CX5のi-stopランプ(オレンジ)が点滅した!って方、慌てないでくださいね。
CX5のi-stopランプ(オレンジ)の点滅の原因は、バッテっリー劣化の可能性が高く、その場合はバッテリー交換をすれば直りますのでそれほど心配しなくても大丈夫です。
この記事では
- i-stopランプ(オレンジ)が点滅方法、初期化手順
- バッテリー交換にかかる費用
などを書いていますので、ランプ点滅してる方はまずご覧ください。
まずこの記事の該当車種をお伝えしておきますね。
マツダ
CX5(ガソリン)
DBA-KEEFW
DBA-KEEAW
DBA-KE5FW
DBA-KE5AW
搭載バッテリー Q85
エンジン型式 PE-VPS、PY-VPS
CX5(ディーゼル)
LDA-KE2FW
LDA-KE2AW
搭載バッテリー T110
エンジン型式 SH-VPTS
どんな時にi-stopランプ(オレンジ)は点滅するのか?
前提条件として、どんな時にi-stopランプが点滅するのかを確認しておきますね。
i-stop警告灯(オレンジ)の点滅
i-stop警告灯オレンジの点滅する条件は以下の通り
- バッテリーが劣化している
- バッテリーの作動回数が限界をこえた
- i-stopシステム異常
i-stop警告灯(オレンジ)の点灯
i-stop警告灯(オレンジ)の点灯は単純にi-stopシステムOFFの状態です。
i-stop表示灯(緑)の点灯
i-stop表示灯(緑)の点灯ではアイドリングストップが可能な時、またはアイドリングストップ中です。
istopランプ点滅の診断、消去方法、初期化作業手順
i-stopランプ点滅の診断
まずはi-stopランプの点滅が
- バッテリー劣化によるものか?
- i-stopシステム異常によるものなのか?
の判断しなくてはなりません。
正確には車に診断機をつないで判断をしますので、ディーラーや整備工場へ持っていって調べてもらうしかないのが現状です。
しかしながら、i-stopランプの点滅の原因は、バッテリーの劣化に伴うものがほとんどなのが整備士の肌感です。
バッテリーの診断
診断機がない場合はまずはバッテリーの劣化を疑いところ。
バッテリーをCCAテスター等で診断し、劣化判定が出れば要交換です。
バッテリーのCCAテスターはカー用品店やガソリンスタンドにありますのでチェックしてもらおう。
CCAテスターがない場合は、バッテリーの使用年数で判断してもOKです。5年以上経っているバッテリーは交換していいでしょう。
バッテリー交換時の注意事項
■バッテリーを交換する際、新たに使用するバッテリーの電圧は12.5V以上のものを使用してください。
■バッテリーを交換しない場合は「バッテリーの充放電積算量リセット」は行わないでください。
■バッテリー交換時はバックアップ電源を使用しないでください。
★バッテリーの充放電のリセットやISC(アイドリングストップコントロールシステム)の初期学習をしなくてもアイドリングストップする場合がありますが、その後使用中に不具合が出る可能性がありますので必ず初期化作業をしてください。
バッテリー交換作業後にはつぎの初期化作業を実施してください。
- バッテリーの充放電積算量リセット
- バッテリー状態の確認・完了確認
- ISC(アイドリングストップコントロールシステム)の学習
- タイヤ空気圧警報システムの初期化
バッテリー交換後の充放電積算量リセット
バッテリー交換後の充放電積算量リセットの方法を記載します。
液晶ディスプレイ付の車両の場合
①すべてのドアを閉める。
②エンジンスイッチをONにする。(エンジンは始動しない)
③ディスプレイに警告メッセージが表示されている場合はINFOスイッチ操作で画面消去してから④に進む。
④左足でブレーキペダルを踏み込んだ状態で次の作業を実施する。
- セレクトレバーをNレンジにする。
- 5秒以上アクセルペダルを踏み込む。
- 液晶ディスプレイの警告メッセージが点滅することを確認する。
- アクセルペダル踏み込み→開放を3回行う。
- 液晶ディスプレイの警告メッセージが消灯することを確認する。
⑤セレクトレバーをPレンジにして、ブレーキペダルを離しエンジンスイッチをOFFにする。
液晶ディスプレイが無い車両の場合
①エンジンスイッチをONにする。(エンジンは始動しない)
②足でブレーキペダルを踏み込んだ状態で次の作業を実施する。
- セレクトレバーをNレンジにする。
- 5秒以上アクセルペダルを踏み込む。
- 充電警告灯とマスター警告灯が点滅することを確認する。
- アクセルペダル踏み込み→開放を3回行う。
- 充電警告灯とマスター警告灯が消灯することを確認する。
③セレクトレバーをPレンジにして、ブレーキペダルを離しエンジンスイッチをOFFにする。
ISC(アイドリングストップコントロールシステム)の学習
エンジンを完全暖気する。
ISC(アイドリングストップコントロールシステム)の学習の正否確認
①~②の手順を25秒以内に実施
①エンジンスイッチをON(エンジンは始動しない)にし、5秒以内にi-stop OFFスイッチを3秒以上長押しにする。i-stop警告灯(オレンジ)が点灯していることを確認する。
②エンジンを始動して、i-stop OFFスイッチを押す。(1秒、チャイムが鳴るまで)
③i-stop警告灯(オレンジ)が点灯からi-stop表示灯(緑)の点滅に切り替わったことを確認する。
※i-stop警告灯(オレンジ)の点滅が続く場合①に再度戻ってください。①~②を何度繰り返してもi-stop警告灯(オレンジ)の点灯が続く場合は「バッテリー状態の確認・完了確認」まで戻る。
④i-stop表示灯(緑)の点滅が消灯するまでアイドリングを続ける。この時電気負荷はないようにする。
⑤i-stop表示灯(緑)の点滅が消灯したらエンジンスイッチをOFFにする。
⑥エンジンを始動してi-stop表示灯(緑)が消灯していることを確認する。
タイヤ警報システムの初期化
①車両を水平な場所に置く。
②タイヤが冷えている状態でタイヤの空気圧を標準値にする。
③タイヤ空気圧警報システムセットスイッチを長押しする。
④タイヤ空気圧警告灯が点滅し(1~2回)チャイムが鳴る。
初期化学習が始まります。学習は20分程度の走行で完了です。
※バッテリー交換後再びアイドリングストップをし始めるまでに一定の走行が必要な場合があります。
まとめ
マツダ車では一部年式によっては充放電積算量のリセットでは対応したスキャンツールが必要で一般の方ではリセットができませんでした。
ですがこのCX5では特別な作業ではありますが手動でできることとなりました。
ご自分でバッテリー交換をしたい!i-stop警告灯(オレンジ)の点滅を消去したい!という方はチャレンジしてみてください。
またスパナマークの消し方はこちら