エンジンチェックエンジンランプ点灯で入庫のジューク。
まず車種情報から
- CBA-NF15
- ニッサン ジューク
- H23年式 2万キロ
さっそく診断機でみてみると「P0133空燃比センサ」と出ます。
さらにマニュアルで見てみるとP0133は空燃比センサの応答が遅い場合に出るようです。
この修理はいくらくらいかかるのか見てみよう。
まず空燃比センサってなんだ?
A/Fセンサとは(空燃比センサー)?
空燃比センサとはその名の通り「空燃比」を測るセンサーだ。
空燃比とは空気と燃料の比率。
空燃比を測定する理由は、車が常に理論空燃比でエンジンに燃料を送れるようにするため。
メーカーによって空燃比センサー、A/F(エーバイエフ)センサー、LAF(ラフ)センサー、O2センサーと呼び名が違うのでややこしいが基本的には同じ役割です。
ニッサンでは空燃比センサーとマニュアルには書かれていますが、ここではA/Fセンサーで統一をします。
O2センサーはよく耳にすると思いますが、ここで挙げたその他のセンサーはO2センサーより高性能なので少し区別が必要。
O2センサーは0~1V弱の間で燃料が濃いか薄いかを出力するようになっています。わかりやすく人間でたとえるとお腹が空いているのか、お腹が一杯なのかを言うだけです。
これに対しA/Fセンサーは出力電圧を0~4Vと幅広く変化する。これはやや小腹がすいた程度だからご飯は少なめで!と、より細かく伝えることができるようになっている。
よって空燃比センサーの方がきめ細かく理論空燃比に合うように空燃比制御をおこなえる。
ざっくりだけど簡単に言うとこんな感じです。
チェックランプ点灯の故障診断
さまざまなデータを拾い入念にチェックしますが現状は正常の様です。
A/Fセンサーもアクセルオンやオフでリニアに数値変化をします。
1度チェックランプを消去して試乗もしましたが再点灯せずです。
もちろんデータだけではなくその他の推定原因もチェックしましたが、現状は正常と判断し今回のチェックランプ点灯は経過様子見となりました。
ある条件でA/Fセンサー(空燃比センサー)の応答が遅くなるのか、A/Fセンサーの不良で応答が遅くなるのかは判断付きませんが、このA/Fセンサーは単体で良否判定ができませんので、とりあえず交換をして様子を見るという故障修理しかできないのでが現状です。
昨今のセンサー類はこういったことが多々あり、修理する整備士もユーザー様も不安が残る修理といったことになります。
先ほど言ったようにO2センサーより高性能なので値段の方もO2センサーと比べ高いです。
今回は現状正常なこととセンサーの値段が高いことなどから総合的に判断して、交換修理をしないことをユーザーさんと相談をして決めました。
A/Fセンサー(空燃比センサー)の交換費用
今回は修理していませんが修理した場合の値段を出してみます。
A/Fセンサー(空燃比センサー):1×¥33000
A/Fセンサー交換工賃:¥4250
スキャンツールによる診断:¥3400
合計:¥40650
以上となります。センサー一つの交換ですが結構な額になりますね。この車は6年目に入っているのでメーカーの保証も切れているんですが走行距離が2万キロです。2万キロで壊れないでで欲しいですよね。。。