12ヶ月点検で入庫。気になるところをお伺いすると「ブレーキが鳴くので見といて!」との事です。
ブレーキの鳴きってよくあることですね。
信号などで停止する直前にキーキー鳴くとうっとうしいですよね。
今回は現役の自動車整備士がブレーキ鳴きを徹底的に対策しますので、ブレーキ鳴きに悩んでいる方はご覧ください。
車種情報
- DBA-RP1
- H27年 ステップワゴン
- 2万キロ
ブレーキ鳴きの原因
ブレーキの鳴きはブレーキパッドとブレーキローターによる接触振動と言われています。
この接触による振動を以下の2つで対策をします。
- 専用グリスを使う
- 接触面の研磨
簡単なブレーキ鳴きの処置
まずブレーキパッドを外す。
パッドの表面を荒めのペーパーで研磨します。
実はこれが一番即効性があるブレーキの鳴き止めです。
次はブレーキパッドの裏側とシムの間や摺動部に、鳴き止めのグリスを塗ります。
たっぷり塗ってもいいのですが後ではみ出るだけです。
写真は参考画像です
これを前後のブレーキパットに処置をすればOK。ほとんどの整備士の方がこんな感じゃないかな?なんの変哲もないブレーキパットが鳴く時の処置。
これで60%はブレーキ鳴きは止まります。
ちなみに使用した鳴き止めのグリスはちょっと高価なワコーズのブレーキプロテクタね 。
スプレータイプよりもチューブタイプが自分の好み。
手は汚れるけどね。
しかしこれでもブレーキ鳴きが止まらないこともあります。
ブレーキローターの研磨もしくは交換が必要
上記の施策でもブレーキ鳴きが止まらないので、再度試乗してほかの施策を打ち出します。
前回にしなかったパットの面取りをして、気になるブレーキローターのエッジもペーパーで削ってみました。
するとブレーキ鳴きは止みます。
本来はブレーキローターを専用の機械で研磨するか、新品ローターに交換することが望ましいですが、予算の都合もあるので、ペーパーで研磨しました。
最後に
国産車で2万キロ程度でローターのエッジが立つほど摩耗してるのかな?
今後の入庫にはチェックが必要だと思いました。
ステップワゴンでブレーキ鳴きが直らない方は一度チェックしてみてください。
誰かのお役にたてたら幸いです。