コスモ石油がやっている車のリース「スマートビークル」ってどうなんでしょう?
知人が「コスモのリースってどう思う?」って車屋の俺に質問してきたけど、リースのこと詳しくないから全くアドバイスできなかった。
と言う事で勉強の意味を込めてコスモのリース「スマートビークル」の口コミを集めて評判を徹底解析!そして実際にコスモ石油へ足を運び説明を受けてきましたので記事にしますね。
コスモのリースってどうなの?
- 結局安いの?
- トラブルないの?
- 事故したらどうなるの?
って不安ありますよね?この記事ではその不安が解消されますのでコスモのリースが気になっている人はご覧ください。
その前に!
実はコスモのリース「スマートビークル」の仕組みが非常に解りにくかったです。
私は理解するまでに2回もコスモ石油へ説明聞きに行って、2回も電話で問い合わせをしました。
2回の説明と2回の電話でようやく理解できましたので、まず私がこの記事でコスモのリースのしくみを解説しますね。そのあとデメリット、メリットをしっかり解説していきます。
「コスモのリースにしようかな?新車にしようかな?」って悩まれている方は、コスモのリース(スマートビークル)のデメリットもしっかりこの記事で書いていますから必見ですよ。
長文となりますので目次をご活用ください。
スマートビークルの特徴
まずスマートビークルの特徴を理解してもらいます。これを理解しないとメリットやデメリットが全く分かりませんし、どの契約にするのがお得なのかも解りませんから重要です。
コスモのリース「スマートビークル」を知るポイントは2つです。
- 残存価格(残価設定)
- オープンエンド契約、クローズド契約
この2つが理解できればメリットやデメリットが分り、あなたのライフスタイルに「スマートビークル」が合っているのかそうでないのかが分ります。
私がコスモ石油へ実際に行ってもらったパンフレットや資料をもとに説明していきます。
残存価格(残価)
残存価格(残価)とは契約終了時の車の価値です。
その価格(残価)を予想して決めます。
新車価格からその残価を差し引いた分を支払う事で月々の支払いを安く済ませられるんです。
例えば200万円の車を5年リースするとして、残価を70万円とした場合
200万円(新車価格)-70万円(残価)=130万円(リース期間の支払い)
となります。
基本的な考えとして車の車両価格の100%を支払うのではなく、乗っていた期間の車両代金を支払ってね。
というのが残価を設定したリースの考えです。
具体的に「N-BOX」をリース、新車購入する場合で比較してみてみよう。
↓↓↓
約173万円の「N-BOX」を5年ローンで購入する場合、月々の支払いは約33300円となりました。
同じ車両でリースの場合は?
↓↓↓
約173万円の車を5年契約リースする場合、月々の支払いは約28700円になりました。
差額は約5000円です。(上記リースの場合は5年分の自動車税が含まれています)
リースの方が月払い5000円安いよね。っていうのが残価設定をしたリースの基本的な特徴です。
タダこれは残価設定(払わなくていい部分)しているリースと、残価設定していない新車購入という比較ですから、「リースの方が安いのではなく、リースの方が月払いの金額が安く設定している」という解釈の方が勘違いをしないと思います。
だって5年後に車が「自分のものになっているか」、「自分のものになっていないか」の違いですから。
では気になるのは5年後にどうなるの?ってことですよね。5年後のことは次に説明するオープンエンド契約、クローズド契約によって違ってきますからココを理解する必要があります。
オープンエンド契約、クローズド契約
コスモのリース「スマートビークル」は契約時に残価をオープンにするかクローズドにするかを選択できます。月の支払いは同額ですが、一長一短ありますから自分にあったものを選ぶことが求められます。
この契約を理解しないと契約終了時にトラブルになる可能性があるのでしっかりと理解しましょう。
買取プラン(オープンエンド契約)
最終的にお買い取り/再リース/ご返却の3つからお選びいただけます。
お買い取りの場合は設定残存価格および取得に関わる税金諸費用、継続車検費用等が別途必要となります。
返却の場合は満了時の査定額と設定残存価格の差額をご精算いただきます。返却プラン(クローズドエンド契約)
最終的に再リース/返却の2つからお選びいただけます。
買い取りはできかねますので予めご了承ください。
通常使用による損耗以上の損耗がなく契約走行距離を超えない場合、精算は発生いたしません。
詳しく説明します。
オープンエンド契約
先にオープンエンド契約のポイントを抑えます。
- 残価の価格を契約時に決め公開する
- 契約終了時「返却・買取・再リース」が選べる
- 返却時は車を原状復帰させる必要がある
- 残価より高く買い場合は差額をもらえる
- 残価より低い場合は支払いをする必要がある
オープンエンドは残価をオープンにしてくれます。
契約終了時に以下の3パターンの選択ができます。
- 返却する
- 買取する
- リースする
それぞれ見てみよう。
契約終了時に返却を選ぶ場合
契約終了時返却を選択する場合、にコスモ側が車を査定します。
乗っていた車の査定が残価に対して低い場合は差額を支払う必要があります。
また返却時は車の原状復帰が必要なので、小キズはイイですが、バンパー擦りキズやボディの凹みなど別途修理代がかかるなんていう不安もあります。
契約終了時に買取を選ぶ場合
まだ乗りたいと思ったら残価を支払い買取りを選択することもできます。
返却時同様、契約終了時にコスモによる査定が実施されます。査定で残価より高く査定された場合は、売却するという選択もあります。
例えば残価60万円で査定が80万円だった場合
リース車を80万円売却(買取店など)- 残価60万円(コスモへお支払い)=残金20万円をもらえる
「思ったより走行距離が少なかった」とか、「人気がありすぎて中古車相場も高値安定」などの車は残価よりも高くなる場合がありますので、「リース車を売却し残価を支払い、残ったお金をもらえる」なんてこともあり得るんです。
契約終了時に再リースを選ぶ場合
まだ乗りたい、でも買い取るお金の余裕が無いなんてときは再リースも選択できます。残価に対しての再リースなので月の支払いは安くなるはずです。
まとめ
オープンエンドでは契約終了時にあらゆる選択ができるのはいいところですが、車の支払いがあるのか、お金が戻ってくるのかが分からないという不安もあります。
クローズエンド契約
次はクローズエンド契約のポイントを抑えます。
- 残価はクローズ(公開しない)
- 契約終了時には「返却」するのみ(買取はできない)
- 返却時は著しい損傷が無い限りそのまま返却でOK
- 残価に対してのリスクがない
契約時残価はクローズ(公開しない)です。
契約終了時返却を選択
クローズエンドは返却しか選択がありません。キズや凹みがソコソコあってもそのまま車を返却すればいいそうです。
残価を公開しない代わりに、キズや凹みなどのリスクはコスモ側が負担をするってことですね。
ユーザー側は残価に対して支払をするリスクがありません。
オープンエンド契約、クローズドエンド契約のまとめ
主な違いをまとめてみます
オープンエンド | クローズエンド | |
残価 | オープン | クローズ |
契約終了時 | 選択可 | 返却のみ |
契約終了時の支払い | 残価と車の状態による | なし |
契約終了時には全く違う対応ですからこれをしっかり理解して契約してくださいね。私が個人的にどんな人がどっちの契約に向いているかを書いてみます。
オープンエンドがオススメな人
オープンエンドの場合、契約終了時にどれだけ価値のある車に乗っているかがカギとなるため下記の項目に当てはまる人がオススメです。
- 人気車種や人気色を選択したい人
- 契約の走行距離を下回る可能性がある
- 屋根つきの車庫保管
- 運転技術に自信がありキズや凹みは付けない
- 契約終了時に買取も検討したい
逆に良く車を擦る、5年後の車は結構汚い、奇抜なカラーや不人気車を選択したいなどに当てはまる場合はクローズエンドを選択しましょう。
クローズエンドがオススメな人
クローズエンドがオススメなのは
- 契約終了時にお金を支払いたくない
- 細かいキズや凹みを気にしながら乗りたくない
- 次回もリースで新車を乗りたい
契約終了時にスムーズなのはクローズエンドだろう。実はコスモに説明に行ったときにはこのクローズエンドを勧められました。
クローズエンドは契約終了時にトラブルが少ないと言っていましたが、これはオープンエンドの契約終了時にトラブルが結構あるのかな?って推測しちゃいました。
車を返却するだけなので気持ち的にも楽ですよね。
さて、契約の説明は以上ですがスマートビークルってみなさんどんな印象なのでしょうね?口コミを軽く集めましたので見てみましょう。
口コミは?
口コミは5ch(2ch)のまとめから集めてみました。実は5chって生の声なので信憑性高いです。
リースは当然ながら制約が多い
支払った金額の何割かはリース会社の儲けになるんだから
自分で買うより得という事はなかろう
本当に乗る「だけ」ならリースでもええんちゃう?
ちょっとアレつけてみようかな、とか思っても出来ないけど。
ちょっと口コミをまとめてみる。
- リースは制約が多い
- 自分で購入する方がお得
- 改造ができない
こんな感じかな。意外にも(?)デメリットを大きな声で言ってる人は少なかったですね。ではこの口コミを徹底的に調べていきますね。
デメリット
デメリットを口コミから拾って解説します。また私が思ったデメリットも付け加えて書いていきますね。
距離が制限される
コスモのリース「スマートビークル」は距離制限があります。
選べるのは「500km/月」、「1000km/月」、「1500km/月」、「2000km/月」以内です。(写真には無いが2000km/月の設定もあるようです)気になるのはこれを超えちゃうとどうなるのか?ってことですよね?
↓
超過走行によりお車の価値が下がった分を精算いただきます。
契約終了時に超過した距離数分の金額を支払う事が必要です。なので契約した距離数をなるべく超えないような気配りが必要になりますね。
当然契約時の距離数が少ない方が料金は安くなります。
解約ができない
コスモのリースは「スマートビークル」は乗用車ならば3年、5年、7年と車検ごとのスパンでの契約が出来るようになっています。基本的には契約期間中は途中解約などはできない決まりとなっていますので、契約時には注意が必要です。
なんらかの理由で途中解約する場合は、税金などは差し引いた残りの契約期間の支払いを一度にしなくてはなりません。
例えば月3万円の支払いの3年契約を結んでいた場合で、12ヶ月間乗った後で途中解約するときは残りの2年分(24回×3万円-税金)を一度に支払う事となります
※契約後3年以降は乗り換えができるフリープランと言うものもあります。
途中解約はかなり損をしますので、契約年数などは良く考えて契約しましょう。
事故をしたら
乗っている車が事故をして全損になった場合は解約扱いとなり、支払いは残りの契約期間の支払いと残価の支払いもしなくてはなりません。
例えば月3万円の支払いの3年契約を結んでいた場合で、12ヶ月間乗った後で事故をして全損になった場合は、残りの2年分(24回×3万円-税金)と車の残存価格を一度に支払う事となります
あくまでリース(借りている車)を全損させているので、その賠償をするのは当然です。車を乗っていればこのようなケースも十分にあり得ますので車両保険の加入は必須だと思っていてください。
全損でない事故で車が損傷した場合は現状復帰が前提ですので通常通り車の修理と言う事になります。
コスモ石油では板金業務をしている店舗も多数ありますのでそちらに修理依頼すれば、通常より安く修理ができるそうですよ。
改造ができない
リース車なので改造ができないという点がありますが、コスモのスマートビークルの場合、契約時にカスタムの申請をしていればOKとなることもあるので担当者さんに聞いてみましょう。もちろん合法のカスタムに限ります。
返却時は原状復帰が原則なのでリース期間にホイールの交換などはNGですが、契約時にこのインチアップのホイールを履きたいですと言っておけばOKらしいです。
臨機応変に対応できるみたいですよ。
返却時のトラブル
返却時にトラブルになることがあるみたいですが、これは先ほど説明したオープンエンド、クローズエンドをしっかり理解必要があります。
「えっ!?返却時に請求発生するの?」
とならないようにしっかり契約を理解することが必要です。返却時に支払いが発生する事案は主に下記のようなもの。
- 走行距離の超過分の清算(1kmあたり8~15円程度)
- 残価設定と契約終了時の査定との差額(オープンエンド)
- キズ・凹みの修正、室内の汚れ(オープンエンド)
新車購入と比べ、支払総額は高くなる
次は価格ですが皆さんが1番気になるところですよね?
リースは高い?とか安いでしょ!って思われる方もいるかもですね。これは、リースと新車を一括で購入する場合と比べると明らかに新車購入の方が安いです。
でも最近では軽自動車も200万円を超える時代ですから、なかなか現金一括で新車を購入できないですよね?
となると気になるのはローンで車を購入する場合と、リースではどっちがお得?ってなります。
この辺も大変ややこしいので詳しく説明していきますね。
スマートビークルって安いの?
価格について説明していきますね。
結論から言いますと、新車をローン購入する場合と、残価を設定したスマートビークルのリースはどちらが安いかというとケースバイケースですが、新車をローン購入の方がお得だと私は思います。
残価設定のところで例に出したN-BOXでみてみましょう。
総額約173万円のクルマです。
リース | ローン | |
月の支払い | 約28700円 | 約33300円 |
60回の支払い合計 | 1722000円 | 1998000円 |
5年後の車 | 返却または残価で購入 | 自分の物 |
単純に計算すると
1998000円-1722000円=276000円
支払いの差額は276000円となります。
- リースの場合276000円安いが5年落ちの車は自己所有できず
- ローンの場合276000円高いが5年落ちの車を所有
これだけでみるとローン購入の方がおそらく276000円以上あるであろう車(N-BOX)を自己所有できるのでお得だと思うのです。
ただオープンエンドの場合5年後の車がピカピカで残価よりも高く売却でき、お金が戻ってくるなんてこともあるので一概には言えませんよね。
ここら辺が難しい所なんです。
スマートビークルのメリットとオススメな人
ではコスモのリース「スマートビークル」はどんな人にオススメなのか、どのプランを選べばいいのかを解説します。
スマートビークルは安いの?って言われると「購入」と比べると若干割高なのは上記の通りですが、だからと言ってオススメできないサービスかと言えばそれはまた違います。
スマートビークルはこんな人にオススメなんです。
- 頭金とかないけど新車に乗りたい
- 月々の支払いを抑えたい
- 短いスパンで新車を乗り継ぎたい
- 車検とか面倒なので車のメンテナンスを一括でお願いしたい
- 車に掛かる経費を分りやすくしたい
スマートビークルのメリットは月々の支払い金額が少なくて新車に乗れることです。月の支払いがローンと比べて安いのは助かりますよね。
また3・5年スパンで新車を再リースすれば、常にきれいで最新の安全装備の新しい車に乗れるのがメリットですよね。
また毎月決まった金額ですからカーライフに計画を立てやすいです。
スマートビークルでは車検・税金・メンテナンスを全てお任せできますので、得に女性の方で多い「オイル交換って何?」って方も安心して車に乗ることが出来ます。
ゴールドパックではロードサービスもついていますから、車に何かあったらとりあえずコスモに電話しとけみたいな感じでいいと思います。
フルメンテナンスのゴールドパックが1番値段は高くなりますが、車検・税金・メンテナンスを月払いできることもいいですよね。「来月車検だ!お金なくて困った。。。」なんてならなくて済みますよ。
ちなみに60ヶ月乗ると車のメンテナンスにかかるお金は約42万円だそうです。(コスモ石油の試算)ゴールドパックではこの金額も月割りで支払う事がとなりますから、「タイヤがダメで出費!」とか言う事もなくなります。
3年契約で短いからメンテナンスもしなくていいや!なんて車は道具派タイプの方は「メンテナンス無しのホワイトパック」を選ぶといいです。
こんな感じでライフスタイルにも合わせられます。
まとめ
どうでしたか?スマートビークルを分りやすく説明したつもりですが伝わりましたかね?
スマートビークルは全ての皆さんに合うようなサービスではないかもしれませんが、ライフスタイルによってはリースがいい!って方もいますよね。
常に新しい車に乗っていると気分もいいですし、周りの目も違ってきます。「○○さんのところいつも新車に乗れてうらやましい」とかちょっとした優越感を味わえます。
「お金ないなら見栄をはるな」なんてことを言う人もいますが、毎日乗る車には少しばかり見栄を張ったり贅沢をしたりすることもイイと思いますよ。
そして最後にちょっと注意点です。
ある程度乗る車(車種)が決まっているのであれば、HP上で見積もりを取り審査までやっておいた方がイイかもしれません。
というのもコスモ石油に足を運んでも、車種が決まってなかったり、審査が通っていない場合は話が「説明」だけに留まり進んでいかないからです。
その分何度もコスモ石油へ足を運ぶ手間となりますから、ネットで申し込み(審査)を済ませてからお話を聞くのが無駄な手間が省けてオススメです。
申込みはこちらから
ネットでの申し込みは簡単です。公式HPから見積りを取り「次のステップへ進む」から必要事項を記入し申し込みます。
この申し込みは契約が確定するわけではありませんので心配はありません
最後の申し込みの方法は2種類あります。
オレンジの「上記の内容でお申し込み」は後日スマートビークルの本部からメールで連絡がきて何度かメールでやり取りをするそうです。
青色の「SS店頭窓口でお申込み」にするとコスモのガソリンスタンドへ行って対人で打ち合わせをします。
どちらか都合のいい方を選びましょう。
それでは良いカーライフをお楽しみください。