レクサスは日本の高級車として多くの人々に憧れの存在ですが、新車だと高価なため、中古車を購入しようと考える人も少なくありません。
しかし、「レクサスの中古車はやめたほうがいい」という意見もよく耳にします。本当にその通りなのでしょうか?
ということで、この記事では、現役の車屋の筆者がレクサスの中古車購入について、購入するべきか、それともやめたほうがいいのか、その理由や具体例をもとに解説します。
レクサスの購入を検討している方の参考にしていただければと思います。
で、いきなり結論を言っちゃいますけど
レクサスの中古車は別にやめた方が良いなんてことはありません!
しかしながら、「レクサスの中古車」を買わない方が良い方がいるパターンも当然存在します。
レクサスの中古車はどんな人向けなのか、どんな人が買ってはいけないのか、どこで買うべきなのか、などなどその辺も併せて解説しますね。
「レクサスの中古車はやめた方がいい」と言われる理由
まず、なぜ「レクサスの中古車はやめた方がいい!」と言われるのでしょうか?
その背景や理由を詳しく解説します。
実際に中古を買って失敗した例や後悔した人の口コミ
中古のレクサスを購入して後悔したという人たちが一定数います。後悔した人が「やめた方が良い!」と声を上げているパターンもあるのでその実際の声を聴いてみよう。
オーナーズカードをもらえない
たとえば、レクサスの新車で購入するともらえる「オーナーズカード」が中古車ではもらえないというケースがあります。
このカードは専用のサービスや特典を受けられるためのもので、持っていないと一定のサービスが受けられない場合があります。
レクサスオーナーの特典については後ほど詳しく解説します。
修理費が高い
レクサスは高級車ブランドであり、修理費もそれなりに高くなりがちです。
特に、中古車で何らかの故障やトラブル、板金修理などが必要になった場合、修理費は予想以上に高額になることが多いです。
具体例として、エンジンの修理や部品の交換などで数十万円、場合によっては100万円以上かかるケースも報告されています。これはほかの国産車と比べても高額です。
中古のレクサスは新車と比べ当然故障リスクも増えるので「レクサスの中古はやめた方が良い」という方もいます。
購入する際は、修理費も考慮に入れておく必要があります。
「恥ずかしい」「ダサい」と思っている人が一定数いる
レクサスは一般的に高級車とされていますが、それでも「恥ずかしい」「ダサい」と感じている人は一定数存在します。
これは主に、ブランドイメージや他人の目を気にする文化が影響していると言えるでしょう。
具体例としては、レクサスが「お金持ちの車」というイメージを持たれている場合、中古車を購入することで「本物のお金持ちではない」と見られる可能性があると感じる人もいます。
また、一部の若者などの間で「レクサスは古い人が乗る車」や「怖い人が乗る車」というイメージがあり、中古を買うことでそのような視線を感じる可能性もあります。
まとめると、「恥ずかしい」「ダサい」と感じる人がいるのは、ブランドイメージや他人の目によるものが大きいです。しかし、妬みや嫉妬、羨ましいの裏返しでもありますよね。
中古のレクサスを購入する際は、このような社会的な側面も考慮に入れる必要があります。
レクサスオーナー特有のサービスが受けられない可能性がある
レクサスの新車を購入すると、特定のサービスや特典が受けられますが、中古車の場合、これらの特典を受けられない可能性が高くなります。
レクサスオーナーの特典は以下のようなものがあります。
- オーナーズラウンジの利用
- オーナーズデスクによるコンシェルジュサービス
- セキュリティシステム「G-Security」の利用
- 無料駐車サービス
- My LEXUS の利用
各サービスの詳細はここでは省きますが、このようなレクサスらしいサービスが中古車では受けられない可能性がある。
レクサスオーナーは「オーナーズカード」というパスポートをもらえます。このオーナーズカードはレクサスオーナーの証で上記のサービスを受けれるようになります。
このカードはレクサスディーラーで新車で購入するもしくは認定中古車を購入することが条件なので、その他の中古車店でレクサスを購入してもオーナーズカードはもらえずレクサスのサービスが受けれません。
レクサスオーナーであるサービスを受けれないのであれば、レクサスに乗る意味が半減するといってもいいくらいのサービスです。「中古車を買うなら認定中古車一択」といってもいいでしょう。
レクサスオーナーのサービスオーナーズラウンジは「レクサスオーナーズラウンジとは?:オーナーだけの特別な空間を解説」で紹介していますので確認してみてください。
レクサスの中古を買うのをやめた方がいい人
さてこれまで、レクサスの中古車をやめた方がいいと言われる理由を紹介してきました。ではここで車屋の私が思う「レクサスの中古車をやめた方がいい人」を挙げますね。
認定中古車以外で購入を検討している人
レクサスの中古車を購入する際には、レクサスディーラーで販売されている認定中古車と一般の中古車店で販売されるものがあります。
前述した通り、レクサスオーナーのサービスが受けれないため、認定中古車以外で購入を検討している人はやめた方がいいです。
認定中古車は、メーカーやディーラーが厳しい基準でチェックした上で販売している車です。具体的には事故車・多走行車・過走行車に当てはまらないもので、かつ初年度登録から8年未満の車。保証も最長2年あり、特別な整備をしているので品質も安心です。
一方で、認定されていない中古車はその限りではありません。
無理してレクサスを購入しようと思っている人
レクサスは高級車ブランドとして有名ですが、それだけに価格も高いです。
さらに認定中古車ではレクサスディーラーにて整備や手厚い保証が用意されているので、価格もそれに反映されており他の中古車店で購入するより割高感はあります。
レクサスの中古車購入を検討していて、コストを無理して捻出しようと考えている人にとって、中古車であってもリスクが高まる可能性があります。
維持費やメンテナンス代を抑えたい人
レクサスは豪華な内装や先進的な機能が魅力的ですが、その分、維持費やメンテナンス代が高くなる場合が多いです。
維持費やメンテナンス代を抑えたいと考えている人にとっては、中古のレクサスを購入することはおすすめできません。
レクサスの消耗品や外装品など、部品代は一般的な車よりも高いです。また、レクサス専門のメンテナンスを行う場合、専門のディーラーでの点検や修理が必要になることが多く、その費用も一般車に比べて高くなります。
維持費やメンテナンス代を抑えたいと考えている人は、レクサスの中古車は避けたほうが無難です。維持費がかからないというわけではないので、その点をしっかりと考慮した上で、購入する車を選ぶようにしましょう。
まとめ:レクサスの中古購入をやめたほうがいい人
総括すると、あまりお金に余裕がない人はレクサス自体の購入は控えたほうがいいでしょう。
レクサスの車両価格自体、トヨタの同等車種と比べて約1.5倍〜2倍ほど高くなります。これは高級ホテルやレストランの予約も手配してくれるコンシェルジュサービスなど富裕層に向けたサービスが多い。
このような高級サービスを十分に活用するには、それなりの予算が必要です。このサービスを使いこなせないならレクサスを所有する意味がないのです。
レクサスの中古車購入がオススメな人
では逆にレクサスの中古車をオススメできる人というのはどんな人でしょう。
他人の意見は無視できる
中古のレクサスを購入する際、一定数の人々からは「ダサい」「恥ずかしい」といった意見があるかもしれません。しかし、他人の意見に左右されない、自分自身の価値観で物事を判断できる人にとっては、中古のレクサスは非常に魅力的な選択肢となりえます。
たとえば、中古車だからといって必ずしも品質が劣るわけではありません。多くのレクサス中古車は非常に良い状態であり、新車と比べても遜色ないレベルのものが多いです。そのため、車自体の品質や機能にこだわりたいという人にとっては、中古でも十分に価値があると言えるでしょう。
他人の意見を気にせず、自分が何を望んでいるのかをしっかりと理解している人には、レクサスの中古車はオススメです。自分自身が何を大切にしたいのか、どのような価値を求めているのかによって、中古車も新車もその価値は大きく変わってきます。
初期投資を抑えレクサスオーナーになりたい人
レクサスは高級車ブランドとして知られていますが、新車を購入するとなると、かなりの金額が必要です。しかし、中古車であれば初期投資を抑えつつ、高級感あふれるレクサスのオーナーになることができます。
新車のレクサスは数百万円から数千万円となりますが、数年落ちの中古車なら半額程度、あるいはそれ以下で購入することができます。ただし、中古車購入の際には、車の状態や走行距離などをしっかりと確認する必要があります。
また、中古車であってもレクサスの品質は非常に高く、多くの場合、数年使われたくらいで大きなトラブルが起きることは少ないです。そのため、初めてレクサスを購入する方や、高級車に乗るのが初めてという方でも安心して運転できるでしょう。
初期投資を抑えたいと考えている方で、かつ品質の高い車に乗りたいと思っているなら、レクサスの中古車は非常におすすめです。自分でしっかりと調査し、状態の良い車を見つけることができれば、新車に近いクオリティでレクサスを楽しむことができるでしょう。
数ヶ月の納期が待てず、早くすぐ乗りたい人
新車を購入する場合、特に人気の車種やカスタマイズを希望すると、納車までに数ヶ月待つ必要があることがよくあります。でも、「待つ時間がない!」「今すぐ乗りたい!」という方にとっては、中古車が非常に魅力的な選択肢となります。
現在レクサスの納期は以下で確認できます。(2023年10月現在では2〜4.5ヶ月ほどです)
例えば、転職や引っ越しで急に車が必要になった場合、中古車なら即日納車が可能なケースも多いです。また、中古車ディーラーでは多数のレクサスが取り扱われているので、好みの車種やカラー、装備などを選ぶ自由度も高いです。
節税対策で購入を検討している方
節税のためにレクサスの中古車を購入する、という選択は一見驚くかもしれませんが、法人で車を購入する場合、中古車を選ぶことは意外といい選択です。
中古車の場合も減価償却の対象となりますが、新車と比べ中古車ならば耐用年数が短いため、早期に費用として計上できる額が新車に比べて多くなります。
ここでは税金いついて詳しくは説明しませんが、担当の税理士さんに相談してみてください。
節税対策として中古のレクサスを購入するのは有効な手段であることがわかります。ただし、節税を最優先に考えるあまり、車の品質をおろそかにすることなく、しっかりと選ぶ必要があります。
中古車・新車のそれぞれのメリットとデメリット
レクサスを新車で購入しようか、中古にしようか迷われている方もいらっしゃると思います。そこでそれぞれのメリットとデメリットを簡単にまとめますね。
新車メリット・デメリット
- 品質保証: 新車なので故障のリスクは低く、保証もしっかりしています。
- 最新の技術: 新しいモデルなら、最新の安全技術や燃費性能、快適性が備わっています。
- オプションの自由度: 新車購入時に好みに合わせたカスタマイズが可能です。
- 高い購入費用: 新車は中古車に比べて価格が高いです。
- 初期不良のリスク: 新型の場合、初期不良が見られる場合があります。
新車を購入する場合、やはり高価ですが品質が保証されています。最新の技術が欲しい、自分だけの車を手に入れたいという方には最適です。一方で、価格が高いため、購入後の維持費を考慮する必要があります。
中古のメリットデメリット
- コストパフォーマンス: 新車に比べて価格が低いので、予算に余裕が生まれます。
- 即納車可能: 新車の場合、カスタマイズや生産に時間がかかる場合がありますが、中古車はすぐに乗ることができます。
- 故障リスク: 中古車は新車と比べると故障リスクは上がります。
- 保証が限定的: 新車に比べて保証が短い場合が多く、自己負担で修理が必要な場合もあります。
- 古い技術: 新車に比べて古いモデルが多いので、最新の安全機能や燃費性能が劣る場合があります。
中古車を選ぶ場合、価格が安い分、他の面でのリスクが増えることもあります。特に、状態が不明瞭な点は注意が必要です。ただし、予算に限りがある場合や、すぐにでも車が必要な場合には、中古車は有力な選択肢となるでしょう。
まとめ:レクサスの中古車を買うべきか、それともやめたほうがいいか
レクサスの中古車を購入するかどうかは、個々のニーズや状況に大きく依存します。
中古車には価格が手頃な点や即納車が可能な点がメリットですが、それと引き換えに、車の状態が不明瞭だったり、修理費がかさむ可能性もあります。
一方で、新車を購入する場合は初期費用が高く、また最初の数年で価値が急速に減少しますが、最新の安全機能やサービスが受けられるメリットがあります。
- やめた方がいい人: 認定中古車以外で購入を考えている人、無理して購入しようと思っている人、維持費を抑えたいと考えている人は、中古のレクサス購入は慎重になるべきです。
- オススメな人: 他人の意見を無視できる、初期投資を抑えてレクサスオーナーになりたい人、数ヶ月の納期が待てず早く乗りたい人、節税対策で購入を考えている人には中古がオススメです。
最終的には、自分自身のライフスタイルや経済状況、車に対する考え方などをしっかりと考慮した上で、選択することが重要です。この記事で提供した情報が、皆さんの選択に少しでも役立てば幸いです。