CX-3のスパナマークは、点灯と点滅で対応が違います。点検やオイル交換後の点灯はリセット操作を確認しますが、ディーゼル車で点滅している場合は、燃料フィルターの水抜きなどの整備が必要です。
マツダでの正式名称は「レンチ表示灯」。この記事では、整備士の私がCX-3で行った操作を写真で紹介し、メンテナンス画面からリセットしても消えなかったときの対応も解説します。
本記事の画面とボタン操作は、掲載写真および参照した取扱説明書に対応するCX-3の例です。年式・エンジン・装備で表示や手順が異なるため、お車の取扱説明書に同じ操作が記載されているか確認してください。リセットは必要な点検・整備を済ませてから行います。
CX-3のスパナマークの消し方|最初に点灯・点滅を確認
| 表示の状態 | 確認すること・対応 |
|---|---|
| 点灯している | 点検・オイル交換の実施状況を確認し、メンテナンスモニターの再設定や、必要なオイルデータリセットを行う |
| 点滅している(対象のディーゼル車) | 燃料フィルターの水抜きに関する表示。販売店・整備工場で点検と必要な整備、その後のリセットを依頼する |
オイル交換後も点灯が残り、車両の取扱説明書にオド/トリップボタンでの初期化が案内されている場合は、次の手順を確認してください。
- 車を安全な場所に停車し、電源ポジションをOFFにする。
- オド/トリップ切り替えボタンを押したまま、エンジンを始動せず電源ポジションをONにする。
- マスター警告灯が点滅するまで、ボタンを約5秒間押し続ける。
- マスター警告灯が数秒間点滅したら、初期化完了。表示灯の状態を確認する。
これは、参照した取扱説明書に記載されたオイルデータリセットです。燃料フィルターの水抜きを知らせる点滅を、この操作だけで処理するものではありません。
操作中に確認するのは、三角形に「!」のマスター警告灯です。通常時に点滅しているスパナマークとは区別してください。
点灯時|メンテナンスモニターをリセットする手順
メンテナンスモニターには、定期点検やオイル点検・交換の時期を知らせる機能があります。まず、実施した整備に対応する項目を再設定します。
以下は、私が操作した車両の画面です。走行中には操作せず、安全に停車して行ってください。
1.ホーム画面でアプリケーションを開く
ホーム画面の「A」のアイコンを選択し、アプリケーション画面を開きます。

一覧から「メンテナンス」を選びます。

2.実施した点検の項目をリセットする
定期点検を実施した場合は「定期点検」を開き、「リセット」を選択します。オイル交換をしただけで、実施していない定期点検までリセットしないようにしましょう。

3.オイル点検・交換の項目をリセットする
オイル交換を実施した場合は「オイル点検/交換」を開き、「リセット」を選択します。

確認画面で内容を確認し、右側の「リセット」を選びます。

今回の作業では、定期点検とオイル点検・交換の両方をリセットし、次の表示になりました。

リセットしても消えないとき|オイルデータリセットとの違い
実車では、メンテナンス画面の操作だけでは消えなかった
今回の車両では、メンテナンス画面の2項目をリセットしても、スパナマークが消えませんでした。その後、冒頭で紹介したオド/トリップボタンによるオイルデータリセットを行うと消灯しました。
メンテナンスモニターの再設定と、エンジンオイルの記憶値の初期化は、同じ操作として扱わないことがポイントです。
| 操作 | 役割 |
|---|---|
| メンテナンスモニターのリセット | 実施した点検・交換に合わせ、次回のお知らせを再設定する |
| オイルデータリセット | オイル交換後に、コンピューターのオイルに関する記憶値を初期化する |
参照した取扱説明書でも、オイル交換後は記憶値の初期化を行うよう案内されています。画面の再設定だけで作業が完了したと思い込まず、その車両に必要な手順を確認しましょう。
消えないときに確認したいこと
- スパナマークは点灯か点滅か。点滅なら、点灯時のリセットを繰り返さない。
- 点検やオイル交換は実施済みか。未実施なら、表示を消す前に整備する。
- 操作したのはメンテナンス画面の再設定か、オイルデータの初期化か。
- 参照している手順が、自分の車の年式・エンジン・装備に対応しているか。
- ほかの警告灯やメッセージ、異音などが出ていないか。
必要な整備と正しい操作をしても消えない場合や、再び点灯する場合は、販売店・整備工場へ相談してください。何度もリセットして様子を見るのではなく、表示内容と整備履歴を確認してもらいましょう。
点滅時|燃料フィルターの水抜きと整備後のリセットを確認
対象のディーゼル車では、スパナマークの点滅はフューエルフィルター(セジメンタ)の水抜きに関するお知らせです。点灯時のメンテナンスモニターとは対応が異なります。
マツダの取扱説明書では、この点滅について販売店への相談を案内しています。ランプを消す操作だけを探すのではなく、点検・水抜きなどの必要な整備を依頼してください。

私は約2万km走行した車両でドレンを緩めて確認しましたが、そのときは水分がほとんど見受けられませんでした。これはその車両を点検したときの結果で、水抜き整備が不要という意味ではありません。
本記事で紹介する整備後の対応は、対応するスキャンツール(故障診断機)を使ったセジメンタ関連のリセットです。必要な整備を済ませたうえで、車両の整備要領に従って行います。
車の下で燃料系統を扱う作業になるため、一般の方は販売店・整備工場へ依頼しましょう。「水抜きの点検と、必要なリセットを含めた費用」を確認すると依頼しやすくなります。
CX-3のスパナマークでよくある質問
スパナマークが出ても、そのまま走っていい?
表示の原因や車両の状態によるため、一律に「走って大丈夫」とは判断できません。点灯・点滅と同時に出ているメッセージを確認し、取扱説明書の指示に従ってください。
特に、別の警告灯や異音、加速不良などを伴う場合は、単なるメンテナンス時期のお知らせと決めつけず、安全な場所に停車して販売店などへ相談しましょう。
オイルを交換せず、リセットだけしてもいい?
交換時期や劣化に関する表示を、オイル交換せずに消すことはおすすめしません。表示を消してもオイルの状態は改善せず、その後の交換時期の管理にも影響します。必要な整備を行ってからリセットしてください。
MAZDA2でも同じ方法で消せる?
私はMAZDA2でも同じ操作でスパナマークが消えたことを確認しています。ただし、確認した車両の年式・装備の範囲を超えて、すべてのMAZDA2に共通する方法とはいえません。MAZDA2では、その車両の取扱説明書に従ってください。
点滅の整備やリセットにはいくらかかる?
水抜きや追加の点検、リセット作業の内容と、依頼先の料金設定によって変わります。本記事では実際の請求額を提示できないため、金額は断定しません。予約時に車両情報と表示状態を伝え、作業内容を含めた見積もりを確認してください。
CX-3は点灯・点滅を分け、整備後に必要なリセットを行おう
- 点灯時は、実施した点検・交換に合わせてメンテナンスモニターを再設定する。
- オイル交換後は、その車両に必要なオイルデータリセットも確認する。
- ディーゼル車の点滅は、燃料フィルターの点検・水抜きなどを販売店・整備工場へ相談する。
今回の実車では、メンテナンス画面の操作だけでは消えず、オイルデータリセット後に消灯しました。同じように困った場合も、まずは表示状態と実施した整備、その車両の取扱説明書を確認してください。
この記事では、以下のマツダ公式情報を参照しています。操作方法は、所有車両に対応する取扱説明書を優先してください。

