「フロント左パワーウインドウが動かない」という症状で入庫。
今回は良くあるパワーウインドウの故障修理でした。
気になる修理金額は3万円でしたがそ、の詳しい内訳と修理内容、パワーウインドウが動かなくなった原因などを書いていきます。
車両情報
- DBA-RB3
- ホンダ オデッセイ
- H22年式 9万キロ
パワーウインドウ不良の故障診断
現車はパワーウインドウスイッチを動かしてもガラスは全く動きません。
しかしスイッチを押すと若干のモーター音は聞こえてきますので電源系統はOKとします。
やはり疑わしいのはウインドウレギュレター廻りだと思い早速ばらしていきます。
ドアトリムを取り外し各部コネクタを外します。
ウインドウレギュレターASSYをガラスから切り離し、この状態でパワーウインドウスイッチを押してみます。
当然動きませんが予想と反しレギュレターは正常っぽいですね。
良くあるトラブルはレギュレターのワイヤーが外れていたりすることなんですが・・。
次はモーターをチェックします。
レギュレターとモーターを切り離しパワーウインドウスイッチを入れます。
モーターからはスイッチのONと共に音はしますが、動きません。
パワーウインドウモーターの不良で確定です。
こうやって1つずつ探って不良個所を見つけていきいます。
パワーウインドウレギュレターASSY交換費用
故障個所はパワーウインドウモーターなんですが、残念ながらパワーウインドウモーターのみの部品設定が無くパワーウインドウレギュレターASSYの部品交換となります。
部品代 | 工賃 | 合計 |
19600 | 8500 | ¥28100 |
パワーウインドウモーター不良の原因
パワーウインドウモーターをバラしてみました。
内部はややブラシの削りカスがありましたがブラシは正常っぽいですね。
ギア側を取り外すと内部に錆が。。。
結構ひどいです。
シーリングが弱いようですね。
パワーウインドウモーター不良になった原因は
パワーウインドウモーターはシーリングが弱く内部に水分が入り錆が発生。その錆がモーター内部の部品を固着させ作動不良になったと推測します。
パワーウインドウモーターの寿命は?
今回は7年9万キロの車両でしたが正直もう少し持ってほしかったなというのが個人的な感想です。
修理代金も3万円くらいかかりますので痛い出費です。
おそらく国内での部品製造ですからもう少しシーリングのクオリティが欲しい所です。
シーリングが良ければ10年以上15万キロは余裕で持ちそうな部品です。