今回はアウディA3が車検で入庫しましたのでレポートしますね。
車両データは以下です
型式:ABA-8PCAX
年式:H22年
走行距離:14万キロ
ポイントは14万キロで過走行気味、執筆現在で9年落ち、定期点検の実施が無くいわゆる乗りっぱなしの車ですね。
このようなアウディA3の車検費用はどのくらいかかるか気になりませんか?
結論から言いますと私の整備工場では約27万円ほどの車検費用が掛かりましたので詳しく解説していきますね。
アウディA3の購入を今後考えている方や、車検を取るか乗り換えをするか悩んでいる方はぜひ見てくださいね。
整備内容
まず今回整備した内容をご紹介しますね。
まず車両をリフトアップし悪い所はないかチェックし、走行距離とこれまでの整備記録を見て交換しておいた方がよいであろう部品をピックアップします。
点検、チェック
エンジンオイルが軽くにじんでいます。
前回のオイル交換した工場がドレンワッシャーを交換していないためだと思われます。問題はなさそうです。

まずフロントロアアームの「ボールジョイントブーツ」が破れています。車検には通りませんので交換です。

ブレーキパッドは前後残量が無し

ブレーキローターも摩耗していますので交換です。

スパークプラグは14万キロ無交換なので交換です。

エアコンフィルター(ポーレンフィルター)はご覧のような汚れ具合

各種マウントやブッシュ系のゴム周りも傷んでいますが、整備しだすとキリがないので今回は交換しません。

この他オイル系やワイパーなどの基本的な消耗品は当然交換いたします。
交換する部品

ここで一度交換する部品をピックアップしてみますね。
- エンジンオイル
- エンジンオイルエレメント
- エアコンフィルター
- フロントブレーキパッド
- フロントブレーキローター
- リヤブレーキパッド
- リヤブレーキローター
- スパークプラグ
- フロントワイパーブレードセット
- フロントロアアームボールジョイント
今回は特別車検に通らないような悪い個所は無く、比較的一般的な消耗品の交換と言ったところです。
交換作業
ここで簡単ではありますが交換作業も少し紹介しますね。
スパークプラグを交換する際、イグニッションコイルの取り外しに苦戦します。
専用の工具があるらしいのですが、弊社はアウディの入庫が少ないのでそのような便利なツールはありません。

なので手持ちの工具で何とか外します。

ロアアームのボールジョイントはブーツがパックリ割れています。


ブレーキパッドは社外品の低ダストタイプをチョイスしました。残量見るとヤバいですよね。

さてこのようなごく一般的な消耗品の交換にとどまったアウディA3の車検費用はいくらくらいかかるのでしょうか?詳しく見ていきますね。
車検費用は?
今回、過走行気味なアウディA3の車検代で掛かった合計は、冒頭でもお話したように約27万円です。その内訳をみてみましょう。
内訳
法定費用:52430円
- 重量税:24800円
- 自賠責保険:25830円
- 印紙代:1800円
車検諸費用:51450円
- 車検手続費用:16000円
- 検査機器使用料:1650円
- 24ヶ月点検基本料:30000
- 検査機器による検査:3800
交換部品+工賃:140680円
交換部品 | 部品代 | 工賃 |
エンジンオイル | 5400円 | |
エンジンオイルエレメント | 2900円 | |
エアコンフィルター | 4100円 | |
Fブレーキパッド・ローターセット | 34070円 | 5100円 |
Rブレーキパッド・ローターセット | 24410円 | 5100円 |
スパークプラグセット | 8000円 | |
Fロアアームボールジョイントセット | 32800円 | 17000円 |
Fワイパーブレードセット | 6400円 | |
ブレーキクリーナー | 1800円 | |
合計 | 119880円 | 27200円 |
消費税は計算していませんので、執筆現在の税率で計算し、全てを合計しますと266842円となりました。
27万円は高い?
さて今回の整備費用ですが、合計で約27万円。
整備内容を見てみればわかるのですが、一般的なブレーキ廻り、車検に通らないブーツの破れ、その他はワイパーなのどの消耗品です。
一般的な消耗品の交換にも関わらず車検代は27万円もしたのですが、国産に乗られている方であると、「車検代がかなり高い」と言った印象をもたれるのでないでしょうか?
ですがこれはディーラーなどで車検を受けるよりは、かなり安く仕上がったのでないかと個人的には思っています。
その理由と共に、外車の車検を安く済ませる方法をご紹介しますね。
外車の車検代を安くするには?
今回車検代を安く済ませたと思う要因は2点
- 部品代を節約できた
- 町の整備工場は作業工賃が安い
と言ったところですね。
部品代を安く仕入れる

今回の車の例では、ブレーキ廻りは前後のパッドとローターを交換していますが、ネット通販で部品を注文し仕入れコストを抑えることが出来ています。純正パーツの見積もりを取っていないので正確な比較はできませんが、倍くらいは違うのでは?と予測しています。
しかも低ダストタイプなのでお客様からしてみたら部品代は安いし、ホイールが汚れないブレーキにしてくれてうれしいと感謝されるほどです。
このように外車の車検では「部品代が高い」と言うのがネックとなりますので、車検代を安くするには、社外品を活用してくれる車屋さんに車検整備をお願いすることが重要です。
交換工賃は安い
またうちのお店では部品を交換する工賃は比較的安いのではないかと思います。何と比べて安いのかと言いますと、それは正規ディーラーですね。
今回はエアコンフィルター、ワイパーブレードの交換には工賃が発生していませんが、ディーラーですと普通に交換工賃が発生します。
この工賃に関することは整備工場の経営方針に左右されることが大きいので、必ずディーラーが高くて町の整備工場が安いのかと言われると答えはノーです。
しかしなかなか整備工場単位で「あそこは高くてここが安い」なんて比較できないので難しい所ではありますね。
※弊社は比較的安い傾向にありますが、このブログで集客をしているわけではありませんので、整備依頼などは一切お断りしていますのであしからず。
外車の車検代を安くするポイントまとめ
繰り返しになりますが、安く車検を受けるには部品代と作業工賃を節約するのがイイです。
車検を受けたい整備工場に
- 社外品の使用をお願いする
- 見積りを取って工賃を見てみる
などをすれば安く車検を受けることが出来るのではないでしょうか。
下記のサイトでは車検の基本工賃が比較的安いので、活用してみてください。
楽天Car車検の詳しい内容は別の記事にありますので参考にしてください。

過走行な外車は乗り換えも検討する

ただ今回のように14万キロも走行しているとあらゆるところにガタが出てきますので、正直輸入車では車検を取ることよりも乗り換えを検討することを個人的には強くオススメします。
実は今回のアウディA3は車検実施する1ヶ月前にタイヤ交換をしているんですね。その費用は7.5万円です。車検代を合わせると35万円くらいになりますよね。小型クラスの車ではちょっとランニングコストが悪いかなと感じます。
9年落ちの車ですので今後のトラブルも十分に考えられますので、安心して乗ってられないですしね。
となると車検を取る決断より、乗り換えをする方がイイかと個人的には思います。まあこの辺もあと何年乗るかなどにもよりますので、計画的に考えたいところですね。
また年数が経っていて、10万キロを超えた外車の中古車の購入を検討しているかたは、今回の車検代を参考にしてみてくださいね。国産車ではなく輸入車を選ぶには多少のランニングコストはかかりますので、頭に入れておきたいところ。
以上、アウディA3の車検のレポートでした。
