現在ecoIDLEのランプ(オレンジ色)が点滅している場合
- 原因を知りたい!
- 対策を知りたい!
- このまま乗っても大丈夫?
など不安がありますよね。
ecoIDLEのランプ(オレンジ色)が点滅はecoIDLEのシステム異常もしくはバッテリーの交換時期です。
ダイハツのアイドリングストップ付き車では定番の故障になりますので、現役の整備士が原因と対策を解説しています。
ecoIDLEランプ点滅はどんな故障?
まず、ecoIDLEのランプの説明を簡単にします。eco IDLEのランプの詳細は簡易的な取扱説明書があり、そこに詳しく書かれています。
オレンジ色のランプ点滅の原因は以下の2つのどちらかです。
- ecoIDLEのシステム異常
- バッテリーが交換時期になっている
ecoIDLEのシステム異常もしくはバッテリーの交換時期を示しているとのことですが、どちらかを診断していきます。
ですが経験則上、ecoIDLEランプの点滅のほとんどがバッテの劣化が原因です。
しかし憶測でバッテリーが原因と決めつけるわけにはいきません。
診断の方法を紹介しますが、その前にこのまま乗っても大丈夫?って疑問もあると思います。
ecoIDLEランプの点滅のまま乗っても大丈夫?
前述した通り、ecoIDLEのランプ(オレンジ色)が点滅理由は
- ecoIDLEのシステム異常
- バッテリーが交換時期になっている
なので、ランプ点滅したまま乗り続けてもアイドルストップしないだけなので、運転に支障があるほど影響はありません。
しかし車のシステムが異常もしくはバッテリーが劣化であることには間違いないので、早めの修理が好ましいですよね。
そもそもメーター内で点滅しているので、気になりますよね。では診断していきましょう。
ecoIDLEランプ点滅の診断
まずスキャンツールでecoIDLEのランプが点滅している車両をみます。
すると「P1602 始動時電源電圧低下異常」と出ました。
これは車が「バッテリーが弱い!」と10回連続で判断したら、コンピュータで「P1602 始動時電源電圧低下異常」を記録し、ecoIDLEのランプが点滅をするようにしています。
つまりこの故障コードは、「バッテリーが弱い」ってことを示しています。
ではバッテリー本当にダメなのかを専用のテスターでバッテリーを診断します。
結果は5段階評価で1番低い「劣化、要交換」と出ました。
今回の車両ではバッテリー不良で間違いなさそうです。
このようにプロは専用のスキャンツール(診断機)やバッテリー診断機を使い故障を判断しています。
もちろん一般の方にはこのようツールはないでしょうから、車の不具合などは信頼できる整備工場へお任せするのがいいでしょう。
ちなみにバッテリーはアイドおリングストップ用であれば、5年ほどで寿命になっている可能性が高いので交換しましょう。
eco IDLEランプ点滅の消去方法
ecoIDLEのランプが点滅の原因が、「バッテリーの劣化によるもの」と判断できたので、バッテリーを交換します。
しかしバッテリーが弱くて故障コードとしてeco IDLEのランプが点滅するわけですが、単純にバッテリーを交換してもランプの異点滅は消えません。
スキャンツールを使っても「P1602 始動時電源電圧低下異常」のコードも消えませんし、eco IDLEランプの点滅も消えません。
消す方法は以下の作業が必要!
2つのフューズを抜けばいいんです。
※必ず良品なバッテリーに交換してください。古いバッテリーのままフューズだけ抜いてもランプは消えません!
2つのヒューズを抜き取るんですが、これが非常に不親切な位置にあります。
ECU-Bヒューズはグローブボックス奥なのでグローブボックスを取り外します。
場所の詳細は写真にある通りです。一番左の列の上から5番目にあります。
※車種によってフューズの位置が違いますので取扱説明書等でご確認ください。
ラジペンでつまんでる10アンペアヒューズ「ECU-Bヒューズ」ね。
バックアップヒューズ15アンペアはエンジンルームの右奥にあります。
ほぼ中央にある15アンペアのフューズです。
この二つのフューズを60秒以上抜き取り、再度差し込みます。これであとはランプとダイアグをチェックしてOKならば作業終了です。
今回の入庫はミライースでしたが以下の車種にも同様です。
※フューズの場所が車種で違う可能性があります。
- タント L375S、LA600系
- タント エグゼ L455系
- ムーヴ コンテ L575系
- ミラ ココア L675系
- ムーヴ LA100系
- ブーン M600 系
バッテリー交換後の注意点
バッテリー交換後の注意点を2つ挙げていきますね。
バックアップを取らなかった場合や、すでにバッテリー上がりなどの時はあらゆる不具合が出る可能性がありますので説明します。
パワーウインドウの学習
パワーウインドウのオート、挟み込み機能が効かなくなりますので学習をする必要があります。
学習方法は以下の通り
これでパワーウインドウのオート機能が使えます。
レーザー停止の警告表示
レーダーブレーキ搭載車はバッテリーを外すと「レーザー停止14E」とエラー表示が出てしまいます。
しかし、慌てなくてもOKです。
本来は細かい学習(走行)方法がありますがここでは詳しく説明はしません。普通に直進を走行すれば消えるので細かい方法を試さなくてもいいからです。
アイドリングストップ車用バッテリーを使用しよう
バッテリーが弱くなったら知らせる機能としてはいいのですが、バッテリーをユーザーが交換できない(eco IDLEランプ点滅が消せない)とはやさしくない作りですよね。
電子制御が進む中仕方のないことでしょうか。
ただ今回紹介した方法を知っていれば、バッテリー交換は自分でできると思います。
今回の車ではアイドリングストップ用バッテリーのM42というサイズを使用しますが、今までの40B19のサイズと比べるとかなり高い金額設定になっています。
値段が高い理由はアイドリングストップで何度もエンジンを再始動しなければならないので、バッテリー自体の耐久性を高くし頑丈な作りとなっているためです。
実際に持って観るとかなり重いです。
M42の表記はL端子。R端子はM42Rと表示されています。購入前にはバッテリーの適合や端子位置をよく確認してくださいね。
車種別のバッテリー適合は以下のサイトが見やすいです。
ちなみに今回のミライースはL端子なのでM42(L)を取り付けています。
アイドリングストップ機能がついている車にはこのM42がついている場合が多いですね。弊社で現在使用するバッテリーはGSユアサのエコ.アールという商品を使っています。
弊社での価格は工賃込で¥14000です。結構高いですね。でもネットで買うと結構安いんですよ。
こういった車の消耗品を自分で交換して節約したい人は、部品の仕入れもネットを活用するのもいいですよね。
以上ダイハツのエコアイドルランプについての記事でした。