- 最近アイドリングストップしなくなった!
- バッテリーを交換したけどアイドリングストップしない!
なんてお困りではないでしょうか?
今回はN-BOXのアイドリングストップしなくなった原因を探り対処方法まで教えますので、、アイドリングストップを復活させたいと思っている方はご覧くださいませ。
アイドリングストップしない条件
まず、アイドリングストップをしない条件をみてみる。
これは取扱説明書に記載されているものを簡潔にまとめたものです。
- 冷却水の水温が低い、高い時
- ミッションオイルの油温が低い、高い時
- エンジン始動後、5km/hに達しないまま停止した場合
- 急な坂道での停車
- セレクトレバーがD以外の時
- ボンネットが開いているとき
- ECONモードがOFFの時
- バッテリー状態が(充電・温度)が良好でない時
以上となりますが、この条件に当てはまっていると、アイドリングストップしません。
その中でも最も多いのが、バッテリーの劣化によるものです。
エンジン始動直後は冷却水が低い時や、猛暑でエアコンをガンガンかけているときなどはアイドリングストップしないんですね。
まずここを確認して次のステップへ進みます。
アイドリングストップしない原因の究明
「アイドリングストップを禁止している」原因を突き止めるには、スキャンツール(診断機)を使用し診断する方法しかありません。
一般ユーザーは確実な判断ができないということです。
以下がスキャンツール(診断機)のデータモニタ画面です。
実はアイドリングストップしない原因のほとんどは、「バッテリー劣化」によることが多いです。
スキャンツールのデータ表示を見ると「アイドリングストップ禁止(バッテリー劣化)」という項目があります。
画像を見てもらうとわかるのですが、現在はセイジョウを示しています。
車両側がバッテリーが劣化していると判断した場合、ここが「禁止」となりアイドリングストップをしないように制御します。
原因がバッテリー劣化だった場合は、バッテリーの交換が必要になります。
車両側は「放電電流積算値」という値を測定しています。この放電電流積算値が規定値になった時にバッテリー劣化と判断します。
経験則ですがバッテリー新品から使用5年前後でアイドリングストップできなくなる車両が多いです。この辺が交換時期でしょうね。
現在あなたの車がアイドリングストップしない状態であるのであれば、このバッテリー劣化の項目が禁止になっている可能性が高いです。
バッテリー交換時は放電電流積算値をリセットすること
バッテリー劣化の判断でバッテリーを交換する場合は、放電電流積算値をリセットする必要があります。これを行わないと車両側に「バッテリー劣化」の記録が残っており、アイドリングストップしません。
放電電流積算値のリセット方法はかんたんです。
- エンジンスイッチ「OFF」⇒「ACC」⇒「ON」⇒エンジン始動
- アイドリングで1分程度放置後、「OFF」にする。
- ①~②を4回繰り返す。
まとめ
今回ご紹介してきたように、アイドリングストップしない原因を突き止めるには、スキャンツールを保有する車屋に行かなくてはなりません。
アイドリングストップしなくなったら素直に車屋へ行くのがいいでしょうね。
余談ですが、初期型のJF1では、放電電流積算値の既定値の設定がシビアになっていて、すぐにアイドリングストップしなくなよるようになっています。
バッテリー自体がそれほど劣化していなくてもバッテリー劣化と判断するわけですね。これはECUのアップデートで規定値を変更することで対応が可能です。
この処置はディーラーのみとなっていますので、合わせて車を見てもらいましょう。
ただ、5年を経過している場合はバッテリーの交換時期になりますので、自分でバッテリーを交換して放電電流積算値のリセットし様子を見るのもアリです。
N-BOXに付いているバッテリーはM42Rというアイドリングストップ専用のバッテリーとなっており、金額が高めなので自分で交換すると節約になりますからね。