF対応のディーゼルエンジンのオイルの規格には次の2つがあります。(JASO)
- DL-1(ディーゼルライト 小型車両)
- DH-2(ディーゼルヘビー 大型車両)
と言う事でデリカD5には小型の「DL-1」という規格のエンジンオイルを使用します。
なぜ専用オイルを使う必要があるのか?
なぜDPF付のディーゼル車には専用のオイルが必要かと言いますと、先ほど説明した「硫酸灰分」の発生を抑えるように作られたオイルなのです。
具体的には「硫酸値」というものを下げたものになります。
要するにDL-1のオイルは
DPFのフィルターを目詰まりさせないためのエンジンオイル
と言う事です。
逆を言うと
DPF付ディーゼルの専用オイルを使用しないとDPFのフィルターが目詰まりしちゃうよ!
ってことなんです。
DPFの清掃工賃や部品の値段
DPF詰まったら最悪フィルター交換かフィルター掃除すればいいじゃん!
って思う方もいると思います。
ですがこのDPFってめちゃめちゃ高額なことと清掃工賃も恐ろしく高い場合があるんですよ!
どのくらい高いかと言いますと以前見積りをとったことがあるんですが、三菱のキャンターのDPFの部品でおよそ40万円(工賃別)します。その時は清掃にしたのですが清掃工賃は5万円ほどです。
デリカD5のDPFの価格は調べてませんが高額なことには間違いありません。
そしてDPFの交換工数をしらべましたが8.5Hでした!
これは脱着のみなので清掃の工数を足すと約10Hくらいでしょうか。
レバーレート8500円の弊社の場合DPFの清掃工賃は85000円になっちゃいますね。。。
と言う事でDPFの修理はどういった形であれ高額になっちゃうので、専用のエンジンオイルをしっかり使用してかつ、こまめなオイル交換をすることによって高額修理を予防しましょう。
エンジンオイル交換
頻度は?
エンジンオイルの交換頻度はメーカー指定はあてになりません!
スラッジ(古くなったオイルのカス)がエンジン内部につくようになりますし、DPFのフィルターにも良くありません。
車屋的には3000キロ~5000キロの間で交換するのが望ましいですね。
交換方法

交換は下から抜いて上から入れるという説明をしなくても解る当たり前な感じです。
しいて言うなら、ドレンパッキンは新品に交換して締めすぎないようにしてくださいね。
ドレンボルトの締めすぎはオイルパンを痛め最悪オイルパン交換になり余計な出費となります。
ドレンパッキンの再利用はドレンボルトの締めすぎの原因の一つです。
オイル量
メーカー指定のエンジンオイルの情報を記載しますね。
これは取扱説明書に書いてある情報です。
容量 | 純正銘柄 | JASO規格 | SAE粘度番号 |
約5.9L(オイルフィルター内約0.3L、オイルクーラー内約0.1Lを含む) | ダイヤクイーンディーゼルオイルエコスーパーDL-1 ダイヤクイーンディーゼルオイルDL-1 | DL-1 | 0w-30 5w-30 |
※粘度番号とはエンジンオイルの固さを表すものです。
費用
使用したオイル
今回使用したオイルはワコーズのDL-1のものです。
このオイルはDPFを詰まらせる原因の硫酸灰分を極力発生させないように硫酸値を低くしてあるそうです。
若干値段が高いのですが高いのにはわけがあるってことですね。
ご自分で交換される方はぜひこのオイルを使ってみてくださいね。


