外車の魅力に惹かれることはよくありますが、注意が必要なこともあるものです。
この記事では現役の車屋である筆者510が、「あなたが買ってはいけない外車の特徴ランキング」をご紹介します。
信頼性やメンテナンス費用、パフォーマンスなど、様々な観点から厳選されたリストです。予算を無駄にせず、後悔のない選択をするために、ぜひこの記事を参考にしてください。
あなたの大切な時間とお金を守るために、さっそく読み進めてみましょう。
買ってはいけない外車の特徴
買ってはいけない外車の特徴は以下の通り
- 正規ディーラーが近くにない
- 電気自動車
- メンテナンス代や修理費用が高額になる外車
- 低年式で走行距離が多い外車
- 排気量が多く自動車税が高い外車
- 燃費の悪い外車
- 並行輸入車
正規ディーラーが近くにない
正規ディーラーが遠くにあると、保証修理や定期点検などのメンテナンスに時間と交通費がかかります。
例えば、私の地域ではメルセデスベンツやBMWの正規ディーラーは30分程度の距離にありますが、テスラの整備工場は2時間以上かかります。
最寄りのディーラーが2時間かかる場合、定期点検は持ち込みと作業時間を入れると丸1日、トラブルのレッカー移動ですと入庫させるだけで丸1日かかることになります。
最寄りの車屋に修理依頼すれば?
と思われるかもしれませんが、外車を持ち込む一見の客の場合、修理を断られることも多いんです。
となると正規ディーラーへ持ち込むしなないですよね。
日本における外車正規ディーラー数は以下の通りです。(2022年7月のデータ)
メーカー | 店舗数 |
---|---|
メルセデス・ベンツ | 328 |
フォルクスワーゲン | 309 |
BMW | 255 |
MINI | 215 |
アウディ | 185 |
ボルボ | 119 |
フィアット | 97 |
ルノー | 80 |
ランドローバー | 47 |
ポルシェ | 46 |
マセラティ | 23 |
テスラ | 8 |
お住いの近所に正規ディーラーやそれと同等の整備をしてくれる整備工場があればいいですが、そうではない場合は購入を控えた方が無難です。
電気自動車
電気自動車はまだまだインフラが整っていないので買ってはいけません。
具体的には以下のようなデメリットがあります。
- 充電スタンドの数が少ない
- 充電にかかる時間がかかる
充電スタンドの数が少ない
充電スタンドは以前に比べて増えてっきたとは言え、まだまだの数が少ないです。
長距離移動時に充電スタンドを見つけるのが難しくなり、移動範囲も充電スタンドのある場所に制限されます。
ロングドライブには充電スタンドの位置をチェックて、計画を立ててドライブする必要も出てきます。
充電に時間がかかる
そもそも電気自動車の充電には時間がかかります。
ガソリン車のように燃料給油のような感覚ではイライラしてしまうかもしれません。
テスラの充電スタンドの急速充電で30分、自宅での通常充電で7時間から〜15時間かかります。
日本のインフラがまだ整備されていないため、ロングドライブをする方にとっては、現時点ではテスラのような電気自動車を購入するのを控える方が良いかもしれません。
メンテナンス代や修理費用が高額になる外車
車には国産、外車問わず、メンテナンスにお金がかかります。
外車の場合この費用が国産と比べ高くなる傾向ですが、その中でも一部の外車はメンテナンスや修理にかかる費用が非常に高額になる場合があります。
車種 | メンテナンス 費用の目安 |
---|---|
ポルシェ 911 | Fブレーキパッド交換 7万円 |
ベンツ Gクラス | バッテリー交換 5~10万円 |
ランボルギーニ ウラカン | タイヤ交換 30万円~ クラッチ交換 70万円 |
テスラ モデル3 | HVバッテリー交換 140万円~225万円 |
上記は消耗品だがこの他、故障修理や事故の修理で、とんでもなく高い金額が必要なケースがあるので合わせてご紹介したい。
まずアルミボディの車は事故などの修理修理は高いです。
アルミは鉄に比べ加工が難しく修理金額も割高になります。凹みの修理などは板金できずパネル交換になってしまうためです。擦り傷修理で50万円と嘆いている方もいました。
以下はアルミボディを採用している外車です。
メーカー | 車種 |
---|---|
テスラ | モデルS |
ランドローバー | ディフェンダー |
ランドローバー | レンジローバー |
アウディ | R8 |
アウディ | A8 |
アウディ | S8 |
アウディ | A2 |
ジャガー | XJ |
ジャガー | XK |
フェラーリ | 360モデナ |
また、過去に弊社の故障修理で高額になったケースを紹介します。
車はアルファロメオのジュリアで、雨漏りが原因でチェックエンジンランプ点灯。修理にはECUとメインハーネスの交換が必要という事例がありました。
幸いメーカー保証内で無料だったのですが、ディーラーからは「有料修理の場合100万円~150万円ほどかかります」とのことでした。
このような事例もあるため、購入するのであればメーカー保証があるものが望ましいですね。
低年式で走行距離が多い外車
前述したジュリアのようにメーカー保証のある車の場合は、高額修理の内容でも保証対象となるので修理にかかる費用は無料になります。
しかしメーカー保証のない車両は、言うまでもなく全て有償修理ですので注意が必要。
中古車であれば憧れの外車が手に届く価格で売られているので、購入を検討している方も多いでしょう。
当然低年式で、走行距離が多い車は一般的に故障のリスクが高まります。メンテナンスにかかる費用も国産車とくらべ高額になることは覚悟する必要があります。
車を購入後のメンテナンス代や故障修理代を払いたくない!って方は低年式の過走行車の外車を買ってはいけません。
排気量が多く自動車税が高い外車
日本車と比べ一回り大きな外車は迫力がありカッコいいですよね。
しかし大きな車はエンジンの排気量も大きくなります。日本の税制では排気量の大きな車を所有しているだけで、高い税金(自動車税)を払わなければなりません。
総排気量(リッター) | 自家用 自動車税(年額) |
---|---|
1.0以下 | 29,500円 |
1.0超~1.5以下 | 34,500円 |
1.5超~2.0以下 | 39,500円 |
2.0超~2.5以下 | 45,000円 |
2.5超~3.0以下 | 51,000円 |
3.0超~3.5以下 | 58,000円 |
3.5超~4.0以下 | 66,500円 |
4.0超~4.5以下 | 76,500円 |
4.5超~6.0以下 | 88,000円 |
6.0超 | 111,000円 |
排気量6.0ℓを超えると最高税率となり、年額111,000円もの税金を支払わなければならない。さらに車齢11年超ディーゼル車、車齢13年超ガソリン車は重課となり127,600円にもなります。
大きくてカッコイイ!だけで車を買ってしまうと、年間に支払う税金だけで大きな出費となってしまいます。
上記の表を見て、自動車税が高い!と思われる方は排気量の大きな外車は買ってはいけません。
排気量6.0ℓを超える外車の例は一部ですが以下のような車があります。
エスカレード (キャデラック) | |
コルベット (シボレー) | |
カマロ (シボレー) | |
グランドチェロキー (クライスラー・ジープ) | |
H2 (ハマー) | |
アヴェンタドール (ランボルギーニ) | |
クライスラー300 (クライスラー) | |
チャレンジャーRT (ダッジ) | |
Sクラス (メルセデスベンツ) |
燃費の悪い外車
燃費の悪い車は外車、国産問わず購入したくないですよね。
燃費は低年式、大排気量ほど悪くなる傾向にあります。
近年脱炭素などの世界的な目標もあり、車の燃費向上は必須となっていて、年式が新しいほど燃費は良くなっています。古い車は燃費は悪いということですね。
また大きな排気量は大きなパワーを生み出しますが、その分燃料の消費も大きくなります。大排気量の車も燃費は悪いということです。
車種 | 燃費 (km/ℓ) |
---|---|
チャレンジャー RT | 5〜10 |
ダッジラム | 3〜5 |
フェラーリ 360 モデナ | 3〜5 |
並行輸入車
外車には正規ルートで入ってくるものと、正規ルートで入ってこない並行輸入と言われるものがあります。
この並行輸入の外車では
- 正規ディーラーで保証やサービスを受けれない
- 部品の調達が困難になる
などのデメリットが考えられます。
並行輸入車はそもそも受け入れてくれる整備工場が少ないことや、部品調達が確実にできる保証がないのであえて購入することはないでしょう。
実際に後悔している人の口コミ
故障が多い・維持費が高い
車名は不明だがルノーの故障。「ドアガラスが落ちる」と言う外車では定番の故障と、タービン交換が必要な故障コードが出ていたようです。
修理見積もりは25万円。
ベンツのエンジンがかからない故障。
リセールが悪い
10年落ちのボルボXC60は30万円。ボルボに限らず外車はリセールが悪いです。
新車購入から3年で半値になる車もあるほど。
外車を買うオススメ方法と注意点
では車屋の私が外車を購入する時の注意点なども含めて、オススメの方法をご紹介します。
- 購入前に現車確認(点検)や試乗をする
- 認定中古車や正規ディーラーから購入する
- 査定や買取は専門業者に依頼する
購入前に現車確認(点検)や試乗をする
購入時にはからなず現車を確認し、可能であれば試乗をしましょう。
試乗によって、車の乗り心地や操作性、加速性能などを体感することができます。
また、点検では車の外観や内装の状態、エンジンの動作などを細かくチェックし、不具合や修理の必要性を確認することが重要です。
特に中古車を検討している場合は、過去のメンテナンス履歴や事故歴なども確認しましょう
認定中古車や正規ディーラーから購入する
外車を購入する際には、認定中古車や正規ディーラーからの購入を検討することがおすすめです。
認定中古車は、メーカーやディーラーが厳格な基準をクリアした中古車であり、信頼性が高いです。
正規ディーラーからの購入は、価格がやや割高というデメリットはありますが、アフターサービスや保証などの面で安心感があります。
中古車市場では個人売買もありますが、信頼性やアフターサービスの面でリスクがあるため、注意が必要です。
査定や買取は専門業者に依頼する
外車の査定や買取については、専門業者に依頼することがおすすめです。専門業者は外車の市場価値や需要動向に詳しく、適正な査定額を提示してくれるでしょう。通常の買取店よりも高く買い取ってくれる可能性が高い。
専門業者によっては、査定や買取のための無料見積もりサービスを提供している場合もあります。これにより、複数の業者から見積もりを受けることができ、最も高額な査定を提示してくれる業者を選ぶことができます。
当サイトがオススメするのは「輸入車特化の買取サービス【外車マスター】」です。
輸入車に特化しているので買い取り額も高額になるのが特徴。
外車を下取りに出す前に1度査定をしてみるのも手。
オススメできる外車
「買ってはいけない外車」という題名でお伝えしてきましたが、最後に外車に乗るならコレにしときな!っていう車種をいくつか紹介しておきますね。
おすすめのメーカー
まずメーカーですが、正規ディーラーの数からみると定番ですが以下の4つがオススメになる。
- メルセデスベンツ
- フォルクスワーゲン
- BMW
- アウディ
みんなが乗っているので、個性的な外車に乗りたいという方には物足りなさを感じるかもしれませんが、安心感という面ではこれらのメーカーを選択するのがいいでしょう。
弊社でも上記の4メーカーは入庫がありますが、それほど故障が多いというイメージはありませんし、消耗品などの部品も社外品が活用できたりするので、ランニングコストも驚くほど高いというわけではない。
初めての外車に乗る方や、故障続きで外車は嫌だ!って方にもお勧めできるメーカーですね。
ファミリーカー
家族構成によってはファミリーカーが必要な方もいますよね。
そんな方にオススメできる外車のファミリーカーを紹介します。
外車では数少ないミニバンクラスのスライドドア、メルセデスベンツのVクラスです。
室内は高級感があり2列目のシートアレンジでバリエーションが豊か。7人乗り
次はアウディQ5です。
Q7より一回りコンパクトですが、ファミリーカーとして十分に使用できるクロスオーバーSUVです。5人乗りではあるが、ミドルサイズでちょうどいい。
スポーティなシートに洗練されたコックピットはドライバーを楽しませてくれる。
最後はゴルフトゥーランをオススメしよう。
ミニバンのくくりだがスライドドアではない。
比較的低価格で購入でき、1.5L直4ガソリンターボなのでアクセルを踏み込めばしっかり走ってくれる。その割に燃費はWLTCモードで14.7km/Lと優秀。
3列シートで荷物もたくさん積めるし、7人乗り。
価格も外車なのに安い。
車購入を検討されている方へ
車の乗り換えを検討している時は、新しい車の事しか頭にないと思いますが、車の乗り換え時にはまず車を高く売る準備をしましょう。
こうすることで買い替え時に安く下取りされることを防げます。
具体的な準備のポイントは一括査定で複数の業者と競合させること。
一括査定で人気の「カーセンサー」が便利です。
一括査定と聞くと電話攻撃を想像するかもしれませんが、査定する業者は選択できますので何度も電話がかかってくることはありません。
車購入の前に一括査定に依頼しあなたの車お相場を把握することで、○○万円安く下取りされた!なんて失敗を防ぐことができます。
まずは今乗っている車の相場を把握しておこう。
査定も買取も無料
まとめ
最後にまとめますね。
買ってはいけない外車を紹介しました。
- 正規ディーラーが近くにない
- 電気自動車
- メンテナンス代や修理費用が高額になる外車
- 低年式で走行距離が多い外車
- 排気量が多く自動車税が高い外車
- 燃費の悪い外車
- 並行輸入車
上記に該当する外車の場合、不便だったり余分な出費が増えたりするので、外車を所有することでストレスになるかもしれませんね。
せっかくのカーライフなのでストレスフリーでありたいところ。
外車を購入するなら以下の3点はチェックしておきましょう。
- 購入前に現車確認(点検)や試乗をする
- 認定中古車や正規ディーラーから購入する
- 査定や買取は専門業者に依頼する
当サイトでは車を安く買う方法を記事にしています。
外車が欲しいと思っている方は、チェックしてみてください。