車検で入庫のカローラワゴンからオイル漏れがありましたので修理した内容です。
結果はパワステのオイルポンプからの漏れでリビルト品に交換しました。
その過程と交換費用について書いていきます。
車種情報
トヨタ カローラワゴン
E-AE101G
H10年式 24万キロ

上記の記事でも書いたようにパワステのオイル漏れは大きく分けて
- パワステポンプ
- パワステホース
- ステアリングラック
この3種類に分けれると思いますが今回はパワステポンプからの漏れでしたのでパワステポンプの交換修理について話していきます。
オイル漏れの特定
下廻りの状況です。


エンジンルームから見た感じです。

パワステのオイルポンプが怪しいとにらみ鏡を使いポンプの裏側をチェックするとオイルのしずくがありオイルポンプで確定です。

このオイル漏れの修理の一番難しいのがオイル漏れの箇所の特定です。慎重にやる必要があります。
パワステとは?パワステポンプとは
パワステとは「パワーステアリング」の略です。
ハンドルを切る力が少なくていいようにアシストしてくれるものです。
逆に昔の車でパワステのない車のことを「重ステ」(オモステ)と呼ばれます。

出典:http://www.jtekt.co.jp/
パワステポンプとはエンジンの動力を受け油圧を発生させる働きがあります。ポンプが故障すると油圧が低下しパワステが効かなくなります。
今回の車両は油圧式ですが最近は電動式の車が多くなっています。
パワステオイルポンプの交換
今回はリビルト品を使用します。リビルトを使用する理由としてはリビルト品の価格が安く現車のパワステポンプをオーバーホールするよりも低価格で修理できるためです。
パワステオイルポンプの取り外し
パワステのオイルポンプの取り外しは
- ベルトの取り外し
- パワステオイルの吸出し
- ホースの取り外し
- 固定ボルトの取り外し
これでポンプは取り外せます。
ホースの取り外しの様子。

ポンプの固定はブラケットに2本のボルトで固定されています。

プーリーの裏側のボルトはこんな工具があれば楽です。

取り出せました。

オイル漏れはこのつなぎ目からでした。リビルト品はコアを返却するためにばらして中身を見たいところですが今回は断念します。

パワステオイルポンプ取り付け
パワステオイルポンプの取り付けは
- ポンプの取り付け
- 各種外した部品の取り付け
- パワステオイルの注入
- パワステオイルのエア抜き
- 作動確認
となります。
取り付けるリビルト品のチェックをするとポンプのねじ穴がバリだらけです。
こういったクオリティが今一つですね。

組み付け前にタップを立てます。

狭くてスペースが無い所でタップホルダーが干渉する場合なんかはこんなものがあれば作業効率がいいですよ!これであとはラチェットやギアレンチなどでタップを立てていきます。

ポンプの取り付けは逆の手順でOKです。

今回はカチカチだったホースを交換します。

パワステオイルはパワステ用を入れます。

あとはリフトアップしタイヤを浮かせた状態でエンジンを停止状態でステアリングを左右に目いっぱい回していきます。エアーがある程度抜けるまで何度か繰り返しエンジンを始動しエアーが抜けているのを確認して作業は終了です。
あとはオイル漏れと作動チェックします。
パワステオイルポンプ交換費用
パワステオイルポンプリビルト品:¥12000
パワステホース:¥2980
パワステホース:¥720
パワステオイル:1ℓ×¥1000
パワステオイルポンプ交換工賃:1.6(工数)×¥8500(レバーレート)
部品代 | 工賃 | 合計 |
¥16700 | ¥13600 | ¥30300 |
以上となりました。
まとめ
今回24万キロという距離と19年前のという車両でしたが、この間に一度エンジンの載せ替えを行っているのと複数の所有者がいて過去の整備記録がわからないので距離と年式で一概にもパワステポンプの交換時期がこれに当てはまるとは言えません。しかし年式的にはすべてのゴムが経年劣化をしていてどこから各部オイル漏れをおこしてもおかしくはないですね。古い車を乗るのにも覚悟が必要です。
今回はリビルト品を使用しましたが若干ハズレでした。その分安いのでリカバリできるのであればお得ですね。