どーも510です。
今回は「最初エアコンの効きが悪かった。そのまま走っていると赤いHマークが点灯した」という車が入庫してきました。
(赤いHマークって写真中央の水温の異常を示すランプね)
この時点で普通の自動車整備士であれば「あそこの部品が悪いな」と、わかるような故障です。
この「エアコンが効きが悪い」といった症状ですが、一見「大した故障じゃないから、また今度時間があるときに車屋に持っていくか」などと修理を先延ばしにしちゃいますよね。
でもこの先延ばしがエンジン損傷するような事態になりかねないんです。
今回はなぜ早めに持って行ったほうがいいのかの理由を含めて、修理の内容をレポートしますね。
レポートの前に今回入庫した車の情報です。車の年式は古めです。
- 車種:ホンダ バモス
- 型式:HM1
- 年式:H16
- 走行距離:10万キロ
修理内容
- エアコンの効きが悪い
- オーバーヒートしそうになった(赤いHマーク点灯)
この2点から予想する故障箇所は「ラジエータファンが回っていない」です。
ラジエーターファンはラジエーターを冷やす役割とエアコンのコンデンサを冷やす役割の2つがあります。
ラジエーターファンが何らかの理由で作動しなく故障した場合は
- 冷却水を冷やすことが出来ず→オーバーヒート
- エアコンのコンデンサが冷えず→冷風が出ない
このような2つの症状が出るわけです。
と言う事でラジエーターファンが回らない理由を探ります。まず簡単なところからチェックが基本ですね。
故障診断
とりあえず配線図を見ながら確認するのがシステムを理解出来るのでスムーズです。
各部電源やリレーなどを確認して、たどり着いた答えは
ラジエーターファン本体でした。12Vの電源を直接入れても回りません。
ラジエーターファン本体不良確定。。。
部品交換
今回は安く修理したいとのことでしたので、たまたまうちのお店にあった部品取り車から部品を拝借し取り付けました。
ラジエーターファンの交換はエアコンコンデンサーを取り外す必要があるため、エアコンガスの回収、真空引き、エアコンガスの充てんといった工程が必要となります。
修理費用
今回は中古部品を使っているので、新品部品を使った場合として算出します。しかしラジエーターファンモーター新品の見積もりを取っていませんので、超概算見積りで!
※作業工数は1.7で計算
部品代:エアコンガス2×¥1320、ラジエーターファンモーター:¥13200(予想)
部品代 | ¥15840 |
工賃 | ¥15895 |
合計 | ¥31735 |
※レバーレートは¥9350で計算
※消費税込の計算
まとめ
エアコンの冷えが悪い、赤いHマークの点灯でしたが、ユーザーさんがエンジンをすぐに止めるなどの対処をしたおかげで最悪のエンジンブロー(エンジン本体が壊れること)は免れました。
年式や距離からするとエンジンブローになったら実質廃車ですからね。約3万円という痛い出費でしたが元通りに直ってよかったです。
しかし14年落ちといった低年式車では今後もこういったトラブルが頻発する可能性もありますから、車検のタイミングで買い替えを検討したいところですね。
バモスのような箱形でしたら値段が付く可能性もありますから、早いうちに無料査定に出していくらで売れるか把握するのも手です。
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