車検で入庫したときによく聞く言葉、聞かれる言葉。
「車検とったら2年は安心して乗れるよね?」
「この車はいつまで乗れますか?」
「この車が壊れるまで乗るつもり」
「この車を乗りつぶすから…」
あなたは言ったことないですか?
これを聞かれるたび、言われるたびに丁寧に説明しているがやはり理解してくれない方が多い。車の買い替えに損をしているなとつくづく思うので賢い買い替えのタイミングについてちょっと考えてみる。
自分の車がいつまで乗れるのか?考えてみる
車検を取ったら2年間は安心して乗れる?
パターン①
質問:車検とったら2年間は安心して乗れるよね?
答え:そんなのわかるわけないじゃん!エスパーじゃねーんだから!
※ここでは10年落ち10万キロの車辺りで話を進めていく。
車検に通すと次回車検までは2年猶予ができる。当然、安全安心に走行できるように整備するわけだけど、2年間絶対に安全で安心して走行できることを保証してくれるわけではない。ここは勘違いしている人が多いけど重要です。
車検では24か月点検で決められている項目の点検、分解整備を行うわけです。逆を言うと点検の項目ではないことは点検しない、もしくは点検できないということになります。
具体的に次の故障事例を見てください。

簡単に言うとダイレクトイグニッションコイルが壊れてエンジンがブルブルなって調子が悪いっていう事例です。
たとえばあなたの車が車検に出した2か月後にこの症状になったらどうだろう?「車検に出したばっかりなのに!」となるだろう。
だけど車屋的には違う。
ダイレクトイグニッションコイルは厳密にいうと24ヶ月点検の点検項目ではない。さらに車検の入庫時に正常であれば単体点検をしても不良になるわけもなく不良と判断しないわけだ。要するに壊れる時は突然にくるしその時期は誰にも予測不可能だ。
次の記事では車検の時にドライブシャフトブーツとリヤハブのベアリングを交換しています。
http://seibishinote.com/15997221/
ドライブシャフトブーツが破れていると車検には通りませんから当然部品交換をして直します。車検入庫時に悪い個所は直すということです。また現在走行には支障は出ていないがベアリングが傷んでいるのでこのまま無交換のまま走行しているといずれ走行不能になることからリヤハブのベアリングも予防的に交換しています。
消耗品なら整備士は見た目で判断できる。パットの残量が残り2.5㎜だと次回の点検や車検には持ちそうもない!だから予防のためにパットを交換する。
しかし壊れてもいないイグニッションコイルをいつ壊れるか解らないのに予防のために何万円もかけて交換するだろうか?当然しないし壊れてから直しましょうって話になる。
このように車検整備では現在故障しているものを修理したり予期できるトラブルを未然に防ぐ予防整備をすることであって、いつ壊れるかも予測できないものは自動車整備士にはわからないので多くの場合正常であればそのままだ。
そして10年10万キロ辺りの車の話をしているが、年数と距離が増えればいつ壊れるかわからない故障のリスクは当然高くなるのです。
一般のユーザーの方はプロの整備士に2年間絶対に安心してこの車に乗れます!という安心できる言葉を聞きたいのだろうけど実際はそんなところに安心を求めても無意味です。
いつ壊れるかわからないのだから。
安心を求めるのであれば新車を購入することをオススメする。
3年の保証がついてますからね。
この車っていつまで乗れますか?
パターン②
質問:この車はいつまで乗れますか?
答え:部品が供給される限りいつまででも乗れますよ!(修理金額を考えなければ!)
■オーバーヒートをしてエンジンがダメになった…
リビルトエンジンや中古エンジンがあれば載せ替えて元のように乗れるようになります。15万円~
■最近足回りから異音が…
ショックアブソーバーなどなど足回りをリフレッシュ!10万円~
■ATの調子がおかしい…
リビルト品で直しましょう!20万円~
お金をかければ部品がある限りずっと乗っていられるんです。どこまで修理費を今の車に使いましょうか?
この車が壊れるまで乗るつもり!乗りつぶす!
パターン③
「この車が壊れるまで乗るつもり」「この車を乗りつぶすから…」
答え:は、はい…。
先ほど書いたように部品の供給があるかぎり相当な年数乗れるんですよ!本当に壊れるまで乗る?乗りつぶす?
では「この車が壊れるまで乗るつもり」と答える方に逆にお聞きしよう。壊れるとはいったいどこが境界線なのか?10万円の修理?20万円の修理?走らなくなったら?エンジンがかからなくなったら?
あいまいだよね。さっきも言ったようにエンジンやミッションを載せ替えたりすれば車が元通り復活する。これは乗りつぶす定義としてはダメなのか?
では10万円の修理がかかるようならやめる!って方は次の場合どうだろう?

修理金額は4万円ほどのミッションオイル漏れの修理だ。その1か月後に8万円の修理が必要なトラブル。。。
またその1か月後に8万円の修理…先月お金をかけて直したからもったいない…
今回も直そう。。。
故障の負のスパイラルになる可能性だってある。
それでもまだつぶれるまで乗るって言えるだろうか?
古い車になれば高額修理のリスクは高くなるに決まってる。
そして故障はいつ来るかわからない。
そのことを十分に理解する必要がある。
車を買い替える賢いタイミングはいつ?
では本題に入る。
いつが買い替えのタイミングだろう?
私の個人的な考えだけど
ずばり!11年経った5回目の車検を受けずに車を買い替えるのが最高のタイミングだと思います。
■買いたい車がある人は今すぐがタイミング
■そろそろ買い替えを考えなきゃなと思ている人はそろそろタイミング
■13年経つと税金高くなるからその前がタイミング
■突然の故障修理があった人は今すぐがタイミング
■高額の修理見積もりで修理か買い替えか悩んでいる人は今がタイミング
車を新しく買い替えるということは安心をお金で買っているということです。
新車を買った場合は3年の一般保証、5年の特別保証がついています。これは保証期間内でのトラブルは無償修理です。
またメーカーは保証延長などで部品の保証を延長する場合があります。多くは9年以内の車が対象になる場合が多く9年以内の車に乗ることが車のトラブルを防ぐことにもつながります。
新車には保証がついているので新しいから壊れないってだけではなく、安心して乗れるわけです。そして他にも車を乗り換える賢いタイミングはいくつかある
13年を超えると税金が高くなる
残念ながら日本では新車から13年を超える車には割増の税金がかかるようになります。
上がる税金は次の2つ
- 自動車税
- 重量税
自動車税は毎年4月1日に登録してある車が対象で5月くらいに引き落としもしくは振込用紙が送られてくるアレです。
13年を超えている車には15%アップの重課となっています。
排気量1.5Lの乗用車では通常時34500円が→13年越えでは39600円と差額は5100円にもなります。
重量税は車検の時に支払う税金です。
もしかしたら税金を支払っている意識はないかもしれないですね。
重課税時(13年超)は約39%もアップします!
乗用車1.5tだと24600円が34200円と9600円も高くなるんです!
■自動車税
排気量(L) | 通常税額(円) | 重課税額(円) | 差額(円) |
軽自動車 | 10800 | 12900 | 1900 |
1 | 29500 | 33900 | 4400 |
1.5 | 34500 | 39600 | 5100 |
2 | 39500 | 45400 | 5900 |
2.5 | 45000 | 51700 | 6700 |
3 | 51000 | 58600 | 7600 |
3.5 | 58000 | 66700 | 8700 |
■重量税
車両重量 | 通常税額(円) | 重課時税額(円) | 差額(円) |
軽自動車 | 6800 | 8200 | 1400 |
0.5 | 8200 | 11400 | 3200 |
1 | 16400 | 22800 | 6400 |
1.5 | 24600 | 34200 | 9600 |
2 | 32800 | 45600 | 12800 |
2.5 | 41000 | 57000 | 16000 |
3 | 49200 | 68400 | 19200 |
これを見ると13年を超える前に買い替えた方が賢いって言うのがわかりますよね?
自動車税は毎年、そして2年に1度の車検時も支払う金額がぐんと上がります。
車検が切れるタイミング
当然車検が切れるタイミングは絶好の車を乗り換えるタイミングです。
このタイミングを逃せば次車検が来るのが2年後です。
みんな「後2年乗ろう!」ってひと結構多いんですけどそれで結局2年持たずにエンジンダメになって廃車・・・。なんてことは車屋ではしょっちゅうあることです。
先ほどの税金のことを考えると最高の乗り換えにタイミングは新車から13年経った6回目の車検は通さずに乗り換えるのが良さそうですが13年だと車のトラブルのリスクもだいぶ高まっていますので私は
新車から11年経った5回目の車検時に車を乗り換えるのが最高のタイミング
ではないかと思います。
11年経った車ってまだまだ業者オークションでも結構値段が付きますからそれなりに下取りをしてくれますからね。
買いたい車がある人やそろそろ買い替えかな?って思っている人は
買いたい車がある人やそろそろ買い替えだと思っている人は欲しい車が値下がるのを待つ必要があるだろうか?モデルチェンジなどの理由があれば別だが1年、2年先延ばしにするメリットってある?欲しい車が値下がるということはいま乗っている車の買取価格も当然下がってくるはず。
買い取り価格が下がる前に売る!っていうのもありな話。
突然の故障があった場合や高額修理の提示を受けている人は
故障って突然なんですけどね。。。
故障するってことはまた次の別の故障がいつ起きてもおかしくないわけです。5千円で直ればいいけど次は5万円かも…そう考えればそろそろ買い替えの時期が来ていることはわかっているはず。高額修理をしても先ほど述べたように修理の負のスパイラルにならないように早めの行動がベストじゃないか?
一生のうちに車を買い替える台数
何台だろう?
一生のうちに乗る車の台数。
20歳から10年ごとに車を買い替え75歳まで運転したとしよう。計算では6台です。
長いスパンで考えたら6台乗るわけだから車の購入を1年、2年先延ばしにしなくてもいいのではないか?結局6台から大幅に増えなければいいんじゃない?って結論になります。それよりも安心して乗れる期間を長くした方がいい。私はそう思うわけです。
まとめ
どうでしたか?
高額修理を提示された方や日々の故障に悩まされてる方の背中を押すことはできたでしょうか?
車って高いですからね。
買うのには慎重になるしその場しのぎの修理もしたくなる。
じゃあ今すぐできることってなんだ?
って考えたらそれは
今乗っている車の値段(価値)を調べてみることです。
自分が想像していたよりもかなりの高額で買い取ってくれるなんてことは結構ある。
買い取り額が高かったら次の車の頭金にもなったりしますからね。
自分の車の今の買取価格を知りたい方は「ユーカーパック」っていうオークション形式の買取店での無料査定がおすすめです。
オークションなので無駄なマージンが無く高く車を売ることが出来るのですが、無料査定後ではこの「オークション相場」を教えてもらえるので、あなたの車のリアルな買取相場が聞けるわけです。
オークションい関する打ち合わせなども「ユーカーパック」の方のみとのやり取りですから煩わしくありません。
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