令和4年10月登録のスバル レガシィアウトバック(BT5)の12か月点検で、右リアブレーキパッドを交換しました。走行距離は約85,000km。リアパッドは今回が初めての交換です。
取り外したパッドの残量は外側3mm、内側5mm。新品約10mmとの違い、使用した工具、電動パーキングブレーキ(EPB)付きキャリパーの注意点を、実際の作業写真で紹介します。
リアブレーキパッド交換の流れを1枚で確認

重要:BT5の整備書では診断機によるブレーキメンテナンスモードへの移行が指定されています。今回、実作業で診断機を使わずピストンを戻せたことは確認しましたが、正規手順を代替できると保証するものではありません。適合する整備書と診断機による指定手順を優先してください。
作業車両と交換前のパッド残量
- 車種:スバル レガシィアウトバック
- 型式:BT5
- 年式:令和4年10月(2022年10月)
- 走行距離:約85,000km
- 作業:12か月点検での右リアブレーキパッド交換(リア初交換)
- 旧リアパッド残量:外側3mm・内側5mm
- 新品リアパッド厚み:約10mm
- フロントパッド:6mm以上あり、次回車検時の交換を予定

同じ右リアでも外側と内側で2mmの差がありました。この差だけで故障と断定はできませんが、パッドの摺動状態やガイド部、ローターの状態を確認したいポイントです。
今回使用した部品・工具
- 交換パッド:写真の箱ラベル表記「SN220P」(適合は品番・車台番号で要確認)
- JTC キャリパーウインドバックキット
- T45 トルクスビット
- KTC JTRE330 コードレスラチェットレンチ
- ブレーキ用グリス:パッド耳部に塗布




特に使い勝手が良かったのがKTC JTRE330。キャリパー周辺の限られたスペースでも取り回しが良く、ボルトの早回しが楽でした。ただし指定トルクでの最終締付けは別途、適切なトルク管理が必要です。
BT5リアパッド交換の写真付き作業記録
1. ブレーキフルード量を確認

ピストンを戻すとリザーバータンクの液面が上昇するため、事前にフルード量を確認します。あふれないよう注意し、フルードを塗装面に付着させないようにします。
2. EPBコネクターとキャリパーの状態を確認


今回の実作業では、EPBコネクターを取り外して作業しました。ただしコネクターを外すだけでブレーキメンテナンスモードに移行するわけではありません。整備書指定の手順を確認する必要があります。
3. T45トルクスでキャリパーを取り外す


キャリパーの取り外しで使ったのはT45トルクス。KTCの電動ラチェットで作業しました。外したキャリパーはブレーキホースや配線に負荷がかからないよう保持します。締付けトルクは今回記録できていないため、数値は記載しません。車両の整備書で指定値を確認してください。
4. ピストンを戻す


取り外したキャリパーのピストンは時計回りに回転させながら押し戻すタイプでした。実作業ではJTCのキャリパーウインドバックキットを使用しました。
今回は診断機を使わず戻せたという作業記録です。EPB内部機構の保護、指定のメンテナンスモード、復帰操作の要否まで確認できたわけではありません。診断機を省略する作業方法として推奨するものではありません。
5. 旧パッドと新品パッドを比較

旧パッドは外側3mm・内側5mm、新品は約10mm。比較すると摩耗の進行がよく分かります。85,000km走行時点での状態ですが、残量は乗り方や使用環境によって異なるため、走行距離だけでは判断できません。

付属の案内にもあるように、バックプレートの細部形状が異なる製品があります。適合確認だけでなく、組み付け前に実物の形状、支持部、スプリングとの位置関係を確認します。
6. 耳部にグリスを塗布して組み付け

今回のパッドにはシムがなく、取り外した純正パッドにもシムは付いていませんでした。グリスはパッドの耳部に使用。摩擦材やローターの摺動面には付着させません。



スプリングの向き・掛かり方とパッドの収まりを確認し、キャリパーとEPBコネクターを復元します。
交換後のEPB作動確認と復帰状況
今回の作業後は警告灯が点灯せず、電動パーキングブレーキの作動と解除も正常に確認できました。
ピストンを大きく戻した状態からEPBを作動させると、通常より作動時間が長く感じられました。パーキングブレーキの作動・解除を十分に確認することが大切です。ただし、作動時間が長いことだけを正常な復帰の証拠とせず、整備書が指定する復帰・学習・診断確認を優先します。
- ブレーキペダルの踏み応えを確認
- フルード量・漏れ・パッド取付状態を確認
- キャリパー固定部の規定トルクを確認
- EPBコネクターと配線を復元
- EPBの作動・解除と警告灯を確認
- 必要な故障コード確認・復帰作業を行い、安全を確認してから試運転
フロントパッドは次回の車検で交換予定
12か月点検ではフロントのブレーキパッドも確認しました。残量は6mm以上あったため今回は交換せず、次回の車検時に改めて状態を確認して交換する予定です。前後で交換時期が違うのは珍しいことではありません。
よくある疑問
BT5のリアパッド交換に診断機は必要?
今回確認した整備書では、診断機を使用してメンテナンスモードに入れる手順が指定されています。実際には診断機を使わずピストンを戻せましたが、それだけで正規手順を省略してよいとは言えません。
リアブレーキパッドは何kmで交換?
今回のBT5では約85,000kmで初交換となりました。交換時の残量は外側3mm・内側5mmです。使用環境などで摩耗速度は異なるため、定期点検で残量と状態を確認しましょう。
新旧パッドにシムは付いていた?
今回外した純正パッドにも、取り付けた新品パッドにもシムは付いていませんでした。車両や部品仕様によって異なる可能性があります。
リアブレーキパッド交換の費用はいくら?
今回のBT5レガシィアウトバックの12か月点検で実施したリアブレーキパッド交換費用は、合計15,000円(税抜)、税込16,500円でした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| リアブレーキパッド部品代 | 11,000円(税抜) |
| 交換工賃 | 4,000円(税抜) |
| 合計(税抜) | 15,000円 |
| 合計(税込10%) | 16,500円 |
これは今回の実際の交換費用です。車種・部品・依頼先によって料金は異なります。12か月点検そのものの費用は上記に含めていません。
まとめ
令和4年式BT5レガシィアウトバックのリアパッドを12か月点検で交換しました。走行約85,000kmで初交換、旧パッドの残量は外側3mm・内側5mm、新品は約10mmです。T45トルクス、JTCウインドバックキット、KTC JTRE330を使用しました。
BT5のリアキャリパーはEPB付きです。整備書の診断機・メンテナンスモード指定を守り、組み付け後のブレーキとEPBの確認まで確実に実施してください。

