ポルシェの中古車を購入する際、多くの人が「本当に買って大丈夫なのか?」と不安に思いますよね。
特に高級車であるポルシェは、新車価格が高いので、中古車で手に入れようと考える人は少なくありません。
しかし、中古車には新車にはないリスクが潜んでいます。
この記事では、そんな疑問や不安に現役の車屋がお答えします。
この記事を読むことで、ポルシェの中古車購入の是非が明確になるだけでなく、もし購入するならどのモデルがおすすめなのか、どのような点に注意すればいいのかといった具体的なヒントも得られます。
結論ですが、ポルシェの中古車はやめた方が良いです。
では、私は何をもって中古車をやめた方が良いというのでしょう?
中古のポルシェを辞めた方がいい理由:デメリット
ポルシェは多くの人々にとって憧れのスポーツカーですが、中古車を購入する際にはいくつかのリスクポイントがあります。
以下に、中古のポルシェを購入する際のリスクについて詳しく説明します。
高額なメンテナンス費用
ポルシェは高級車であり、そのメンテナンス費用も高額です。
特に中古車の場合、過去のオーナーがどれだけ手をかけていたかが不明なため、突然の故障や部品交換が必要になる可能性が高いです。
また一般的な車とは違い、ポルシェの修理やメンテナンスには専門のメカニックが必要です。そのため、一般的な修理工場では対応できない場合が多く、専門のディーラーや専門店に頼む必要があります。
ディーラーや専門店の工賃は国産ディーラーと比べると格段に高額です。
オイル交換、タイヤ交換、ブレーキパッドの交換など、基本的なメンテナンスでも単価が高く費用がかさみます。
これらの費用を考慮すると、中古のポルシェの維持は決して安くはありません。
部品価格も高い
そもそもポルシェのメンテナンスにかかる、消耗品をはじめ部品が高額です。
例えばカイエンのブレーキ系の消耗品の交換費用は以下のようになります。
部品名 | 個数 | 単価(円) | 合計(円) |
---|---|---|---|
Fディスクローター | 2.0 | 35,000 | 70,000 |
Fブレーキパッド | 1.0 | 50,000 | 50,000 |
Fセンサー | 2.0 | 5,000 | 10,000 |
Rディスクローター | 2.0 | 27,000 | 54,000 |
Rブレーキパッド | 1.0 | 30,000 | 60,000 |
Rセンサー | 2.0 | 3,500 | 7,000 |
合計 | – | – | 251,000 |
全て合わせると25万円にも及びます。これは部品代のみであるため、これに交換工賃がかかるので、ブレーキ系のリフレッシュにも高額になるのが分かると思います。
また、生産が終了した古いモデルの場合、部品が手に入りにくく価格も高騰する傾向があります。
新車の場合はディーラーで簡単に部品を手に入れることができますが、中古車の場合はその保証がありません。特に希少な部品になると、海外からの輸入が必要な場合もあり、それがさらにコストを増加させます。
高性能な車であるポルシェは、その分、部品の消耗も早いです。特にエンジンやトランスミッションなどの主要部品は、定期的なメンテナンスが必要です。
中古車の場合はメンテナンスにかかる頻度も、新車購入と比べると多くなるので、費用が掛かってきます。
過去のオーナーによる使用状況
中古のポルシェを購入する際、過去のオーナーがどのように車を使用していたかは非常に重要です。しかし、その情報はなかなか手に入らない場合が多いです。
1番の懸念点は事故の有無がわからない点です。
事故車であれば、その後のメンテナンスがどれだけ行われているかが問題となります。事故歴がある場合は、その修理状況を詳しく確認することが必要です。
また、走行距離が多い、または整備が不十分な車を購入すると、後で高額な修理費がかかる可能性があります。特に、エンジンやトランスミッションなどの主要部品の状態は、購入前にしっかりと確認する必要があります。
メーカー保証が切れているなど、満足に保証が受けれないのも中古車のデメリット。
値下がり率が高い車種がある
ポルシェの新車は非常に高価ですが、一度市場に出ると急速に価格が下がる車種もあります。これは、新車時のプレミアムが影響している場合が多いです。
特にカイエン、マカン、パナメーラなどは、新車時と比べて中古市場での価格が大きく下がる傾向があります。これは、需要と供給のバランス、および車自体の品質が影響しています。
購入価格だけでなく、維持費や修理費、部品代なども考慮すると、中古のポルシェはコストパフォーマンスが悪い場合が多いです。
中古でポルシェを購入するメリット
ですが、ポルシェを中古車で購入することは、デメリットばかりではありません。
もちろんメリットも紹介しよう。
価格が新車よりも安い
中古でポルシェを購入する最大のメリットは、何と言っても価格が新車よりも安い点です。
新車のポルシェは非常に高価で、多くの人にとって手が届かないもの。しかし、中古車ならばその価格は大幅に下がります。
例えば、新車のポルシェカイエンは約1,500万円〜となっていますが、数年落ちの中古車ならば約半額、さらに古いものならば数百万円で手に入れることが可能です。
これは特に高級車に多い傾向で、新車価格が高いほど、中古車での価格差も大きくなります。
このように、中古でポルシェを購入することで、新車では手が届かなかった多くのモデルやオプション車に手が届くようになります。
車種やモデルの選択肢が広い
中古車市場では、新車だけでは見られない多種多様なポルシェの車種やモデルが揃っています。これは中古車を購入する大きなメリットの一つです。
新車で購入する場合、最新モデルしか選べませんが、中古車ならば過去の名車や限定モデル、さらには生産終了したレアな車まで手に入れることが可能です。
例えば、ポルシェ911は多くのバリエーションが存在しますが、新車で買うと最新モデルしか選べません。しかし、中古車市場ではエアクールドの古いモデルから最新のターボモデルまで、幅広い選択肢があります。
また、ポルシェのSUVであるカイエンやコンパクトSUVのマカン、4ドアセダンのパナメーラなど、用途に応じて最適なモデルを選ぶことができます。
このように、中古車を選ぶことで、自分の好みやニーズに最も合ったポルシェを見つけるチャンスが広がります。
すぐに手に入る場合が多い
新車を購入する場合、特に人気の車種や限定モデルでは、発売日から数ヶ月、場合によっては数年待たなければならないこともあります。
しかし、中古車市場ではすでに販売されている車が多く、即座に購入して手に入れることができます。
特にポルシェのような高級車は新車で購入すると、オプション選びやカスタマイズに時間がかかる場合が多いです。それに対して、中古車では既に市場に出ている車を選ぶため、気に入った車を見つけ次第、すぐに購入手続きを進めることができます。
この「すぐに手に入る」というメリットは、急な車の必要性や、気に入った車が見つかった際の即決購入に非常に便利です。
また、即座に手に入るため、新車のように長い納車待ちのストレスから解放されます。
このように中古車のポルシェを購入するメリットもしっかりと存在するのです。
中古ポルシェ購入のポイント
ポルシェの中古車購入には多くのデメリットがありますが、それでも購入したい!という方も多いのではないでしょうか?
はっきり言ってカッコイイ車で男の憧れですからね。
中古車のデメリットだけを考えれば新車を進めたいところですが、予算的にもそうは言ってられないという方も多いでしょう。
現役の車屋がポイントを少しお話しますね。
信頼性のある販売店を選ぶ
中古車を購入する際には、販売店の信頼性も非常に重要です。特に、高級車の場合は専門の知識と技術が必要なため、信頼性のある販売店を選ぶことが大切です。
結論を言うと、ディーラーの認定中古車もしくはポルシェ専門店での購入をお勧めします。
認定中古車はやはり価格は高いですが、一定の品質が担保され保証も十分にあり信頼性があります。専門店も同じような理由です。
リセールバリューの高いモデルを選ぶ
中古のポルシェを購入する際、将来的に売却する可能性も考慮に入れると、リセールバリュー(再販売価格)の高いモデルを選ぶことが賢明です。以下にその選び方のポイントを説明します。
- 人気モデルを選ぶ
- オプション装備で選ぶ
まず人気モデルを選びましょう。人気モデルはやはり「911」です。中古相場をみてもどれも高額で値下がりをあまりしていません。また限定モデルなど希少性があるものもリセールがいい。
そしてポルシェで重要なのがオプション装備です。新車時の注文でオプション装備だけで数百万円行くことも珍しくない。
- バケットシート:80万円
- カーボンルーフ:50万円
- インテリアパッケージ:40万円
このように高価なオプションがついていると、購入時には高いが売却時にも高く売れるので、いいオプションが付いているものを選ぶといいでしょう。
ポルシェの中古は何年乗れる?
ポルシェの中古車がどれくらいの期間乗れるのかは、多くの人が気にするポイントです。
そして車屋的にはよくある質問です。
結論を言うと、部品供給がある限り修理していつまでも乗り続けれます。
しかし当然費用や時間は大幅にかかりますから、乗り続けることが賢い選択とは言えませんよね。
一般的に、ポルシェは高品質な車であり、メンテナンスしっかりしていれば長く乗ることができます。
しかし、中古車の場合、前のオーナーがどのように車を使っていたか、メンテナンスはしっかりと行われていたかなどが大きく影響します。
さらに、ポルシェの部品は高価であり、一般的な国産車や他の輸入車と比べても部品費用がかかります。これは中古車であればあるほど、そのコストが増える可能性があります。
そして、ポルシェは多くの電子制御システムを搭載しています。これらのシステムは非常に高度ですが、故障すると修理費用が高くつく場合があります。これはメンテナンスの有無に関わらず突然来てしまいます。
以上のように、ポルシェの中古車は新車に比べて乗れる期間が短くなる可能性があります。しかし、しっかりとしたメンテナンスと選び方をすれば、長く乗ることも十分可能です。
ポルシェの中古が安い理由
先ほどリセールに触れましたが、ポルシェの中古車が比較的安いとされるモデルはいくつかあります。
リセールが悪いと言えばデメリットですが、安く買えると思えばメリットになり得ます。
カイエンの中古
ポルシェのSUVモデルであるカイエンは、新車時にはかなりの価格が設定されています。
しかし、中古市場では比較的手頃な価格で取引されることが多いです。その主な理由は、SUVとしての人気が高く、多くの台数が市場に出回っているからです。
また、カイエンは維持費が高いとされており、それが中古車価格に反映されている場合もあります。
マカンの中古
マカンもポルシェのSUVモデルの一つですが、カイエンとは異なり、よりコンパクトで都市型の利用に適しています。そのため、新車価格もカイエンよりは低めです。
中古市場では、マカンは比較的新しいモデルであるため、価格がそれほど下がっていない場合もあります。しかし、エンジンや車体のサイズが小さいため、維持費はカイエンよりも抑えられる傾向にあります。
パナメーラの中古
ポルシェのセダンモデルであるパナメーラも新車価格が高い一方で、中古車としては比較的手が出しやすい価格帯になっている。
落その理由としては、パナメーラはラクジュアリーセダンと言われおり、ライバルはメルセデスベンツSクラスなど日本で人気車種と競合しているからです。
「スポーツカーのイメージが強いポルシェを選ぶより、メルセデスベンツを選ぶ人が多い」これに尽きると思います。
ポルシェの中古車を選ぶ際には、車両の状態をよく確認すること、修理歴があるかどうかを確認すること、メンテナンス記録をしっかりとチェックすることが重要です。
これらのポイントを押さえておけば、比較的安心して中古のポルシェを手に入れることができるでしょう。
よくある質問とその回答
まとめ:最終的な選択と結論
中古のポルシェを購入するか、それとも新車を選ぶか。この選択は簡単ではありません。ここでは、それぞれの選択肢のメリットとデメリットを詳しく解説します。
中古のポルシェ購入のメリットとデメリットまとめ
メリット
- 価格が新車よりも安い。
- 車種やモデルの選択肢が広い。
- すぐに手に入る場合が多い。
デメリット
- 過去のオーナーの使用状況が不明な場合がある。
- 部品の交換やメンテナンスが必要な場合が多い。
- 保証がついていないか、短期間しかない。
中古車を選ぶ場合は、しっかりと車両の状態を確認し、信頼性のある販売店を選ぶことが重要です。
最終的な選択肢としての新車購入
メリット
- 保証期間が長い。
- 最新の技術とデザインを楽しめる。
- 自分の好みに合わせてカスタマイズ可能。
デメリット
- 価格が高い。
- 新車特有の価格の下落がある。
新車を選ぶ場合は、長期的な維持費や将来の価値も考慮すると良いでしょう。
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